表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニバース!  作者: ふぁい
第八章 人魔決戦編
122/130

第百二十二話 ゼノンのトラウマ

ガギィ



爆風を利用したマサムネのエクスプロージョン薪割りを、トウ・バレンシアは背中の腕で受け止めた。あまりの衝撃に地蔵の足首が地面にめり込んでいる。



「竜闘気か・・・いつぞやとは違うみたいだな」



残りの腕でマサムネを迎撃しようとするが、マサムネは腹を蹴って距離を取った。



「そのまま黙って埋まってりゃあ地蔵らしくなるってもんだぜ」



「マサムネ・・・遅すぎよ・・・もう」


ビビは目を真っ赤に腫らしてマサムネを見つめている。


「ビビ・・・」


そんなビビをマサムネはそっと抱き寄せる。

全裸の男がボロボロのエルフを抱きしめる。知らない人がみたら通報される案件だ。

しかし、マサムネはそのままビビを抱きかかえるとゼノンの方へぶん投げた。



「今から大暴れするからな。ゼノン、頼んだぜ・・・」



ものすごいスピードで飛んでくるビビをゼノンは咄嗟に抱きかかえ、そのまま倒れ込んでしまった。


「無茶するなぁ・・・もう・・・」


ゼノンは呆れた声を上げながらも表情は紳士の顔をしていた。

突然、初めて女性に触れる機会がやってきたのである。ダラしない表情はできない。

あくまで無理やり押し付けられヤレヤレ感を出す。そうすればこのピンチを乗り越えられる。そう思っていた。あとは手汗がひくのを待つばかりだ。



「ゼノン・・・股間がファイトマンマンよ?」


ビビのじっとりとした一言にゼノンは氷つく。またどこかの草原で寝そべった時に思い出すトラウマとなったのだ。





「さて・・・待たせたなお地蔵さん。決着をつけようぜ」



マサムネは笑いながら斧を構える。前回完敗した相手だが不思議と恐怖心はなかった。

先ほどのザイ・カロットを瞬殺できたことも自信に繋がっている。自分は強くなった。やるだけのことはしたのだ。



「フフフ・・・腕を上げて来たようだな・・・楽しませてくれよ」



マサムネのリベンジマッチが始まった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ