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ユニバース!  作者: ふぁい
第弍章 斧の覚醒編
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第二十三話 火と氷どちらが強い?

おはようございます。

今日も1日よろしくお願いします。


「なっ、炎ですって・・・」


ビョウが炎を認識する瞬間、

反射的に氷の壁を作った。

ヤツは魔法が使えないハズ。摩擦熱で炎を放ったという事実も

まだビョウは半信半疑だった。だが、目の前に炎が襲ってくる。

万が一に備えて、フルスロットルで魔力を解放し、氷の壁を厚くした。

だが、煉獄の炎は氷の壁を溶かしていく。


「マズい!このままでは・・・」

ビョウが新たに壁を再構築しようと考え出した時には、

炎の中から少し焦げたマサムネが飛び出してきた。

摩擦熱を放った後に、ビョウとの間合いを詰めたのだ。


森での5年間で、身体能力は飛躍的に上がったが、

いかんせん我流では戦いの動きに無駄な部分が多かった。


しかし、アイムールとの訓練でチカラの使い方を覚え、

動きがスムーズになってきた。

無駄のない動き、スムーズな体重移動、

それはマサムネの動きを爆発的にはやくする。

「縮地」マサムネの立派なスキルとなっていたのだ。


懐に飛び込んだマサムネは一閃、ビョウの左腕を切り落とした。

戦慄も束の間ービョウは、反射的に右手で氷魔法を叩き込もうとしたが、

もうマサムネは距離を取っている。


神速ヒット&アウェイ

これもアイムールから教わった戦い方だ。

斧は一撃の攻撃力が高い。これは利点だ。

だが振りが大きい分、攻撃後に隙が生まれやすい。

よって間合いは重要となってくる。

斧を振り下ろした直後に、神速のバックステップで下がる。

この反復動作をマサムネはこの3ヶ月何万回も行なった。

単純な動作だが、何度も繰り返すことで、それはその人の『型』となる。



「な・・・離れたって、狙えるのよ」


左手を切られ、反撃もかわされ、ビョウはヒドく動揺している。

だが、魔界の貴族としてのプライドと盟友への想い。

それがビョウを奮い立たせ、さらなる追撃をマサムネに放った。


「ブリザードクラッシュ!」


地を這う氷の塊がマサムネに襲いかかる。

永遠なる豚野郎エンドレスポルコでも、耐えられるが、

相手の心ごと粉砕するにはこれしかない。

さっきまでは凍らされたアイムールを傷つけない為に、「壊す」ことは

できなかった。縛りプレイだ。だが、今は遠慮することは何もない。


手斧が光に包まれ戦斧に変わる。

マサムネは、戦斧を地面に擦り付けながら、振り上げた!


「アイムール流操斧術いちしきぃ!! 地走!」


戦斧が地面を抉る石つぶてと、振り上げた衝撃波が重なって、

ビョウを氷の塊ごと吹き飛ばしていった。

火と氷どちらが強いかの話ではない。

最大級の物理攻撃こそが、最強なのだ。


マサムネが放つ衝撃波は、ビョウを消滅させ、後ろの壁を消滅させ、

さらに後ろの建物を消滅させ、中の人々も消滅させ、

最終的にエンドバクタの入り口付近まで到達する範囲を貫通していった。

つまり、衝撃波の射線上の生きとし生けるものは消滅したのだ。

お読みいただきありがとうございました。

いよいよ大詰めです。

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