表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

大人になる日に

作者: 永井晴
掲載日:2024/03/17


愛が渋滞する日、


桜の花びら舞い散るような、


光が溢れる訳では無いけど、


我が子へ愛を振り撒いてる親、


触れられない行進が逞しくも、


少し恐怖を彼らに与え、


殺風景な空間に責め苦な愛が滴れる、


変なむず痒さ、


恭しさは隠してくれて、


サヨナラなんてほんとじゃないし、


崩れてく景色はほんとのようで、


友愛の戯言はもう解けた雪のように飛び交い、


曖昧な混色が膨張して、


皆それに敷き詰められて、


窮屈さと柔らかさの狭間で、


僕らは挟まれたまま、


気付かぬうちに逆止弁を通り抜け、


分からぬうちに戻れない、


でもそのぐらい知っている、


どうすればいいか分からない、


犬に追われる羊のように、


急かされて彩られた青春の花、


それはドライフラワーのようになって、


永遠を閉じ込めたつがいとなって消えてゆく、


いつか僕たちはそれを見ながら、


酒でも飲んで泣いたりするのか、


青春の後味に痛くなるほど目を瞑れば、


悲しい大人のようになるのか、


桜の花びら華々しい時、


数年前の僕らの若葉が芽生える時、


僕らはそれを片目に、


掠めた記憶の荒々しさに傷ついて、


その惨めさを知ってゆく、


彼らも僕らのようになる、


子供を見る目を知った時、


僕らはまだ夢を見たい、


子供のように分からなくなりたい、


まだ大人の途中だけれど、


曖昧さに怯える覚悟は薄っぺらい、


きっとまたその時は来て、


僕らは大人になっていくのか、


美しい時を見過ごしていき、


涙が歪ませる青葉の未熟さ純粋さ、


輝く星々は恐ろしい速さで脇を掠めて、


捉える間もなく、


派手な尾を引いて去ってゆく、


とても遠くの光は霞んで、


クレーターも反射板になって、


点がぼやけて大きく見える、


大人の愛は分かりずらい、


いつか僕らも振りまくだろうか、


それに込められた悲しみ慈しみ、


分かった頃にはもう大人、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ