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 俺は教団の地下で、電化製品をパクパクしている。

 時々チラッとステータス画面を覗くと、結構な量の素材がストックされ続けている。

 これだけの量をエルフたちに集めてもらうには、どれだけの時間が必要だった事か。

 無料で貰えるなんて、本当に有難い。

 素材だけじゃなく、電子部品も着実にストックされてる。これで近代兵器も作れちゃうぞ!


 倉庫には掘り出し物もあった。

 見た目は総金属のバズーカーだけど、なんと『電磁砲』でした。

 夢が広がるレールガン!


 見つけた時はテンション爆上がりしたんだけど、手に持って構えるとスタンバイ状態になったのを感じた。どういう理屈か理解できないけど、持つだけで俺とリンクしちゃうんだよ。

 ライトセーバーの時に経験したけど、武器が消費したエネルギーは俺から補充される仕組みが搭載されてる。たぶん電磁砲もね。

 問題は電磁砲ので消費されるエネルギーはライトセーバーの非じゃないって事。

 1発でどんだけ持って行かれるかわからないから、怖くて撃てないよ。

 最悪、俺が停止したらどうしよう。

 流石に警告ぐらい出ると思うけど。出るよね? 出して下さい!!


 エネルギー問題と言えば、俺のバッテリーの予備が未だに作れる見込みが無いんだよ。

 マキからもらった『核融合バッテリー』の予備を作りたいんだけど、倉庫の物を全部パクパクしたけど素材が全然足りないらしい。

 逆に、何をパクパクしたら良いのか教えて欲しいくらいだよ!

 やっぱり予備が無いと心細いんだよね。

 俺って小心者だから。


 さて、倉庫内が空っぽになったので、そろそろ地上に戻ろう。

 あれだけパクパクしたのに、俺の重量も体積も増えたように思えないんだよな。

 俺の体がオーバーテクノロジー過ぎて、ファンタジーに思えるよ。




 地上に戻った俺は、誰もいなくなった街中を歩く。


「オカシイね。みんな核で死んじゃった? にしては死体が無い。みんな何処へ行ったんだろう」


<ジャジャン!ジャジャン!ジャジャン!>


 あれ。この音はたしか、シャハル帝国の陣地で聞いた事あるぞ。まだ全滅して無かったのか。

 元々は10万人もいたんだ。未亡人エルフ特殊部隊20人では全滅は無理だろうね。


 あれは守備兵だろうか? 慌てて門の方へ走って向かっている。

 どうやらシャハル帝国の再編が終わって、再び攻めようとしてるようだ。

 壁の外にいるエルフたちと合流して、またシャハル帝国をシバキ倒そうか。

 でも目的の電化製品はいただいたので、今更戦う意味が無いんだよなぁ。


「あっ! 良い事思い付いた!」


 まずは国王を探そう。まだ生きてると良いんだけどなぁ。





「国王よ。 教団が不正に集めた聖遺物は、返してもらった!」


 やべぇ。国王の目が死んでるよ。


 教団から、国王はリストラだって言われたんだっけ。

 その教団はもう無いから、リストラも帳消し。国王に返り咲けるんじゃない?

 おめでとう!


 返り咲いた所で、俺とシャハル帝国のダブルパンチが待ってるだけじゃ、ヤル気も起きないか。


「国王よ。我はこのまま帰っても良いのだが、もし、今後も聖遺物を集め、我に差し出すというのなら、我の力をシャハル帝国に揮っても良いぞ」


 さあ、クモの糸を一本垂らしてあげましたよ。

 もうあんたは、それを掴むしかないんだよ。例え、いつかそのクモに喰われるとわかっていてもね。


「・・・あい、わかった」


 交渉成立!

 これで全自動電化製品回収システムが出来上がった。


 それじゃ、エルフたちと合流してシャハル帝国を蹴散らそう!




「マキ。現況を報告」


「はい!鉄人様!なんかすんごい数が集まって来てます!」


 うん。その通り、凄い数だ。

 騎馬兵だけで万単位いそうだ。遊牧民らしく牛や羊も使ってるのかな。


 あいにくとこちらは、20人のエルフとロボ1体でのお出迎えだ。


「マキ。迫撃砲の使い方は覚えているな。トラックの荷台から撃ちまくれ」


「はい!鉄人様。ガンガン撃ちまくりますよ!」


 ポン、ポン、と可愛い音で発射される迫撃砲。

 それは地面に衝突する寸前、地上2メートルで爆発し無数の破片をまき散らす。


「たぶん、この迫撃砲も俺の時代には実装されてなかったと思うなぁ」


 着弾点から半径50メートルは誰も立って無いとか、完全に対人兵器でしょ。

 開発者の思考が、えげつないね。


 残りのエルフたちは集団から離れた標的をアサルトライフルで狙い撃つ。

 敵のアウトレンジから一方的に攻撃するのは、ワクワクするね。


 それじゃ、俺も撃ってみるか。

 いつかは、一度は、試し撃ちが必要と思ってたんだ。

 だから、今、試してみよう。

 俺がレールガンを構えると、ヴィーンと音を鳴らしながら青く光り始めた。


 えっ? なにこの光?

 チェレンコフ放射じゃないよね?

 なんかオジサン楽しくなって来たよ!


 俺はシャハル帝国兵の集団に向かって、引き金を引いた。

 刹那、カメラのフラッシュのような閃光が走り、凄まじい衝撃波が襲った。

 衝撃波の進路上にいたシャハル帝国兵は、原型を保てず液化した。


 なにこれ?

 狙撃とか対人とか超えてない?

 宇宙戦争とか出来そうな武器なんだけど。


 チラッとステータス画面を確認すると、レールガンのエネルギー残量が99%になっていた。

 減ってる、けど・・・あと99発も撃ったら、この国が無くなっちゃうよ。


 試射はもう良いね。これ以上はオーバーキルになっちゃう。

 残りはガトリングガンで始末しよう。




 戦いは数時間で決着がついた。

 結局、シャハル帝国は砲を設置してあった場所まで辿り着くことはなかった。


 この戦いで俺たちは2万のシャハル帝国兵を殲滅し、神聖帝国コンファールトとの電子製品の取引を締結させた。




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