2025.6.17 持続可能な未来を目指して
今日は、やたら頭がすっきりしている。
いつもであれば私の頭を悩ませる迷惑な人格たちが、「捕まると世にも難しいお題でエッセイを書かされる」ということで、すっかり影を潜めているのだ。
まあ、本来のコンディションを取り戻した私であれば、あんな有象無象に頼らずとも、エッセイの一つや二つ問題あるまい。フォーフォフォフォ……
さて、AIの提示してきた第三のお題はなんだったかな――
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3.持続可能な未来を目指して：
持続可能な開発目標（SDGs）に向けた個人の責任とは何かを考察してください。
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……
…………
あ、これ無理だ。もう心が折れた。
どんなに調子が良くたって、しょせんは吉田晶なんですよ。
「0」にどんな数字をかけたって結局は「0」、ふふふ、かなしいね。
おーい、誰か雄山（※）呼んできなさいよ。
あいつなら上から目線の屁理屈で1,000字くらい埋められるでしょ。
おーい、誰かいませんか――
§ § §
結局、誰も姿を現さないので、自分でこのお題に答えることになりました。つらい。そもそも「持続可能な開発目標（SDGs）」って言葉自体うさんくさい。特に、SDGsの最後のsだけが小文字ってのが気取ってて嫌なんですよ。これ、うっかり会議の資料とかで全部大文字にしちゃったら、そのミスをネチネチ指摘するやつが絶対にいる気がしません？ つらい。
……とまあ、我が身を嘆くばかりでは何も始まりません。ここまで来て連載を落としたくはないのです！ 千里の道も一歩から。まずは情報を集めるといたしましょう（ソースはせいぜいウィキペディアですけどね！）。
――さて、最初に検索するのはこのワード。
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【持続可能な開発】
将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発のこと
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ええと、私の立場に置き換えてみれば、「毎日の生活の質を向上させつつ貯金も増やす」ってところでしょうか。そのためには、節約ばかりではアウト。無理のない程度に努力して、収入を増やす必要が出てきます。
(うわあ、頭では理解できても、実行に移せる気がしないなあ……)
この認識が正しいかどうか疑問が残りますが、とりあえずは「吉田が自分の頭で噛み砕いてみた結果」ということで御容赦のほど。
――では、次のワードを調べてみましょう。
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【持続可能な開発目標（SDGs）】
「持続可能な開発のための17の国際目標である」
①貧困をなくそう
②飢餓をゼロに
③すべての人に健康を福祉を
④質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギーをみんなにそしてクリーンに
⑧働きがいも経済成長も
⑨産業と技術革新の基盤を作ろう
⑩人や国の不平等をなくそう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑭海の豊かさを守ろう
⑮陸の豊かさも守ろう
⑯平和と公正をすべての人に
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
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なるほど、一つ一つを見ていけば、それぞれが重要だということは理解できます。こうした目標を、自分たちのためにも、子孫のためにも、国同士が協力して実現していこうぜ、というわけですね。
さて、ここからが本題。AIの提示したお題です。
【持続可能な開発目標（SDGs）に向けた個人の責任とは何かを考察してください】
うーん「個人の責任」となると、答えは一つではないということになります。
例えば「①貧困をなくそう」という目標について見てみれば、「貧困層にいる人」と「富裕層にいる人」とでは、その責任の取り方に違いが出てくるわけですから。
……あれ？ そうすると結局、このお題の行き着く先って「各自、身を慎んで最善を尽くすべし」なんて陳腐な道徳論になっちゃいませんか？
もちろん、道徳そのものを否定するつもりはありません。
けれど、目標の①～③なんて、当事者からしたら喫緊の課題ですよね。
もし、本気でこれらの目標を達成させるつもりがあるなら「個人の責任」なんて生ぬるいことを言っている場合ではないのでは？
いけない……世界が……このままでは……私が導かねば！！！
EL ELOHIM ELOHO ELOHIM SEBAOTH
ELION EIECH ADIER EIECH ADONAI
JAH SADAI TETRAGRAMMATON SADAI
AGIOS O THEOS ISCHIROS ATHANATON
AGLA AMEN
ばりばりごろーん（落雷の音）
あ、あぶねえ……なんだか今、宗教団体の教祖になる人の気持ちがちょっとわかった気がしました。
これ以上悩むと本気で神の声が聞こえてきそうなので、とりあえず晩飯の買い物に行ってきます。
ではでは、また次回。
※雄山
脳内に巣食う人格の一人で、何かに《《いちゃもん》》をつけるときにだけ心理の表層に現れる。傲岸不遜にして傍若無人。某漫画の登場人物とは無関係である。
