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俺と私と”魔法の世界”  作者: ながも~
セアルクニーグ皇国編
28/52

Dive_C 俺と村長と初めてのクエスト

今までリアルタイム一人称で書いてましたが。もう我慢出来ない!

ケ□ッグコー……げふんげふん。大体一人称な書き方に変わりました。

……ああ、とても執筆が進む!!!!


特に問題に当たらなければこの書き方で行きたいと思います。

ついでに今までの話をこの書き方で書いたモノも投稿したいと思っては居ます。……オモッテルダケー。


それと、今回からあとがき部に書いてあった魔物情報の名前が『マグナ先生の魔物メモ』に変化しました。

……あ、どうでも良いですね。

朝だ。朝が来た、窓を開けて空気を……朝か?

コレは朝じゃなくて日の出って言う状態じゃなかろうか。


アレか、身体疲労が無いから軽く寝るだけで疲れが消し飛ぶって感じか?

眠気が無いから二度寝も出来ない。アレか、朝練とかすれば良いんだろうか。

よし、そうと決まれば外で素振りでもするか、アルマも外で何かやってるみたいだし。


……しかし朝からテンション高いな俺。







「おはやうアルマー」


「おはようございますフィリア様。脚の御加減は如何ですか?」


「んー?……ああ、大丈夫っぽいな」



忘れてたが、脚捻ったんだったな。もう治ってるけど。

……いや脚捻った程度なら寝てりゃ普通に治るか。



「で、俺も素振りって言うか修行?……鍛錬?とか何かやりたいんだけど、何からやったら良いと思う?」


「昨日の戦いを見た限り、剣の持ち方を知らない様なので、まずは剣の持ち方と振り方を覚えるべきですね」


「……そりゃ正論だな」



という訳で訓練開始。アルマにまず手本を見せてもらって、それを真似するように剣を降る。

ナナフシ戦の時みたいに力技で思いっきり振り抜くのは剣に負担が大きいらしい。……俺って剣一本しか持ってないから、コレ折れたら格闘するしか無いって……ノイエさんに感謝だな。


しかしまぁアレだな、今までより早い攻撃方法をいくつか教えてもらっただけで随分強くなった気がする。今まで強攻撃しか無かったのが弱攻撃が追加されてコンボ可能になった感じ?

うん、これからは毎朝練習しよう。もっと素早く振れる様に。





とりあえず素振り1000回くらいやってみた。改めてこの身体が疲れないって事を実感するねコレは。

……あれ、これって筋肉とか付かないんじゃね?

まあ、フィリアさんは元が凄い強いらしいから……剣の扱いに慣れるだけで十分強くなれるだろう。うん、気にしない事にしよう。


と、そんな時だった、全身から溢れる村人のオーラ。微妙に漂う威厳、そして村人への優しさを秘めた目をした老人が現れたのは!

まさに『長老・オブ・ザ・長老』、ただの老人とは"何か"が違う……ッ!



「こんな朝早くから申し訳ありませぬ、私はこの村の村長をしているレートルと申します。貴方様方がプエラを助けて下さったフィリア様とその御一行様でしょうか?」


「ええ、そうですね……私はアルマート、そちらの剣を持っている方がフィリア様です」


「あ、どうもフィリアです」


「会ったばかりでこの様な事を頼むのは可笑しいとは思うのですが、この老体の……いえ村の願い、聞いて貰えませぬでしょうか」


「ふむ……どうしますか、フィリア様?」



ちょっ俺に聞くのかよ!

……ああ俺がリーダーだったか。



「えっと、とりあえず聞くだけでも?」


「有難うございます……ココで話すのも何ですので、続きは私の家で」





そんなこんなで村長の家へ到着。

とりあえず村長さんのお願いとやらを纏めてみると……


つい先日、山に住んでいるゴブリン達に襲撃されて現在村は怪我人多数、戦闘可能な者はほぼ皆無。

前回はなんとか追い払ったが、また来られたら凄くヤバい。

だから山に行ってゴブリン倒してきて欲しいなー、村長からのお・ね・が・いっ


……とかなんとかそんな感じ。超訳なので実際に話した内容とは全然違うが、内容は合ってるハズ、多分きっと。

個人的には助けてあげたいが……とりあえず俺達はパーティな訳で、俺が勝手に了承するのマズくね?



「って訳なんだけど、行って良い?」


「……まあ、私もマグナも余程間違ってない限りフィリア様に着いていく所存ですよ」


「さんきゅー……ってな訳で、その依頼……依頼で良いのか?まぁ、受けますよ」


「ありがとうございます……ではこれをどうぞ」



そう言って渡されたのは、そのゴブリンが前に確認されたらしい山の洞窟の場所と、そこまでの道が書かれた地図。

そしてもう一つ、依頼内容が書かれているクエストロール的な何か。



「期限は特に在りませんが、出来る限り早くお願いします」


「うん、とりあえず宿にあと1人いるから、そいつと合流しますよ」


「解りました……重ね重ね、お願い致します」



うっし頼まれた。早速宿に戻ってマグナと合流して作戦会議だ!








「……あぁ?ゴブリンが山から下りてきたぁ?」



説明終わったらマグナが最初に言った言葉がコレである。

すっごい不機嫌な、というか何それお前頭おかしいんじゃねえの?って顔で俺に言われても困る。


何かおかしな点でもあったかと聞いてみると……



「問題も何も、この大陸に居るゴブリンは山岳ゴブリンだけだぜ?あいつらはまず降りて来ない、っていうか降りる意味が無い」


「……何だそりゃ、俺にも解る様に説明してくれ」


「だからゴブリンは山岳ゴブリンだけだって……ああ隊長はソレを知らねーんだったか……ええとだなぁ」



うわ、マグナ先生のスーパー魔物講座が始まってしまった……こりゃきっと長いぜ!

……横でアルマも「面倒クサっ」みたいな顔してるしー。







「……つまり纏めると、この大陸に居るゴブリンは全部山に住んでて、その山から出る事は無いってコトか」


「その通り、ソイツを最初に言った気がするが……まあ良いか」


「つまり、この村を襲った者はゴブリンでは無い、或いはゴブリンに何かあったかですね」


「ま、さっさと行って巣を探ってみりゃ解るこったろ?隊長、クエストロールは持ってるよな」


「もしかしてコレか?」


「もしかしなくてもソレだ。ちょっと貸してくれ」



さっき村長から渡されたコレはやはりクエストロールで正解だったか。

……何だ、クエストロールを読んだ途端にマグナが不機嫌に、また問題発生か?



「隊長、ちょっとココ読んでみろ」


「えっと……『依頼内容:山岳ゴブリンがプリムラ村を襲った件の調査と解決』……?」


「つまりだ、その村長とやらはそのゴブリンが山から出ない事を知ってやがったって事だ」


「……って事は何?村長は嘘吐いてたってコト?」


「いえ、嘘は吐いてませんよ……つまりこの村を襲ったのは山岳ゴブリンで、山から出てくる程の原因があるという事です」



……え、だから何だっての?

山岳ゴブリンが村を襲って、それを解決しろって言う依頼なん……?


……………………あー?



「……まさか」


「やっと気付いたか。つまり山岳ゴブリン殲滅だけじゃなく、下りてきた原因究明とその解決も依頼に含まれてるんだよ」



要するに、原因不明の事件を解決しろって事で……うわ、ゴブリンが住んでたらしい洞窟に原因なかったらいつ終わるんだよコレ。

あの村長、凄ぇ詐欺師だぜ。いや逆恨みにも近いんだが……とりあえずあの村長は鬼だな間違い無い!


………青葉さんとやらの所に着くのは一体何時になるんだ?

~マグナ先生の魔物メモ~

『山岳ゴブリン』

ゴブリン属・オーク種の魔物。薄暗い緑色の肌を持つ。正式名称『オーク』

長1匹を含めた20~40匹の群れを形成し、洞窟などに住みつく。

数が増えるとハチの分蜂に似た行動を起こし、長は新しい長を任命してから20匹前後のオークを引き連れて出て行き、新しい巣を探す。

また、洞窟が見つからなかった場合は長自ら洞窟を作り上げる。当然素手や石を使って掘る為、腕力はゴブリン属の魔物中で最も高く、長の力はその上を行く。鉄を千切るとか余裕。

知能はそれ程高くないが視力や聴力が高く、巣から出て周囲を警戒している1匹に見つかってしまうと大勢のオークが飛び出してきて袋叩きにされてしまう。

群れ同士の関係は悪くなく、特に縄張り争いはしない為に割と近くに別の巣がある事も。ただし警戒範囲内に獲物が居た場合はお互いに全力で取り合う為、協力するという気は無い模様。

……ただしオーク側の認識であって、人間からしてみれば多方向からオークの集団が襲ってくる為、大変面倒な事態である。


また、長い年月を過ごしたオークは力の増大と共に肌の色が濃くなり、こげ茶色になったモノを『ハイオーク』、黒くなったモノを『オークロード』と呼ぶ。

…………ただし、やはり知能は低い。

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