Dive_1 私と異常と黒い少女
やっと本編開始です。
ココからは唐突に書式?文体?作風?が変化するのでご注意下さい。
執筆方法等、手さぐりで進んでいきます。
[プリセットデータ起動開始.....]―――――――
[キャラクタ01身体データ読込.....Compleat]――
――[接続開始]
[キャラクタ01精神デ[意識接続]...!Error]―――
[キャラクタ02身体デ[身体構築]...!Error]―――
――[接続完了]
[キャラクタ02精神データ読込.....Compleat]――
――[Welcome to "Enchanted Worlld"]
[エラーを2件、異常動作0件。起動後にエラー箇所のチェックを行ってください]
◆ ◆ ◆
・・・一瞬の浮遊感の後、ログインが完了して身体に重力が戻ってくる。
早速目を開いて見回してみると周囲は石造りの壁で背後には大きなステンドグラス。
正面に一直線延びる真っ赤な絨毯の先には大きな扉。
最初に着いた場所は『教会』または『神殿』のような場所でした。
「・・・ここが”魔法の世界”かぁ。ココはチュートリアルのような場所なのかな?」
2年と少し、この世界に来る時をずっと待っていた為に思わず呟いてしまう。
まずは進んでみよう。説明係のような人が居るかもしれないし・・・
「・・・扉を抜けると、そこはお城でしたー・・・って昔小説に似たようなモノがあったなぁ」
扉開けたらお城でした。所謂、『謁見の間』のような雰囲気。
”魔法の世界”で何をしようか色々と想像を膨らませたりする為に世界観は調べていたが、チュートリアル等は全く調べていなかった。
「うーん、少しくらいの調査は必要だったかな?まぁひとまずは人を探さな「あれ、フィリア?」・・・いと?」
突然の声に少々驚きながらも声のした方を見ると全体的に色が黒い少女が居た。
髪の色から服装まで何もかもが黒い。黒い少女としか説明仕様の無い格好だ・・・
とりあえずココが何所なのか聞くとしよう。
「すみません、ココからはどうやって進めば良いんでしょうか?」
「・・・ん?というより何所へ行く気?フィリアは部屋で待機になってるハズなんだけど」
待機と言われても、そんな事は知らないし。何より・・・
「・・・フィリア?って誰でしょうか、人違いでは?」
私の名前はフィリアでは無い。・・・ハズ、あれぇ?
「・・・貴女の名前でしょ?・・・フィリアレーギス。」
「・・・言われてみればそうですね?」
確かにそんな気がする。でも違和感もある。何がどうなってるやら・・・
「あぁ、そういえばエラー吐いたのフィリアの精神の部分だったか・・・何がどうなったんだろ」
何がどうなってるとは、考えていた事と同じ事・・・心を読まれたかと思った。
・・・が、それよりもその前に言われた事が気になる。
「唐突に人の精神が異常みたいに言わないで下さい。私の精神は普通・・・なハズです」
「あぁゴメンゴメン、本人の前で言うような事じゃないよね・・・どうしよう」
何やら微妙に話が通じて無い。もしかしてNPCだから会話が一方通行なんだろうか?
・・・この世界のNPCはAIじゃないからそんなハズは無いんだけど。
兎に角、ココから出る事を最優先に考えて行こう。道くらいなら答えてくれるハズ?
「・・・とりあえずココは何所なんです?チュートリアル的な場所ですか?」
「・・・フィリアはNPCだからそんなモノある訳無いでしょう。」
漸く会話がすれ違っていた要因が解った。要は『私の方がNPC』だと思われていた訳で。これで会話のデッドボールの原因を取り除いて先に勧めるだろう。
「私はプレイヤーですよ?」
「・・・え?」
今までの勘違いしていた事が相当恥ずかしいのか完全にフリーズしてる黒い少女。
・・・そう言えば名前聞いて無かったなぁ
「私はプレイヤーですよ、大事なので2回言いました。・・・いつまで固まってるんですか」
「・・・・・ハッ?!いやいや貴女がプレイヤー?そんなハズは無い。
だって貴女は確かに新イベント用NPC『フィリアレーギス・G・セアルクニーグ』なんだから。」
「でも私は確かにログインする前の記憶もありますよ?・・・確かトイレに行ってから端末に・・・?記憶が確かなら私は男性で?・・・え?」
「・・・えっ?」
「「なにそれこわい」」
スタート。第一話的な話です?
週一は更新したい・・・
余談ですが、執筆中の余談やら独り言は活動報告の方に書きなぐってあったりします。
・・・見て面白いかは別ですが。