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食べ損ね…
食べ損ねた。
まさか、
一つもスイーツが食べられないなんて、、、
絶望
あぁ、、、絶望
ようやく挨拶を終えた、というより、取り巻き達をうまくまいたティアリスの目には、何ものっていない皿だけがうつっていた。
(こんなの、あんまりだわっ!)
思わず泣きそうになってしまったので、あわててホールの外に出た。
そのまま、外の庭園へ。
夜風があたり、スイーツを食べられなかった怒りと悲しみで赤く染った頬を撫でた。
庭園には、大きな噴水と、美しい植物たちが微量ながらも気持ちのいい魔力を放っている。
ティアリスはベンチに腰掛けた。
すると、背後から、ものすごい魔力を感じた。
(!!)
その魔力は、前に1度、感じたことのある……
シュウスティアのものだった。