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ユニバース!  作者: ふぁい
第陸章 選ばれし者たち編
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第八十四話 スノウの策

「まず、状況を整理しましょう」


スノウはテーブルの上に羊皮紙を広げ何やら絵を描いていく。


「まず、我がレオンガルド王国の脅威として、東の魔族軍があげられます。

 今は引いてくれましたが、再度攻撃されると王国は持たないでしょう。

 敵の幹部、魔界九家は、ジン家、ザイ家・ゼン家と、最強のトウ家当主ですね。先ほどマサムネ君を吹き飛ばした地蔵こそが、あちらの最高戦力。トウ・バレンシアですね。このままでは王国は滅ぼされるでしょう。 

 こちらの戦力は、一般兵士を除けば、私と四季騎士フォーシーズンのみ。絶望的ですね」


スノウの描く人物相関図も絶望的な下手さだった。

だが、その瞳はまだ死んでいない。



「・・・何か秘策があるんでしょう?大賢者サマ」


「ふふふ・・・鍵を握るのは、我々選定者と、マサムネ君です」


スノウは生き生きして話しだす。



「まず、選定者は、ユニバース創造神に選ばれし者、魔法神、武神、運命神に選ばれた者・・・なので3人存在します。クラノスケ君、ビビさん、そして私スノウです」


「マサムネは、選定者ではないの?」



「彼は運命神に転移されていましたが、選定者ではありません。イレギュラーです。ソースは運命神様が言ってました。アイツ面白いから入れてみよーぜって感じです」


「そうなんだ。選定者じゃないのに、あんなにも強いんだ・・・」



「ふふふ、彼はユニバースにおける切りジョーカーになる存在でしょうね。ビビさん、選定者同士の私たちですが、ここは一つ共闘しませんか?」



「共闘?」


「はい、選定者同士を闘わせる闘いを代理戦争――『ラグナロク』といいます。

 ラグナロクは神同士の意地の張り合い。ビビさんの話だと、武神様はラグナロクの勝敗は特に気にしてないご様子ですね?」



「うん、やりたくなかったらやらなくていいよ。って言ってたわ」


「実は運命神エスタ様も、勝敗は度外視派。楽しかったらそれでいいと思うタイプなのです。ですから、ラグナロクに勝ちたいのは現状、魔法神だけなのです。ここまではわかりますか?」



「ええ、大丈夫。ついてきてるわ。で、アタシは何をすればいいの?」


ビビのこめかみから見えない煙が出てきていた。

思考回路はショート寸前である。


「ここからが重要です。

 ビビさん、あなたにはまず、クラノスケ君を水牢都市から救出してもらいます」

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