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自分が規格外だって自覚がまだ足りない

ブクマがまた増やして頂いたようでありがとうございます!やる気に繋がってますので!感謝です!

それではお楽しみ頂けると幸いです。

自分で料理を作ると自分の好きなものを好きなようにすることが出来る。食べる量も多くなったから、満足するまで食べると結構な量になる。自分で責任取れる時くらいじゃないとできないな。

どうしようかな。眠くなってきた。ん~、さすがにダンジョンで一人のときに寝るのはマズいか。深く呼吸をして自分の意識に集中する。


さて、ここはなんなんだろう。詳しくは冒険者組合に聞けばいいけど。俺の知ってるダンジョンとは違うみたいだな。本当に迷宮って意味のダンジョンみたいだ。

ゲームでは通過点か目的地だったけど、こんな食材の宝庫みたいなダンジョンはクリア後のおまけのやつだ。クリア後はおまけだから新しく街が出来ましたってノリだったけど、それが色んな所に散らばったみたいだ。

出てくる魔物レベルは桁違いに弱いから多少の手心も加えられているみたいだ。


いいね~。


じゃあ他にも色々生産用にドロップするダンジョンがあるんだな。鉱石、糸・布、草、木材、あとは環境しばりで湖とか山、海みたいなのもあるのかな。

出てくる魔物が系統で統一されたダンジョンもあるかな。きっとあるんだろうな。確かに名前売っていた方が許可はもらいやすそうだ。冒険者組合とかが管理してるんだろうし。場合によっては国が管理してるかもしれない。


これは本編よりもクリア後の方の設定が反映されているな。安全性はこっちの方がはるかに上だけど、フィールドを歩いていてもほとんど魔物に襲われないみたいだし。まあ、俺には関係ないから良いけど。

裏事情の考察はこんなところか。さて、目的のために肉を焼こう。スパイスは無しでいいや。魔物に食わすには贅沢が過ぎる。

肉を焼いている段階というよりも、俺が食べている段階から肉を狙って色々と寄ってきている。ここにいるやつらはあんまり草食肉食関係ないのかな。色々と寄ってきてる。


とりあえず大量に焼いたものは小分けにして残りはアイテムボックスに収納する。ミスって食べられても何度でも挑戦できるようにしないとな。

魔物の群れは俺が『挑発』で呼び寄せているのもあるし、焼いた肉の香りもあるだろうから寄って来てはいる。奴らの思う俺の攻撃範囲はあそこまでなんだろうな。

馬鹿にしてんな~。攻撃しようと思えば可能な距離だぞ。余裕で届くんだぞ。


やりたいのはリセルを庇いながらの戦闘の練習だ。焼肉の近くに張りつきすぎると練習にならないので、多少は離れて近距離攻撃のみで戦闘する。

焼肉を食われるということはリセルが攻撃されるということと仮定する。実際は俺の方に攻撃を集中するだろうし、リセルだって反撃する。ま、これでやれるだけやってみよう。


目についた猪に正面から蹴りを入れて一撃で仕留める。そのまま近くにいた魔物へと仕掛けていく。格闘術も上級から特級へと昇格させたから動きの質が上昇したことが自覚できる。

戦闘に入ると今までよりも身体が熱くなるし軽くなる。不思議なことに体の中にある力をより効率的に攻撃に転用出来ている感じがする。遠近中距離関係なく、俺の眼は見えていれば躱すことができるのも相変わらずだ。より躱しやすくなったくらいだ。

攻撃は当たらない、そのくせ一撃が重いとなると相手からしたら反則だろうな。


実際に練習はどうなったかって?


一撃食らったら死ぬようなやつを前に食欲を優先するような魔物はいなかった。怯えて逃げようとする魔物に引き留めるために『挑発』をすると俺の方に向かってくる。結論、あまり練習にならなかった。失敗です。


でも基本的な戦い方はこれで良いや。俺が飛び込んで引き付け役、リセルが遠距離攻撃だな。その気になれば俺は中距離も遠距離も出来るし。これから次第で出来ることはまだ増える。基本陣形が決まってたらあとは臨機応変にいこう。

リセル自身を鍛えてからまた考えても良いんだし。冷めた肉に関してはまたどうするか考えることにするよ。食べないと怒られそうだしね。


 ☆ ★ ☆ ★ ☆


割とガッツリと狩りをしてしっかりと中魔石を集めることができた。とりあえず残っている素材も使えばあともう1回はSPポーション作成する分はあるな。


しっかりと集中した生活をするためにはあとは何が必要だろうか。中魔石はたぶん目途がついた。ゼラチンもここで手に入るみたいだからこれらは一緒に考えたら良いや。

魔力草とハチミツは獣人の村に確認しに行ってみるか。この数日で何が変わるとかは無いだろうけれど。あとはショウガと砂糖とレッドチソンか。砂糖以外は獣人の村に頼んでみるか?あんまり1か所に依存しすぎるのも悪いか。

必要だってことは伝えてあるんだし、ザールさんに聞いてみようか。手配をお願いしたんだし、途中経過を聞いてみよう。


あとは小魔石しか落とさない奴もいたからこっちも何気に数が増えている。小魔石って生産に使っても腕が無いと良いものはできないんだよな。使い道が限られるのでどうしたもんか。

逆に開き直ってリセルに使わせるように渡してしまおうかな。


相当な量が手に入った大量の食材は組合に納品する。自分の取り分は残すけど、1つの塊で20キログラムあるし、いくつか種類を用意してあれば十分だ。予備で5つは所持してるし。

どれくらい納めるのを期待されているのか分からないけど、多いに越したことは無いだろう。アイテムボックスを見破られない程度に気を付けて出せばいいか。


平原から洞窟の入り口に入ろうとしたところでザワザワした声が聞こえてきた。


「いそげ!」

「装備点検完了です!」

「アイテム所持数確認しました!」

「それでは任務について確認する!」


入り口に詰めていたのは軍人さんだったのかな。街の管理だと言っていたからそうなのかもしれないなと思って入り口から出た。視線が一気に集まったことに驚いた。

注目されてしまっているが、挨拶くらいはしておいたら良いのだろうか。


「ど、どうも。お疲れさまでした~」


誰も返事を返してくれなかった。整列しているところを通り抜ける。いつまでも見られていることに居心地の悪さを強く感じながら受付小屋にダンジョンから出ていることを伝えに行く。

何があったか詳しく聞いたら、このダンジョンは一定の戦闘能力があれば簡単に乗り切れるが、それでも銅級冒険者パーティの実力が必要なのだそうだ。


どう見ても成人したかしてないかの俺が、公式には鋼級のソロなのに無傷で出てきたことが信じられないのだろうとのことだった。


「今からだと夜になるでしょう?夜行性の魔物はそれはそれで需要があるんだ。まあ君はまだ知らなくていいけどね」

「最強の銀と呼ばれたデテゴさんのお墨付きだから大丈夫だと思ったけど無傷とはな」

「マジックバッグでも持ってるのか?若いのにすごいな」


色々と言われたが、デテゴは信頼されていることとこの世界は思ったよりも色々とありそうだということ。思ったよりも冒険者って弱いのかもしれないな。


まだ夕日にもなっていない時間なので、さっさと帰ってしまうに限る。それにデテゴに帰りは街の門のところで集合だと言われている。

手に入れたもののチェックをされるそうだ。全部出したら気を付けようと考えていた流通に何かあるかもしれないから、何を納品するかを教えてくれるそうだ。

到着したらまだデテゴは帰ってきていなかった。門兵さん達に聞いてもまだらしい。何もすることがないと暇なので、今日の戦利品を書き出しておく。リストで見せた方が判断が楽だろう。


メモに書いても帰って来ないので一人で格闘術の動きのおさらいをしておく。演武みたいなものだ。俺の物理攻撃は通常攻撃とたまに出るクリティカルだけにしている。

魔法を留めてぶつけることもあるけど、それは物理攻撃ではなくて複合攻撃だ。ゲームだから必殺技みたいな特技や奥義もあるのだが、魔物相手ならともかくPVPは決まったモーションでは隙を突かれて使えないものが多い。魔法が関係ない特技なら動きだけならキャラ育成をしっかりしてたら普通に再現可能だし。威力が上がらないだけ。重ねて言うけど魔物相手なら全然そんなことはない。秘奥義は非常に良いよ。威力もカットインもめっちゃ良い。

MPを消費するため攻撃倍率が上がる分、当てれば大きいけどそれなら通常攻撃で十分だ。使えるものを習得するよりもまずはスキルの底上げでいい。戦闘だけでなくいろんな場面で使える魔法の方が便利だし。


そういうわけで体を自由に動かせるように体を慣らしておく方が何かと便利なのだ。スキルレベルという形では反映されないが、体にしっくりくるという形なら俺にも熟練度というものは存在しているのかもしれない。


「あの~」


息を乱さないように気を使いながら行っていると、門兵さんに声をかけられる。


「なんでしょう。あ、邪魔でしたか?」


デテゴがいつ帰ってくるのか分からないから見えるところにいるのだが、兵士の前で鍛錬とかケンカを売っているように見えたのかもしれない。


「違います違います!」

「休憩中の間だけでも手合わせをお願いできないかと。もしくは見学させてもらったも良いですか?」

「はい?」

お読みいただきありがとうございました。


あとは昨日、1日だけのPVが1000を超えたのも地味に嬉しかったです。読んでもらえているというのはそれだけでがんばろうと思えます。良ければ今後もよろしくお願いいたします。

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