第三十三話 絶対絶命都市
クラノスケはプレートを確認する。
鶴城 クラノスケ
35歳 男 種族 ヒューマン
<スキル>
魅了 LV10 剣術LV2 火魔法 LV2 水魔法LV3
地魔法 LV6 風魔法LV2 毒魔法 LV2 闇魔法 LV2 光魔法 LV2
ミレニアムホルダー(ユニーク)
<称号>
石使い 潔癖王 リア充 ナルシスト
ロリコン 犯罪者予備軍
魔法神の加護 (ユニーク)
「すごい、全属性の魔法が使えるなんて、あなたはもしかして、勇者様ですか?
しかも魔法神様の加護持ちなんて信じられない! 」
受付嬢は目を輝かせながらクラノスケを見ている。
(もしかしたらこれも魅了のチカラなのか、そういえば、クロエもたまにキラキラした目を向けてくることがあったような・・・それよりもロリコンに触れられる前にここを去ろう。この性癖だけはバレるわけにはいかない。おれならできる)
「勇者様、このロリ・・」
「すいません、このプレートがあればダンジョンに入れるのですか?」
クラノスケは食い気味に受付嬢に質問をした。
「は、はい!この近くだと、『嘆きの遺跡』がありますね。10階層くらいまでなら、初心者の方でも進めていけると思います! 」
「それは良い経験になりそうですね。ちなみに、全部で何階層くらいあるのですか? 」
「えっと・・・確か、地下30階層までで、最深部の部屋にはドラゴンがいると言われております。最後までいけたとしても、ドラゴンにはグリフォン級の冒険者をもってしても、討伐できないみたいです・・・ 」
「わかりました。とりあえず、10階層攻略を目標に行ってきます。教えていただきありがとうございます 」
「いえいえ、仕事ですから!!そうしましたら、遺跡の入口にギルド職員がいますので、
カードを見せてくださいね。ではご武運を 」
クラノスケは笑顔で受付を後にした。
(完璧だ。ロリコンバレリスクを回避したぞ。しかし、ロリコンバレリスクって長いな。
略してロリスクと呼ぼう。ふう・・・少し緊張が緩んだのかなんか身体がブルっとしたぞ)
「すいません、そこのお兄さん、今よろしいですか」
クラノスケは2人組の亜人に声をかけられた。
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