春の国 あれこれ
明日から予定があってしばらく忙しいです。
◇ 募集要項 ◇
春の国では新規居住者を募集しています。詳細は以下をご参照ください。
【業務内容】飼い主補佐・狩人補佐・番人補佐・墓守・騎士
【応募資格】春を愛する方。狩り、運搬、農耕経験者は優遇。
狩人補佐希望の方のみ容姿審査あり。結果により即採用。
【 返礼 】色の果実 ※選択不可。効果不明
【昇格賞与】補佐から本役職への昇格。祝典に際し希望の果実。※効果不明
【諸手当等】技術手当、残業手当。※果実制
【福利厚生】食材、食器支給。装束、武具貸与。研修有。居住者寮完備。
【活動時間】役職により異なる。緊急の呼び出しあり。
【休日休暇】役職により異なる。有給可。
◇国家概要◇
《春の主》ガディノ 《建国》旧代〇△年
《所員数》五人 ※赤子含む
《交通》橋の国より北西へ、徒歩三十七日前後。
応募方法=直接ご来訪いただきますようお願いします。 審査担当:狩人
ぴーある=アットホームな国家です。未経験でも活気のある方は大歓迎です。
◆宣誓五箇条 ◆
一、無断で霧の道を進んではならない。直ちに引き返せ。
二、穴に飛び込んではならない。誤って落ちたなら目を開けてはならない。
三、沼の底を覗き込んではならない。美しい女と目を合わせてもならない。
四、ガディノに銀の剣を預けてはならない。隠し通す可し。
五、過度な火気の使用は厳禁とする。
◇春風の報せ 朝刊号 ◇
〇鐘の国 移民受け入れ強化 代表ティバ「人助けがしたかった」
人口爆発、食糧難、貧富の差の拡大が起因とされる貧困層の難民化が日常化されている橋の国であるが、昨日、鐘の国の代表であるティバ氏が難民を保護するとの声明を表明した。現在、橋の国=農耕区の外側にあたる地域では難民らによる仮拠点が点々と設けられているものの、付近では治安の悪化から殺人事件と盗難被害が多発。加えて獣による殺傷事件も相次いでおり、一帯の無法地帯化が懸念されていた。ティバ氏は「既に彼らには使者を送ってある」と発表。果たして鐘の国が難民を抱えきれるのか?ティバ氏の無謀とも思える挑戦に、各国の専門家からは注目が集まっている。
〇害ある者、国境沿いに出没
絶滅の可能性が囁かれていた《害ある者》。その新種のものと思われる痕跡が国境沿いで発見された。害ある者に詳しい旧狩人氏は「今まで地底で眠っていた個体が目覚めたのではないか」と風で解答。事実、痕跡の近くにはいくつもの不自然な大穴が確認されている。早急な捜索が望まれるが、旧狩人氏は明日から三千六百五十二日間に及ぶ探訪の旅に出る予定であるため、捜索には協力できないと主張。旧狩人氏に代わり期待を寄せられた飼い主氏は「前向きに検討したい」と答えながらも、飼い主の間に引き籠り続けている。
〇干し肉窃盗犯、国内潜伏か?
先日未明、飼い主宅から大量の干し肉と油が持ち去られるという事件が発生しました。現場には長い朱色の頭髪と、扉には錠を焼き壊した際のものと見られる焦げ跡が残されていた模様です。心当たりがある者は名乗り出るように。名乗り出る者がなければ強制捜査が執行されます。
〇森の民、ついに密告 口々が語る!春の主の実態とは?!
ガディノ氏は現役の春の主であり、春の乙女に続く二代目にあたる。彼の世話を担当した番人補佐候補の間で「春の主は戯言を吐くばかりで全く働かない」といった旨の噂が広まっており、批判を集めている。一方で擁護する声もあり、また、直ちに事実を明らかにすべきとの意見も上がっているが、真相は依然として藪の中である。
〇お悔み
春の飼い主様が持病の悪化のため居住者寮二階で息を引き取りました。年齢不明。葬儀は明日、夕らしい時刻から。遺族の話=ママとの思い出はあまりありません。病弱で、物静かな人でした。お姉ちゃんの親友だったそうなので、お姉ちゃんが心配です。葬儀の日になればパパは帰ってきますか?
春の飼い主様の親友であるとされる狩人氏は現在、行方不明です。
▽
「 私は春を護り続けるが、私にも護られたい時がある。
あなたの生活にも、眠りを護る番人を。
番人枕 数量限定 好評発売中!!
※藁アレルギーの方はお求めいただけません。 」
▽
「私たち春香社は《完全なる春》の被害者を支援しています。
今期の短歌
忍ぶれど あやしきくはし女 見見えたり
春林の陰 椿の笑みよ
避けよう、悪ノリ。やめよう、飛び込み。
あなたの勇気と挑戦は、春とあなたの未来の為に。 春香社 」
1, ざっくりキーワード
「春の国」
緑に恵まれた地を、春の幻で覆った国です。夜が訪れず、ずっと明るいです。春という季節は元来、どこにも存在しません。国の物資は実際に存在しますが、幻によって形や色を変えている物もあります。それは人物の外観についても同様です。触れようとしないものであれば、変哲のない石ころが美しい花として見えることもあります。全部が全部です。例えばあなたが実在する石を蹴る間、石の他の全ての物は春の幻によって塗り替えられます。蹴った石もあなたの足を離れた瞬間から、その軌道に花や草木がさも実在しているかのようにして跳ねて見せます。幻は巧みにあなたを騙します。
自力で影響外にある人物は今のところ飼い主と旧狩人だけです。
「春の乙女」
異世界の管理者「完全なる春」によって生み出された種=支配者。本体とは異なり、温厚な博愛主義者。「春の国」を築き、未熟な人類を支援します。
春の本質を知り、それを終わらせるために確実な自決を試みますが、当時の番人であったガディノがやっちまって、彼女の力が銀の剣に保持されてしまいます。ガディノは火と闘い、敗北して春の国が壊滅した後も、執着のままに荒地に春の幻を映します。
「銀色の剣」
管理者由来の武器で、春の存続を阻む天敵を排除するために与えられました。対象の力を宿し、行使できます。春の乙女はこの剣で火を封じて欲しかったのですけど、ガディノは誘惑に勝てませんでした。でも、僕も毎日が春だったらなーなんて思っちゃいます。
春の乙女の能力である強力な幻を映す力と、植物を操る力を封じています。狩人は使い方を知りませんが、携えていたお陰で自分の正体を視認せずに済みました。
「沼の底の女」
死滅した春の乙女から分離した完全なる春の意思です。だれかれ構わず春の虜にしようとします。罪な女です。とびきりの美人なので、一定の需要があるかもしれません。作中のエイメルみたいに寝かしつけてもらえます。その代わり春に病的に依存したり、過度に執着したりしますが、相応の魅力があります。膝枕に耳かきでもしてもらえたら、もう死んじゃってもいいとすら思えるんじゃないでしょうか。太もも万歳!
「灰色の乙女」
ガディノの本能でもあり、亡き春の乙女の残滓でもあります。夢、或いは幻を終わらせようと頑張りますが、ガディノを責めきれません。春の幻は終わりません。
「飼い主の拠点」
春の国の外、幻の影響外にあります。なので、ありのままの姿です。そこで飼われている家畜は革製品にもなり、美味しい肉にもなります。干すと少しパサついたりするので、油やソースと一緒に食べるのがお勧めです。
「青髪の女たちの集落」
青髪の他にも、迫害や追放を受けた女性らが生活しています。素朴です。幻の影響外なので、住人は狩人の本当の姿を目の当たりにしています。なので、必要以上に近寄ろうとはしません。これに狩人も違和感を覚えています。長居すれば、エイメルも幻を逃れ、狩人の正体に気づけます。
「獣」
主に暴走したヤガシルが生んだ歪なものたちのことです。生まれてからずいぶん時間が経ったので、いくらか進化して動物っぽくなってます。ただ、進化の度合いは個体によって疎らです。総じて肉食なので獣って呼ぶことにしました。害ある者も対象です。
「害ある者」
歪なものたちの上位互換。賢かったり、能力があったりします。適応能力も高く、食べたものから学習できます。ドラえもんの暗記パンみたいな感覚。羨ましい。
狩人が闘った個体は風のように駆ける四足の生物を食べて、その特性を獲得していたのですが、洞窟に落ちてしまったために能力を活かせませんでした。ただし、外であれば狩人は毒を回避できたので、環境が勝敗にどうかかわるかは不明です。まあ、でも、やっぱり狩人は敗けるんじゃないですかね。
5, ざっくりキャラ
ティバ
由来・千葉(知り合いの苗字)
生態・鐘の国の代表(仮)
能力・外交の達人。農耕、加工、料理が得意。
エイメル=リン・クレマー
由来・ハンカチのサイン[ Rin Kramer ]から[ amer ]。これに諸都合を合わせて。
生態・龍の眷属擬き。記憶喪失。
能力・銀の舌=眷属特許。言葉を介して他者を操れる。一度でも影響されると、とことん抵抗力を失ってしまう。イーヴァと邪龍に使用。
赤い印=権威に通じている。探知、操作はお手のもの。抵抗力を持ち、これのお
陰で完全なる春に囚われずに済んだ。
不老不死=眷属補正。一応、死ぬことには死ぬ。まだ死なない。
権威への耐性=鐘の戦士よりも優秀。
狩人
生態・元人間。現ゾンビ(再生中)だが、幻の為に認知不可。依存体質。ウィルインの部下。孤児。食べた果実の影響で若返ったり発育が乱れたり、おかしな成長を遂げている。
能力・炎の指輪。
番人
生態・元人間。現ゾンビ(再生中)であることを認識済み。執着が強い。ウィルインの部下。孤児。果実のせいで思い込みが激しくなり、一時的に凶悪な黒歴史製造機になっていた。成長した結果、だいぶ落ち着いた。
能力・水の指輪。
旧番人=現、春の主ガディノ
由来・ガーディアン
生態・春の国の管理人。案内人。強い執着心を持つ。背中に山がある。
能力・吐息で命を育てることも、塵に還すこともできる。しかし彼は春を絶対のものと信じていたので、自身の育てる力と向き合うことがなかった。
飼い主
生態・飄飄として、信じる春に誇りを持つ。プライドが高い。中性的。
能力・家畜や獣らを操れる。作中で使用した毒液は獣から採取した。闘い方に拘りがあって、わざわざ鞭を冠に仕立ててみたり、実は勝負服も持っている。
女装が似合う。男ってわけでもないけど。
旧狩人
生態・自由気まま。外観は女性的。角や鉤爪はヤガシルとの闘いで受けた呪いによって獲得した。適応力が味方して超絶便利な部位に進化した。
能力・卓越した適応力、運動能力。
角、小さな片翼=進化の余地あり。
鉤爪の右手=なんでも切れちゃう。握力もスゴイ。
鱗の左腕=なんでも纏めちゃう。
鉄の爪の脚=脚力はんぱない。蹴られると痛い。
春の国が滅んだ後に放浪の途中で拾った腕輪。
風を介してテレパシー。※声音や口調は聞き手からのイメージに則る。
貧乳。
ヤガシル
生態・「龍の檻」参照。雷との闘いから敗走後、糧を求めて春の国を奇襲。ガディノから剣撃を受け、春の夢に中てられて自我を取り戻し隠居する。ガディノ実は大活躍。
能力・命を与える、生み出す。傷を癒す。分身を作る。
呪い・命を奪う、与える、歪ませる。
本能的に優れた糧、強い奴を求める。優先順位は橋の国よりも春の国。その辺の有象無象よりも旧狩人。きのこの山よりも、たけのこの里よりも、アルフォート。
黄色い目の鱗の生物=邪龍
生態・どっかで生きとる。春の夢のせいで計画の進行が遅れ、瓦解。
能力・腐敗。循環。支配。なんかすごく理解してくれてる感。悪い友だち感。
イーヴァ
生態・鐘の戦士。影の世の魔女さんと同類。
能力・耐久力(物理面、ちょっとだけ権威にも)※魔女さんも同じ
6, いつもの
お疲れさまでした。僕もすごく疲れました。スプライトが無ければ死んでました。正確にはカルピスソーダの方が好きなので、死にかけてはいました。
どうでしたでしょうか。冒頭の短歌には自信がありませんが (※意味合い的には「こそこそしてたら妖艶な女の人と鉢会っちゃった。でもすっごく綺麗だなあ。」って感じ?ちゃんとできてる?) 楽しんでもらえたなら幸いです。続きの鐘の国はとりあえず確認用に登場人物だけ書き並べて保留してます。明日から込み入った予定があって、闇雲に手を付けられないんです。
影の世のまとめにも書きましたが、練習題材にしたい方がいれば好きに借りて行ってください。ただ、そんな面白くないなあ、と思うようなら、偉人の半生をウィキペディア頼りで漫画にした方がいいかもしれません。飼ってるペットの心理を想像して形にしてみたりするのもいいかもしれません。友だちや家族を異世界に放り込むのも面白いと思います。
幼少期の僕はディズニーとロバの人形とトランスフォーマーを並べて三國志ごっこしてました。当時の僕はミッ〇ーが怖い鼠だとは知らなかったので、容赦なくボコボコにしてました。
次のログインは早くても二か月後くらいじゃないでしょうか。次作には苦戦しそうです。
ツイッター連携しましたが、いずれにしてもログインする習慣がないので期待はできません。配信者を追うにはツイッチの通知が優秀過ぎるし、ゲームはまとめサイトとウィキだし、ツイッターに頼る必要がないんですよね。
あとスマホにもタブレットにも容量がない。動画配信サービスで購入した洋画やデジタル漫画が積んであったり、WAVで音楽ぶち込んでるのが悪いんですけどね。でも、暇つぶしっていつでも備えておきたいし、音楽ってヘッドホンで聞くと音質がなんとなく気になるんですよ。
EDMの重低音とか、ジャズとかピアノとか、耳がいいわけでもないのに。
なにはともあれ報告とリンクだけはください。さよなら!
7, おまけ エイメル=リンについて
予備情報
・正当な龍の眷属(クレマー夫妻)には予知能力がある。リンには無い。
・リンは幼少期に母から未来を明かされ、精神疾患と味覚障害を抱える。
・リンが思春期くらいの頃、夫妻が採掘業の過程で鐘を掘り出してしまい、混乱。龍の命令で鐘の管理と隔離、隠蔽を行うこととなり、その対応に費用と歳月がかさみ、生業が頓着。夫妻にとっては別に未来は変わらないので大した問題ではなかったが、リンは成長して精神状態が落ち着き、自由を望むようになっていた。なので、ついでとばかりにリンをコレナイ邸に押し付ける。因みにクレマー一家はコレナイが生存者であることを知っていた。
・龍の檻でなぜコレナイに預けられたかといえば、消去法的にそれしかなかった。何せティバは若い学生だったし。イダは地底人だし。アラモはアレだし、「大太刀を振り回して片手で散弾銃を撃てるくらいには屈強な女」だし。
・眷属としての能力は、権威への耐性、探知、操作。平常時は人として生きるが、瀕死になると体内の龍の血液が働き、浸食と引き換えに生命機能を治癒、維持する。度重なる浸食によって龍との同化が進むと、身体の部位が銀色を得ることがある。ウィルインの瞳、エイメルの舌がそれ。能力を得られるけれど、不便なこともある。例えばウィルインは瞳を使えばすぐに眷属ってバレちゃう。影の世でハイミルにあっさり見抜かれて、先手取られちゃったのはその所為。エイメルは気軽に喋れない。
龍の檻―創世録
リンは純粋な恋というものを知らなかったが、親しく、どこか近しい異性であったコレナイに受け入れられたことで「生き残ること」を心に決めた。母ウィルインによって疑似的に龍の眷属にされた後、コレナイのもとへと戻る途中でガーリンの一撃に巻き込まれる。さっそく右腕で防御しつつも吹き飛ばされ、遥か遠方で目覚める。右腕がオーバーワークで壊死して一時的に鉱石(岩石)化。重く動けず、その辺のものを食べて凌ぐ。何でも食べる。(味を感じないことがメリット。退屈しのぎにもなる。)
腕が回復後、眷属特有の感覚を頼ってひたすらに歩く。旅路での主な死因は餓死と、ごくまれに獣に襲われて傷を負っての失血死、壊死。眠りとともに記憶を失い、大抵は雨の日に水分を補って復活。傷は全て癒えている。
持ち物のボロボロのハンカチだけが気力の在処。名前が書いてあるので、それが唯一の前世の証拠。最終的には摩耗して四文字しか残らない。
影の世
やっとのことで鐘の国へと到達。復活を繰り返すうちに自分が何者か分からなくなり、自我が薄れ、眷属としての使命感が身体を動かすようになった結果、コレナイと出会うも気づけない。その後、春の国を訪れるがちょうどヤガシルに滅ぼされた後だった。眷属の感覚が指標としていたヤガシルが息を潜めてしまい、感覚が働かなくなる。やむなく春の国の滅亡を確かめに来た軍人らを追って橋の国へ。人目を避けつつ農耕区を点々として、ある日にティバと一悶着。手続きの為に中央区へ赴くこととなるが、その帰路に魔女の刺客に襲われて重傷を負わされた上に追放され、自力で春の国へ。そこでまた力尽き、目覚めたところで狩人と出会う。
ウィルインと違って戦闘力が皆無に等しいので戦闘=敗北。特性上、獣には狙われにくいけど、不用意に近づいてしまって度々に攻撃される。生まれがお嬢様なのと、龍と関わってこなかったことで知識も経験も乏しく、とにかく耐久力に任せきり。
もしクレマー家に生まれたのがリンではなく、男で、名前がエドだったなら展開は遥かに違った。龍すらもタンパク質と認めて食べてみようとするグルメキラーが生まれていた。そんな作品、書きたくないけど。
龍の檻と影の世のまとめも含め、私的な予定に合わせて急ピッチで作ったので至らない点が多いです。
疑問点など、質問、受け付けます。予定が済み次第、解答か補足します。