第十四話 エンドレスポルコ
「この仮面のあんちゃんが、九家をやったのかい?へぇー」
奥から出てきた長身熟女はマサムネを舐め回すかのように凝視した。
「何照れてんだい、こっち来な、悪いがあんたを試させてもらうよ!」
といって、手錠をつけられたまま地下の訓練室に連れていかれた。
「ゴンズちょっと相手してくれないかい、いつもの訓練通りでいい」
熟女は、訓練所にいたスキンヘッドかつ上半身裸の男に話しかけた。
どうやら、今からこの漢と戦わせるらしい。
「手錠をほどかないといけないねぇ。グランツェ、鍵を!」
「必要ないです。ふぬぅ」
マサムネは手錠を引きちぎった。
「ほう、パワーはあるようだな。だが他はどうかな」
ゴンズは嬉しそうにマサムネに近づいていった。
「はじめ!!」
熟女の合図で戦いがはじまった。
開始早々、ゴンズはマサムネに連続で拳を当てた。
腹、肩、顔、腹、肩、顔、6連撃!!
「へへへ、どうだ痛いか?反撃しないと終わっちまうぜ」
実際、無茶苦茶痛かった。
瞬間再生能力持ちだが、ダメージはある。
一撃一撃が内出血や骨折を及ぼすレベルの攻撃だ。
むっちゃ痛いが、その場で治っていく。
ドMだったら歓喜の体質ーーマサムネはこの状態を
永遠なる豚野郎と名付けた。
だが、このままでは終われない。
マサムネは再び繰り出されるゴンズの攻撃を、我慢しながら、腹にカウンターを繰り出した。
拳を当てた時に捻る、コークスクリューパンチだ。
「ごっふぁーーーー」
一撃。マサムネの攻撃でゴンズは壁まで吹っ飛んだ。
「へぇーゴンズが一撃でのされちまうなんて。
サイクロプス級の冒険者にまでなったんだよ。
やるじゃないか、アタイも興奮してきたよ。
どう、貴様、アタイとも踊らない?」
熟女に踊りを誘われた。
マサムネはむちゃくちゃテンションが上がった!
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