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甘い恋が食べたくて  作者: Iem
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気合いの準備!

ティアリスはソワソワしていた。

目を向けたのは彼女の好みのドレス。

落ち着いた雰囲気のある薄いピンクのもので、リボンなどは極力付けないようにしてもらった。

「ねぇー、リリアー、まだ終わんないの~?」

「もう少々お待ちください。」

ティアリスの髪を整えながら、リリアは苦笑した。今までティアリスが、こんなにパーティーを楽しみにしていたことがあっただろうか。

今日はティアリスにとって、特別なパーティーであることは、リリアには、お見通しだった。

それなら私が出来ることは、ティアリス様を最高に美しくすること。そんなことを思いながら、リリアは彼女の髪を整えていた。







「いや、違う…そうだその色だ。」

シュウスティアが身なりに気を使っている…

王宮の誰もが驚いた。一体、王様はどうしてしまったのか…

その理由を薄々知っていたのは、ティアリスの姿を見ていた、金髪の青年イースだけだった。

そしてイースは心の中で一人苦笑していた。




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