コント「ヒーロー」
コンテスト用に執筆した短編小説です。
二人「どうもー!」
ツッコミ「最近は、良くないニュースが多いですよね」
ボケ「あおり運転に……詐欺、本当に多いですね」
ボケ「そういえば近所に住む、おじさんが福引きでカップ麺、一年分を当てたんですけど」
ボケ「何と近所の人達に、あげちゃったんですよ!」
ツッコミ「それは、【欲無い】人の事でしょうが!」
ボケ「へへへ……、でも小さな親切から、ヒーローが生まれるものですよ」
ツッコミ「まぁね、僕も子供の頃にヒーローごっこしたものですよ」
ボケ「ほう、じゃあ一丁やってみますか?」
ツッコミ「えっここで?」
ボケ「僕が悪役やるんで、ヒーロー役やってください」
ツッコミ「強制ですかぁ!?」
ボケ「ヴェハハハ!」
ツッコミ「はぁー、やるのね……」
ボケ「俺様は、監視カメラに向かってピースするのが大好きな怪人なのだー!」
ツッコミ「待てー!何かこう……店長さんとか、色んな人の精神に地味に攻撃するのはやめるんだー!」
ボケ「貴様は、ヒーローレッド!」
ボケ「休みに、ヒーロースーツを漂白剤で洗ってしまい若干、ピンクっぽい色になった挙げ句、新しいスーツが支給されない、ヒーローレッド!」
ツッコミ「説明が長い上に、切なくなる!」
ボケ「今日が、貴様の命日になるのだ!そして毎年、墓参りに行ってやるのだ!」
ツッコミ「ちょっと優しいの、止めてもらえる?」
ボケ「いくぞー、食らえー!」
ツッコミ「とあー!」
ボケ「ぐぁー!!(ドンガラゴロゴロ)」
ツッコミ「ちょ、えっ!?ぶっ飛びすぎ!」
ボケ「や、やるじゃないか、ヒーローピンク」
ツッコミ「レッドだからね、今はヒーローレッドの役やってるからね」
ボケ「そっ、その構えは、必殺技を撃つつもりだな!」
ツッコミ「えっ?あっ、うん(そうなの?)」
ボケ「それを食らった相手は、己の犯した罪の罪悪感に押し潰されて再起不能にしてしまう……」
ツッコミ「嫌だよ、そんな必殺技!」
ボケ「恐ろしい相手よ、ヒーローピンク……」
ツッコミ「だからレッドって……いや、怖いよ!ヒーローピンク!」
ボケ「だが、例え俺様を倒したとしても第二、第三の怪人がお前の前に現れるだろう」
ツッコミ「挑むところだ!」
ボケ「生まれたときから手塩に育て、立派に育った怪人達が、お前を倒すのだ」
ツッコミ「そんな話きいたら、闘いにくいよ!」
ボケ「去らばだ!ヒーローレっ……ピンク!」
ツッコミ「わざわざ、そっちに言い直すんかい!!」
二人「どうも、ありがとうございましたー!!」
「と言うわけで」
『わけで?』
「前回の『虫』の執筆中に思い付いた話」
『でも、一つにしなかったんですね?』
「話の中身が、違う感じだったから分けたんだよ」
『ちなみに、ヒーローには、グリーンやブルーも居る設定です』
以上になります。
連続投稿になりましたが、どちらも読んでいただけると幸いです。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。