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第三死 やっぱり死ねない!

「ようやくだ!ようやく死ねる!!」


僕は嬉々として1つ目の化け物の方へと走っていた。


「さあ!僕はここだ…その大きなこん棒で僕のことをなぶり殺してくれ!!」


その化け物は再びこん棒を大きく振り上げ、向かってくる僕に対して思いきり叩きつけた。


「グゥォォォォウ!!」


『グチャッ』そんな何かが潰れたような音がした。



やがてその化け物は雄叫びを上げたかと思うと僕を背に少女を襲おうとしていた。恐らく仕留めたとでも思ったのだろう…


だが…


「まだ…死ねない…」

「グオォォウ?!」


殴られぐちゃぐちゃになった体を一瞥し、もう一度化け物と向き合う。


「だけど今のは良かった。もう一度だ…さあ、もう一度!!」

「グゥゥゥ…グォォォォォォウ!!!」


尋常じゃないまことの様子に一瞬怯んだ化け物だったが再度雄叫びを上げながら走り寄り、こん棒を…振り下ろした。


「グオォォウ!!グオォォウ!グオォォウ!」


何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も


「グゥゥゥ…ォォォウ…」


―やがてその手は止まった。恐らく疲れたのだろう。化け物の体力がもうすでに殆ど残ってないのは手に取るように分かることだった。  


それでも−


「まだ…だぞ」


いくら体がぐちゃぐちゃにされようとその男が死ぬことは無かった。それどころか不思議なことに重症だった男の体はみるみるうちに治っていく。


「まだ…僕は死ねていない…」


異世界だから…その一言で片付けるにはあまりにも異様なその光景に化け物は恐怖していた。


「早く僕を殺してくれ。さあ…さあ!!」

「グッグゥォォウ…グァァァァァ!!」


次の瞬間…その化け物は僕らに背を向け、ものすごい速度で走り去っていった。


「………え?」


僕から逃げるように走り去っていく化け物を眺めながら僕はそう言葉をこぼすのだった。



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