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ユニバース!  作者: ふぁい
第七章 水牢都市大脱出編
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第九十八話 尻の痛み

(顔がヒリヒリするな。あとなぜか尻が痛い)


マサムネはむくりと起き上がる。

クラノスケが発した魔法弾を全弾顔面に直撃したのだ。

熱かったり冷たかったり、痺れたりなどなど、顔面がお祭り状態だったが、

次第に痛みはひいていく。


しかし、なぜか尻がチクチクする。

何か針のような鋭利なもので刺されたようなそんな痛みだ。


ふと顔を上げると、目の前に剣を振りかぶったクラノスケがいた。

マサムネはそれを咄嗟に白刃どりする。


「おい、気をそらすな集中しろ、これは真剣勝負なんだぞ・・・横やりが入ったからといって容赦はせんぞ」


クラノスケはゆっくりと顔を近づけながらマサムネに凄む。初めて会った時と比べると格段に圧力が大きくなっている。



「横やりってなんのこと・・・だぁ」


クラノスケの腹部に蹴りを入れて後ろへと振りほどく。

クラノスケとの距離が開くと、再度尻がチクチクする。



「お前まさか・・・気づいてないのか?」



「だから何のことかわからんぞ。尻がチクチクするだけだ」


「後ろを振り返ってみろ!!バカ野郎!!」



「真剣勝負の最中に背なんか向けられるかバカ野郎!!」


だが尻の痛みは消えない。



「お前・・・矢がずっと尻に当たってるんだぞ?」



「なんで気づかないかなぁ・・・つか、鋼の矢を弾く尻ってなんなの」


聞き覚えのある声がした――



マサムネは後ろを振り返る。

足元には、20本以上の鏃が拉げた矢が落ちている。

さらに後方には呆れた顔で弓を構えた金髪のエルフが立っていた。



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