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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.6.18 セ●ムしてますかぁ?

 みなさま、こんにちは。

 三日連続で難しいことを考えたら、何だかえらく疲れてしまいました。

 そのため今日は、「AIの出した難しいお題シリーズ」をひとやすみさせていただきまして、ヤマなしオチなし意味なし、心底どうでもいい「チラシの裏にも書けねえ」みたいな話をひとつ御披露申し上げます。



               § § §



「セ●ムしてますかぁ?」

 先日亡くなった長●茂雄さんがCMをしていた、あのセ●ムです。


 いやね、今の部屋に引っ越してきたときから、ずっと気になっていたんですよ。玄関に入ってすぐ、下駄箱の上に、セ●ムの操作端末が設置されているんです。見たとこ電源が入っていないので、作動していないのは明らか――あ、家賃にセ●ムの料金は含まれていませんから、別にそれは自体は問題ないんですけどね。


 で、先日ちょっとしたことがあって、自分の部屋のドアを外から観察する機会がありました。


 ……そうしたら、セ●ムのステッカーがガッツリ貼られているんですよ。


(あれ、もしかしてこのアパートって、セ●ムに入るのが標準仕様なのかな?)


 そう思って他の部屋のドアを見てみたのですが、どれもステッカーなんて貼られていない。そりゃあそうでしょう。こう言っちゃなんですが、自分の住んでいるアパートって、その、とても庶民的な感じですから。


 ――では、なぜ自分の部屋にだけセ●ムの痕跡が残っているのか。

 

 ……おそらく、私の前の住人が個人で加入していたということでしょう。少し気になったので、自室に戻って確認してみたら、部屋の入口のドアとベランダ側のガラス戸に、「開閉センサー」が外付けで設置されていることがわかりました。


 職場にも設置されているので、何となく仕組みはわかります。セキュリテイがONの状態でドアを開けてしまうと、警備会社から()()()()電話が来ます。もし、この時電話を取り損ねたりすると、警備員が()()()()すっ飛んできます。


 ――本当です、身を持って体験してますからね。(汗)


 それはさておき、面倒ではなかったのでしょうか? 洗い物を干したり、ゴミ捨てをするだけでも、わざわざセキュリティのオンオフを切り替えなくてはならなかったのですから。


 もちろん契約次第では、曜日や時間帯を指定してセキュリティをかけることも可能です。けれど、イレギュラーな事故が起こりがちなのですよね。

 例えば休日出勤したときに、休日は共用部分にも個別のセキュリティがかかっていることをすっかり忘れてトイレにイン。用を足している最中だったから、デスクの固定電話が鳴っているなんて気づかずスルー。すっ飛んでくる警備員! そんな悲劇……繰り返してはならぬのです。


 ――身を持って体験してますからね。(涙)




 いやあ、それにしても前住者は、何を思ってこんなにセキュリティを厳重にしていたんでしょうねえ……気になるなあ……。


 あ! 嘘です! 全然気になりません! だから、金縛り(※)にしたり夢に出てきたりするのはマジカンベンしてください! 怖いじゃないですか――――ぎゃあああああ


 どんどはれ。

※金縛り……「2025.5.4~5 事故物件」 参照

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