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甘い恋が食べたくて  作者: Iem
11/34

食べ損ね…

食べ損ねた。


まさか、

一つもスイーツが食べられないなんて、、、


絶望


あぁ、、、絶望




ようやく挨拶を終えた、というより、取り巻き達をうまくまいたティアリスの目には、何ものっていない皿だけがうつっていた。

(こんなの、あんまりだわっ!)


思わず泣きそうになってしまったので、あわててホールの外に出た。

そのまま、外の庭園へ。

夜風があたり、スイーツを食べられなかった怒りと悲しみで赤く染った頬を撫でた。

庭園には、大きな噴水と、美しい植物たちが微量ながらも気持ちのいい魔力を放っている。

ティアリスはベンチに腰掛けた。

すると、背後から、ものすごい魔力を感じた。


(!!)


その魔力は、前に1度、感じたことのある……




シュウスティアのものだった。

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