011
なかなか街を出ないw
11話
◇ ◇ ◇
城塞都市ᚨ「アンスル」 冒険者ギルド 第3会議室 カズヤ
◇ ◇ ◇
「よし、これでこの第7班の特徴が分かったな。俺たち3人では”火力”が足りない」
「そーだよね。まともなのはネメアのハンマーくらいだし」
「えっっと…ボクもあまり攻撃は得意じゃないです」
「そうなると、行動方針は限られてくる。どうすべきだと思う?」
俺の問いかけに二人は顔を見合わせしばし考えた後、自分の考えを述べる。
「んー、やっぱり戦闘は極力避けることになるかな?。逃げ足の確保!」
「…あ、あと、けがした時の用意です。薬草です」
「その2つは重要だろうな。特にチェリー、お前さんの索敵と遠視は、敵を先に発見するためのこの第7班の生命線になるな。頼りにさせてもらうぞ」
「おおー、責任重大だね。がんばるよ」
「では準備の内容だ。足となる荷馬車の確認と回復薬の調達になるが、まずは肝心の支援物資の確認が先かな?」
「手分けしようよ!」
「は、はい、それがいいです」
「では俺が支援物資の確認をするから、チェリーは回復薬を見繕ってくれ。
ちゃんと『廃都ᛋ ソウイル』周辺までにいる魔物に”合わせた”回復薬を頼むぞ」
「OKOK。試験対策でちょうど勉強してたところだし、無駄になんなくてよかったー」
「ネメアは裏の買取場にある荷馬車の確認を頼む。途中で壊れたりしたら俺たちの足がなくなるから、しっかりと見てくれ」
「は、はい、わかりましたです」
「それぞれ、一通り確認したら、またここに集まるようにするか。多分、仕掛けは依頼書だけじゃないだろうから、慎重にな」
「…どうやら、方針も決まったようだな? どうする、ここから『行動開始』を宣言するか?」
俺たち3人の様子を見ていたカリストさんから、そう確認の声がかかるが、チェリーとネメアは俺の方を見たまま発言をしない。
(いかん、ちょっと出しゃばり過ぎたか……。しかし、エキドナさんのトラップは本気で容赦ないから手も抜けないのも確かだからな。仕方ないか)
俺はこの第7班を背負い込む腹をくくった。
「わかりました。第7班『行動開始』を宣言します。二人とも頼むな」
「あいさー」
「はい、行ってきますです」
そう言ってチェリーは薬草の販売カウンターへ、ネメアは裏の買取場に向かった。
俺も、受付に支援物資の確認に行こうとした所で、試験官から再び声がかかる。
「随分、手馴れているな。とてもじゃないがEランクの、しかも生産職の手際とは思えん、が『行動宣言』が遅かったのは残念だったな、今までのやり取りが評価されていれば、かなりの加点があったぞ」
「……いいんです。むしろここまで加点が無い方が、正確な”実力”での評価になります。必要以上にランクを上げても危険が増すだけですから」
「…ランクアップに血道を上げている連中に聞かせてやりたいもんだな」
「…冒険者は基本”自己責任”ですから、どんな道を選んだとしてもその人の”自由”です。俺はそう教わりました」
「……それは確かにそうだ。しかし、それだけでは割り切れんものがあるがな」
そういう、カリストさんの表情には、またあの憂鬱そうな沈んだ影が差していた。
◇ ◇ ◇
城塞都市ᚨ「アンスル」 冒険者ギルド 受付カウンター カズヤ
◇ ◇ ◇
「すみません」
「あ、カズヤさん。”支援物資”の件でしょうか?」
「ええ、それもですが、”必要経費の件”もお願いします」
俺は依頼書のある一箇所を指差しながら、”お願い”する。
「……さすがですね。お気づきになられましたか」
そう口にはしていながらも、彼女の表情は笑顔がいささか”固い”。
「依頼書の”確認の重要性”を、こんな手段をつかってでも、教え込みたいのかと思うと、よほど深刻な状況なのでしょうか?」
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『廃都ᛋ ソウイル』遺跡への支援物資の運搬任務
依頼人 :アンスル冒険者ギルド
期 日 :1週間後の日没まで
受注制限:Dランク昇格試験 参加者資格者
成功報酬:Dランクへの昇格
依頼内容:『廃都ᛋ ソウイル』遺跡で新たな下層部が発見された。
ギルドは探索支援のため、遺跡の内にベースキャンプを設営する。
そのための支援物資をキャンプ設営担当に届けること。
補足事項:支援物資はギルド受付にて受け取れます。
また、運搬用の荷馬車がギルド裏の解体場に用意されてます。
試験官による判断で即失格となる場合がありますのでご注意を。
…………
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この依頼書の最終行に、シミのような小さな文字でこう書いてある。
『必要経費として金貨1枚支給します。”希望者”は受付まで申し出てね(ハート)』
そう尋ねた時の彼女の表情は、本気で深刻な顔を見せる。
「……ギルドでの依頼書ではこんなひどい”騙しうち”みたいな事はしません。
ただギルドを通さない”個人契約”の中にはよくあるみたいです。
中には”奴隷契約”を結ばされて、”奴隷”に身を堕とした人もいるみたいです」
「…それは酷い。しかし、どのくらいの班がコレに気づいたのか、一応聞いてもいいでしょうか?」
「……カズヤさんで3班目ですね。でも、よろしいんですか?、他の班は既に出発されてますが」
「うちは、”急がない”方針なんで、一位の報奨は”第8班”にでも譲りますよ」
その俺の言葉を聞いた彼女は、数瞬小さく口を開いたまま固まっていたが、その後には今度は演技ではない笑顔を見せてくれる。
「……御見逸れしました。
私達”こんなの誰も気づきません”と抗議したんですが、マスターに却下されたんですよ」
少し、彼女の口調が砕けてきたように感じる。
「”ちょっとだけ隠した”小さな穴を”ワザと”見つけさせて、油断したところを”大きな穴”に落とす。あの人の”常套手段”です」
「よくご存知なんですね」
「ええ、散々”遊ばれ”ました」
「まあ!」
◇ ◇ ◇
「えっとでは、あとは”支援物資”の方ですね。こちらへどうぞ」
笑顔で『必要経費』の金貨を渡してくれた彼女は、カウンターから”出て”俺を別室の保管庫の方へと誘導する。なぜか楽しそうだ。
(…いや、場所さえ教えてくれれば勝手に行くんだが。)
そう思いつつも、彼女の誘導に従い、保管庫へと辿り着く。
部屋の中央には俺たち第7班の荷物だけが残されている。
50センチ立方くらいの膝下の高さの木箱が2つか。
「中身を確認しても?」
「もちろんです」
ふたを開けて箱の中身を確認する俺の様子を彼女は後ろから興味深そうに見つめてくる。
(いや、それだと何かあるのがバレバレなんだが……)
一つは保存食料に水。もう一つは簡易テントと医薬品にポーション類か。
(……これか、な?)
そう言って俺は20個くらいあるポーションの中で一瓶だけ毛色の違うものをみつけた。
「2級マジックポーション、取り扱い資格はBランク以上ですね。
このまま街の外に持ち出したら守衛の”臨時”検問で捕まるんじゃないですか?」
「正解です!!」
「あの受付嬢さん……それはまずいでしょう」
「ミレイです」
「…はい?」
「私の名前です。ミレイといいます」
「…ミレイさん、受付嬢ならこういう時は”知らない顔”で通さないと怒られますよ」
「――その通りだ。下手するとカズヤへの個別優遇対応として”失格”にすることもありえるぞ」
「!!!……ますたー」
先程まで保管庫の入り口に”隠密”で隠れていたエキドナさんが仁王立ちで立っていた。
ミレイさんの顔は真っ青だ。
「ミレイ、最初に教えたと思うが、受付嬢は”ギルドの顔”だ。仕事中は”仕事の顔”をしていろ。ギルドの信用に係わるぞ」
「…は…い。申し訳ありません。すべて私の責任です。
処分はいかようにもお受けしますので、”フィラエさん”の”失格”だけは!!」
「……今回は特別だ。二度目はないぞ」
「はい!ありがとうございます!」
そしてミレイさんは俺の方へと振り返ると深々と頭を下げて謝罪をした。
「フィラエさん、あなたの試験を危険な状態に晒してしまったこと、真に申し訳ありませんでした。どうかお許しください。
もう二度とこのようなことは無きよう、気をつけますので」
「…頭を上げてください」
俺がそう言うと、彼女はゆっくりと伏せられていた顔を上げ、俺の方を向く。
ミレイさんの顔は酷くこわばってしまっている。
「謝罪を受け入れます。ただ、ミレイさんに対してお願いがあります」
「は、はい、なんなりと」
(女の子がそのセリフを簡単に言っちゃまずいよな。…エキドナさんがすごい顔でこっち見てる。)
「ギルドの顔には”潤い”が必要です。受付にマックさんがいるとその必要性はさらに増します。
ですから、”普段”の笑顔でいてください。
受付に来る度に心が安心する笑顔があれば、ギルドも活気付きますから」
「あ…あ、はい。わかりました」
「それと、カズヤと呼んでください。俺はその方がうれしいです」
「…はい、よろこんで!」
そこには俺の望んだ笑顔が戻っていた。
◇ ◇ ◇
城塞都市ᚨ「アンスル」 冒険者ギルド 保管庫 カズヤ
◇ ◇ ◇
ミレイさんは何とかいつもの調子を取り戻したようで、普通に受付カウンターに戻っていった。
そんな彼女を見送った後で、エキドナさんから”いわれ”の無い追求が飛んで来た。
「ずいぶんと、うちの受付嬢《娘》を弄んでくれたようだな? ん?」
「……人聞きの悪いことを言わないでください。ただでさえ厄介な課題で神経がすり減り気味なんですよ」
「難なくこなしているようだが?」
「……ひょっとしてずっと見てたんですか?わざわざ”隠密”までして」
「そこは秘密だ」
(ミレイさんのことがなければ、出てこなかっただろうから、やはりずっと見てたわけか…)
「……俺じゃなくて、ミレイさんの方です。彼女のあの行動は”極度のストレス”の反動ですよ」
「……」
「実際、彼女、かなり苦労してましたよ。あなたの”仕掛け”に引っかかった受験生を”ワザとほめて”調子に乗らせるように”演技指示”したんでしょ?」
「さすがに気づいたか…。どうも、まだうまく”仕事の顔”が出来んようだな」
「彼女の場合は”仕事の顔”はあの笑顔でいいと思うんですが…。
”おかしな指示”をすると返って違和感の方が目に付きますし、さすがに”今回みたいなことは”そうないでしょうから」
「『鉄壁のミレイ』」
「…はい?」
「あの娘の”二つ名”、いや愛称だ。
ウチの受付の中で一番”身持ち”が固いことからそう呼ばれるようになった」
「……」
「その『鉄壁』がいかに消耗してたとはいえ、仕事を離れて”私情を優先させる”ことなどはなかった。言え、なにをした? ん?」
「……勘弁してくださいよ」
「そうか、認めるわけだな。ん?」
「……」
(エキドナさんが”こういう”態度で押して来る時って、何かから”目をそらしたい”ことがあるんだよな……。なんだろう?)
「どうしてこんな罠をしたんですか?」
「……」
「今回の難易度、とても”Dランク”とは思えません」
「……」
「……まさかと思いますが、また途中で手段を考えるのが”楽しく”なって、目的を忘れましたね?」
「……」
「……図星ですか…まあ、今回は命に係わる罠はないみたいですから……」
「……」
「……ないですよね、命に係わる罠?」
「……」
「……早く解除するように手配してください」
「……そうしよう」
(あったんかい!)
結局エキドナさんが、なんで隠れて様子を伺っていたのかは分からなかった。収穫はデス・トラップのいくつかは解除されたことだろうか?
その後、情報カウンターで遺跡の周辺環境の最新情報を調べたところ、アンスルからソウイルへの運搬ルート中で、最短コース上にある橋が”なぜか荷馬車だけ”通行止めになっているという、おかしな情報があった。
(しかもこれ、”結構な情報料”を払わないと買えない情報に設定されてるよな…。)
一通りの確認を終えた俺は、集合場所の第3会議室に戻った。
◇ ◇ ◇
城塞都市ᚨ「アンスル」 冒険者ギルド 第3会議室 カズヤ
◇ ◇ ◇
既に戻っていたチェリーとネメアの2人とお互いの集めた情報を確認しあうことにした。
それによると、チェリーの方は通常の体力回復薬の薬草と、運搬ルート上に出現する魔物情報から、マッド・ウルフ用の”浄化草”、ポイズン・ビー用の”解毒草”を人数分の確保を済ませてきていた。
ただ”浄化草”と”解毒草”の値段が”いつもの倍”の価格に設定されていたらしい。
そして、荷馬車を確認したネメアの方からは、どうやら荷馬車の車輪に亀裂が”入れられて”おり、彼女の見立てでは、普通に走ったら”1日が限界”で壊れるとのことだ。
ちなみに、アンスルからソウイルへは最短コースで2日くらいを見ているから、ちょうど中間地点で車輪が壊れることになる。
俺の方も、依頼書に隠されていた”必要経費”の件と、最短ルートでの”荷馬車だけ”渡れない橋の件を伝えると、二人ともぐったりした。
「Dランクってこんなに大変なんだ。想像もして無かったよ」
「はい、です」
自信をなくしてしまった二人の様子を見た俺はフォローをいれることにする。
「いや、この試験の設定は明らかにやりすぎだ、とても普通のDランク試験のレベルじゃないな。
しかし、トラブルが一度に来るから難易度が上がっているが、一つ一つのトラブルだけ見ればのDランクくらいの依頼でも起こりえるものばかりだ」
「つまり、どういうこと?」「??」
「どうやら今回の試験、”補習”と言うことじゃないか。
Dランクで起きそうなトラブルを片っ端から体験させて、知識不足や準備不足を自覚させるのが目的じゃないかなと思った。
つまり、今回の試験では始めから合格させる気はあまりないらしいな」
(実際はエキドナさんがやり過ぎて、補習にするしかなくなったと言うところか)
「そんなー」「ですー」
「どうする? ここでやめるか? それとも、合格はおぼつかないがこのまま続けるか?
無理だと思った依頼は、ペナルティを払ってでも放棄した方がいい場合もある。
”命に係わる”場合は特にだ。金はなくなってもまた稼げるが、命を落としたらそこでお終いだからな」
二人の意思を確認する意味で、中止か続行かの確認を取る質問を投げかけると、テーブル上に身を投げ出していた二人はお互いの視線を合わせた後で頷き合う。
「なら、やる!! 折角命のリスクなく勉強できるんならやらなきゃ!!」
「ですです!」
「いや、これからは外での戦闘はあるんだから、命のリスクはちゃんとあるぞ」
(……デス・トラップ残ってないよな?)
「まあ、全員続行と言うことでいいな?」「うん!!」「はい、です!!」
「……お前達、いいコンビだな。本当に3人とも今日が初対面か?」
俺たちの続行の決定を傍で見ていたカリストさんから、そんな言葉が漏れてきた。彼女が俺たち3人を見つめる目はどこか優しく、それでいて寂しそうな印象があった。
「そうだね、このテーブルで一緒に座ったのが最初!!」「ですー。!」
「……では、再び行動開始だな。まずは荷車を直さないとしょうがないとして、ネメアの見立てではどんな感じだ?」
「馬車屋で車輪ごと交換するのが一番早いです。でもお金かかりそー」
「ああ、多分その辺も考慮しての”必要経費”なんだろな。そうだチェリー、薬草代の立て替えた分も”必要経費”から渡しておく」
「ありがとー、バカ高い値段だから懐が寂しくなってたんだよー」
「次からは先に自分で出さずに、まず確認しろよ。臨時パーティだと後でもめるぞ。最悪自腹だ」
「おお、早速勉強になります。了解!!」
「じゃあ、馬を借りて、馬車屋で修理、それから出発かな?」
「いいんじゃない、それで、あ、食糧とかも途中で買わないとね。あと薪とか、野営の装備も!」
(そうか、いつもポーチの中のもので賄ってきたから、その辺の感覚がずれて来てるな。いかん、俺も注意しないと。)
「すまんな、基本的な部分だった。見落としてたよ」
「おおー、カズヤが見落としなんて、初めてじゃない?」
「です?!」
「いや、俺も当然ミスをする。だが、パーティなら仲間のフォローが入るからカバーも利く。
そういう意味でおかしいと思ったら指摘してくれ。頼りにしてるよ二人とも」
「ん、んんー、当然じゃない、まーかせて!!」
「ほぇー、お、おまかせです!!」
「それで、支援物資はどうする、もう積んでから移動する?」
「あー、そうだな。ネメア、大丈夫そうか?」
「ん、たぶん、外を走らせるわけじゃないから、十分持つと思うです」
「よし、じゃあ、積み込んでから、ギルドで馬を借りて移動だ」
そして、俺たち3人と試験官のカリストさんは保管庫に向かった。
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城塞都市ᚨ「アンスル」 冒険者ギルド 保管庫 カズヤ
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支援物資の置かれている保管庫に戻ってきた俺は、一応、箱の中身を再確認する。
「おっと、いかん。ここもトラップがあったんだ」
「え、なに? 中に爆弾でもあったの? 解除ならまかせて!」「!?!??」
「いや、ある意味爆弾より性質が悪いトラップだった。2級のマジックポーションが紛れ込んでいた」
「へーすごいじゃない、2級なんて見たことないよ。でもそれがどうしたの?」
「いや、俺たちは試験期間中Dランクの冒険者として判断されているだろ、当然扱えるポーションもDランク相当までだ。
Dランクで扱えるのマジックポーションは何級だ?」
「えーーと、た、確か4級まで」「正解」「です!」
「つまり、2級のマジックポーションが残ったまま外に出ようとすると、門の守備隊につかまって、大幅減点だろうな」
「あっくしつー!!」「ですー!!」」
「いや、これは重要な教訓だぞ、もし2級ポーションじゃなくて、”魔人薬”みたいな禁制品だったら、一発で牢屋行きだ」
「「えええー!!」」
「個人契約の依頼なんかは依頼書と同じく、よく確認しないと”密輸の共犯者”になるからな」
「こわっ、怖いわー、そんなのもあるんだ! 勉強になるけど、この先不安だよ」
「ぶるぶるですー」
「……カリストさん?」
「?! っどうしたの、顔真っ青よ」
「大丈夫です?」
「……ああ、なんでもない。本当によく出来てるな、この試験設定は……。あの人らしい」
そう言って、無理に笑おうとするカリストさんの笑顔はミレイさん以上にこわばって見えた。
◇ ◇ ◇
《今日の魔道具》
…なしですね。こういうこともある。