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ユニバース!  作者: ふぁい
第八章 人魔決戦編
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第百話 大集合

「なんだって?!トウ・バレンシアが攻めてきただって?!」



マサムネは戦慄した。

1度は完敗した相手だ。まだこれといって闘う術を得ていない。

ネガティブな思考が頭をかけめぐる。


「どうした、マサムネ・・・怖じ気づいたか?」


クラノスケは不敵な笑みを浮かべている。


「ばっかやろう、そんなわけねえやい!」


しかし膝は笑っている。



「ふん、まあ怖いならそこで指をくわえてみていろ」



「お前は、立ち向かうのか?」



「当然だ。俺はロリの騎士だからな。プリシラたんは守らねばならぬ。たとえ、地上最強の地蔵でもな」


クラノスケは最高のドヤ顔を見せた。

マサムネはイラっとはしたが、少しカッコいいとも思った。



「ワッハッハッハ、よくわからん理由だが、そこも将軍らしいな」


声がする方を振り返ると、ドワーフの男が笑っていた。

隣に、幼い獣人の剣士と大柄なリザードマンもいる。



「おまえたち・・・どうしてここに?」


クラノスケは、どうせ俺を助けにきたんだろって顔をしながら、わざとらしく尋ねる。



「はっ、我ら【抜群】戦士3名、クラノスケ将軍救出に参上いたしました。

 といっても、無事みたいですね」



幼き獣人剣士ネルヴァ・ミーチェは着任の挨拶をし、

同時に、抜群の3戦士はクラノスケに跪いた。



「・・・数が多いからな・・・正直、助かる。

 ゾルファ、トラム、ネルヴァたん・・・イヤ、ネルヴァ・・・感謝する」


クラノスケは跪いている3人に深く頭を下げた。



「ワッハッハッハ、将軍、水くさいですよ。我ら将軍に命を預けた身、派手に暴れましょうや。戦力は他にもいるみたいですしな」



ゾファルが天井を指差すと、どこからともなく轟音が食堂中に響き渡る。



「この音・・・戦艦?!もう攻め込まれたの?!」


ビビは不安そうにマサムネを見つめる。



「ビビ、心配しないで、これは味方よ。賢者が援軍をまわしてくれたみたい。

 四季騎士フォーシーズンズも乗っている筈よ」


ネルヴァは、色々と賢者から伝言を受けていたようだ。

抜群3人の中ではしっかり者と判断されたのだろう。



「そうなのね・・・まあマサムネもいることだし、魔界九家さえ抑えれば勝てそうね」



ビビの何気ない一言で全員の士気が高まる。

先ほどまで全裸で震えていたこの男も。



「そう・・・だな!これで負けたらしかたねえ!やるか!!」



マサムネは持っている斧を掲げ、叫ぶ。

先ほどまで震えていた男はもういない。

女の子に頼られて引き下がるわけにはいかない。

無茶と無謀と言われようとも、男には意地があるのだ。



「よし・・・いく・・・」



「待って、マサムネは行かせない」




誰も彼の存在に気づかなかった。

声がして、その場の全員が彼を見る。


タウ・ミノフスキンがそこにいた。


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