EP2
第2話をお読みいただきありがとうございます!
今回はパン先輩との夏祭りデート回です。少しずつ動き出したサンと周囲の関係性、そして最後に現れるフェスの意外な行動に注目してください!
お祭りの会場
パン:「あんた、お祭りって初めてなわけ? 何その落ち着かない顔……」
サン:「別に……ただ、女の子と二人きりで出かけるなんて初めてなだけです」
パン:「……へぇー。照れてるってわけぇ~?」
パン://サンの頬を指でつんつんと突つく//
サン:「何するんですか、先輩」
パン:「だって、あんた可愛いんだもん ^~^」
サン:「僕のどこが可愛いんですか?」
パン:「……全部よ」
(サン:俺が可愛い? こんな、自分でも虫唾が走るような奴が……?)
サン:「先輩こそ、可愛いですよ」
パン:///-/// 「な、何言ってんのよ!!」
サン:「先輩も可愛いって言ったんです」
サン://真顔//
パン:「ガ、ガキのくせに生意気言わないでよ!」
(サン:これがパン先輩の本性ってわけか)
「あらあら、二人でお祭りに来るなんて。一体何をしてるのかしら~、んん~?」
サン:「?」
パン:「この声は……」
ビュー:「私よ、親友のパン。会いに来ちゃった」
サン:「ビュー先輩……」
ビュー:「おっ、よく覚えてるわね~」
ビュー://サンに歩み寄り、胸を押し当てるように密着する//
サン://顔を真っ赤にする//
パン:「ちょっと、二人ともいい加減にしなさいよ!!」
ビュー:「あら? 可愛い後輩にご褒美をあげてるだけなのに、何ムキになってるのかしら?」
パン:「そんなご褒美、自分だけでやってなさいよ! 行くわよ、サン!」
サン:「は、はい……」
ビュー:「また明日ね~、サンくん!」
.
.
パン:「……あいつ、もう追ってこないわね」
サン:「先輩」
パン:「ん、何?」
サン:「生徒会長って、いつもあんなに明るい人なんですか?」
パン:「……まあ、あいつはああいう奴よ。何、あいつに興味あるわけ?」 //頬を膨らませる//
サン:「別に、そんなんじゃないですよ」
パン:「……本当?」
サン:「本当です」
パン:^~^ 「よし、よろしい」
パン://サンの頭を優しく撫でる//
サン:「あっ……!」
パン:「あっ……! ごめん、つい手が動いちゃって」
サン:「……」
パン:「怒った? 怒ったなら本当に謝るけど……」
サン:「全然。怒ってないです」
パン:「えっ?」
サン:「先輩が撫でたいなら、いくらでもどうぞ。……嫌じゃなければ、ですけど」
パン://-// 「こ、この……! 調子に乗るんじゃないわよ、バカ!」 //サンの頭を軽く小突く//
サン:「痛いですよ、先輩」
パン:「痛いくらいがちょうどいいのよ、調子に乗らないようにね。イヒヒ」
(サン:どうしてだろう。影が薄くて静かだった俺の周りに、急に知り合いが増え始めた)
サン://少し微笑む//
(サン:でも、悪くないな……。こういうのも、いいかもしれない)
パン:「ねえサン、もう遅いわね。あ……」
サン:「ありがとうございます。今日は先輩と一緒にいられて、本当に幸せでした」
パン://-// 「バ、バカ! いきなり何を言い出すのよ!!」
.
.
パン:「送ってくれてありがとう、サン」
サン:「いえ。気をつけて入ってくださいね、先輩」
パン:「うん……あんたも気をつけてね。今日は本当にありがとう」
サン:「はい、お疲れ様です」
パン:「あ、忘れるところだった……サン、LINE交換しましょ」
サン:「えっ……?」
サンの家
サン:「ただいま戻りました」
母:「おかえりサン。ご飯作っておいたから食べてね。お母さんは仕事に行ってくるわ」
サン:「はい。仕事、頑張ってくださいね」
母:「ええ、行ってきます」
『ピコン!』 スマホにLINEの通知が届く。
パン:『起きてる? サン』
サン:『起きてますよ、先輩』
パン:『どうしてまだ起きてるの、もう遅いのに』
サン:『少しゲームしてから寝ようかと思ってました』
パン:『ダメ! 子供は早く寝なきゃいけないのよ、わかった?』
サン:『先輩がそう言うなら、わかりました』
パン:『よろしい! おやすみ、サン』
サン:『おやすみなさい、パン先輩』
パンの部屋
パン:「あの子……本当に可愛いんだから //_//」
翌日
フェス:「サン、ちょっと屋上まで来て。……話したいことがあるの」
サン:「?」
(第2話 完)
第2話まで読んでいただきありがとうございます!
パン先輩のデレた姿、楽しんでいただけたでしょうか?サンにLINEを送るパン先輩の様子を想像するとニヤけてしまいますね(笑)
最後にフェスが屋上に呼び出しましたが、一体何を話すつもりなのか……。
少しでも「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ**【ブックマーク】や【評価】**で応援よろしくお願いします!作者のクラブでした!




