第二十五話 王国の新しい将軍
ここは、王都レオンガルド
ユニバースの中心に位置する国、レオナールの首都だ。
人間、ドワーフ、エルフ、竜人、獣人、魔人。
ユニバースに生きている種族全てがこの都に集まっている。
今、この都市ではとある噂で持ちきりだ。
「聞いたか、いよいよ明日王国軍に新しい将軍が誕生するんだってよ」
「聞いたわ、今、魔族軍を破竹の勢いで倒している特務部隊の隊長でしょ?」
「おうともさ、その名も『抜群』(ばつぐん)って言うんだぜ、その部隊」
「独特のネーミングセンスだな。でも腕は確からしい、隊長が変態レベルで強いんだ」
「確か、魔界九家の将軍を2人も倒したんだろ?すげえなあ、魔界九家ってだけで
グリフォン級冒険者だぜ。どんだけ化け物なんだよ」
ユニバースでは、冒険者レベルによって等級が存在する。
下から、
ゴブリン、オーク、オーガ、サイクロプス、ガーディアン、グリフォンだ。
現状グリフォン級の冒険者がギルド最強クラスの戦力とされている。
「なんでも、戦況に合わせて武器の形が変わるんだってよ。
こう、ピカーって光ったと思ったら、武器の大きさまで変わるんだぜ」
「そいつは、すげえな!おとぎ話でいう、ミレニアムアームズだったりして」
「馬鹿野郎、ミレニアムなんて存在しないの。フィクション、フィクション、
そんな武器あったら、今頃戦争なんておきてないわ!せいぜい、魔力を溜め込める
ミスリル合金かなんかで出来た武器なんだろうよ」
「そうかもな。でも楽しみだな。そんなにも強い将軍が現れたら、魔族も全滅できるだろうし
生活に希望が持てるってもんよ」
「ところで、その将軍の名前ってなんていうの?」
「あんまり、聞いたことない名前だったな・・・えっと、たしか・・・」
「そうだ、クラノスケだ!」
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第三章 もう一人の異世界転移者編 開幕です。
よろしくお願いします。