表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

春スキー

春スキー出発の日がやってきた。


私たちは上野駅で落ち合った。

はじめてお目にかかる課長さんの奥様は

私と同年配なのに、ろうたけた雰囲気がただよっている。

「いいなぁ!」と、憧れをいだいてしまった。


安西さんのフィアンセは3歳ほど年下のせいか

まだキャピキャピ感が残っているような可愛い方だった。

お二人とはすぐに打ち解けることができた。


男性3人は背が高い上に、

ダウンジャケットを着ているのだから

大男に見える。


その上、3人とももうこれ以上は入らない

というほど中身を詰め込んだキスリングを背負い

スキーを担いでいるのだから、

その威圧感は半端ではない。


他の乗客が「小さく見えま~す!」

そんな大男が3人もそろっている有様は

なにか浮世離れしていて

漫画の世界の中にいるようだった。


翌朝、目覚めると、

寝台列車の窓外は一面の銀世界だった。


美しい!

そして、なんと驚いたことに

ところどころに桜が咲いているではないか。

北国にやっと訪れた遅い春を

謳歌しているように。


幸い天候に恵まれた。

ホテルに到着するとまずは休憩。

寝台列車で眠れなかった人は

仮眠をしておくようにとのことだった。


午後は目の前に広がるゲレンデでスキーを楽しんだが、

翌日の強行軍のことを考えて早めに切り上げ、

作戦会議を開いた。


八幡平まではほとんど登りなので、登山靴で出発する。

先頭の課長、次に続く安西さんが、足場を踏み固めていくので、その足跡を登っていくこと。

吹き溜まりなどに落ち込むと大事に至ることもあるので、新雪を踏まないようにすること。

雪が深くなってきたら、スキーにシーリングを付けてスキーで登る。

体列は課長、安西さん、安西さんのフィアンセ、課長の奥様、私、藤沢さんの順となった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ