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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.6.15 テクノロジーと人間関係の変化について

 あ、どうも。

 自分、吉田の家の洗濯機っす。


 前回、AIが出したお題に沿ってエッセイ(笑)を書くって話になったみたいなんすけど、当の吉田さんが、


「あちゃー、そもそもお題の意味が難しくてわっかんねえや。テクノロジー?

だったら洗濯機でしょ。任せた!」


 って言って、どっか遊びに行っちゃいました。


 ……はぁ。


 まあ、自分は機械っすから、やれって言われりゃやるっすよ。

 毛布だって洗えちゃいますからね、自分。


 さて、まずはお題を確認するっす。


---------------------------------------------------------------------------------

1.テクノロジーと人間関係の変化について:

テクノロジーが私たちの人間関係に与える影響について考察してください。

---------------------------------------------------------------------------------


 そうっすねえ……

 洗濯機である自分からしてみれば「人間関係」ってのは、あくまで人間の「心」や「絆」がつなぐものであって、その本質的な部分をテクノロジーがどうこうできるワケではないと思うっす。


 例えば、今から100年前。洗濯はまだ手洗いが主流だったっす。しかも、水道が各家庭に普及してなかったもんだから、共同井戸のそばで時間をかけて洗濯する、ってのが当たり前だったワケっす。

 すると、こうした屋外の洗濯場には自然と人が集まる。だいたいは、同じような立場の人たちっすよね。だとすれば共通の話題がたくさんあるので、噂話やら愚痴やらに花が咲く――いわゆる井戸端会議ってヤツっす。


 落語のネタにもなるくらいだし、そこには確かに「人間関係」が存在していた――ここまではOKっすかね?


 さて、時代は進んで現代、水道が各家庭に引かれるようになって(ついでに洗濯機うちらが登場して)、井戸端会議の文化そのものは姿を消したっす。


 じゃあ、それで井戸端会議的な「人間関係」が消滅したかって言うと、全然そんなことはないっすよね。犬の散歩中に立ち話しをしたりとか、保育園の送迎中に保護者同士でおしゃべりしたりとか、同じコミュニティに属する人々のたわいもない会話ってのは、今でもしっかり残っているワケっす。


 で、AIが言っていた「テクノロジー」って、おそらくSNSとかチャットアプリのことを指しているんだと思うんすけど、あれだって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()っすよね。

 家族、恋人、友人、学校のクラス、趣味の同人、商売相手――そういうグループで区切られているわけだから、スタイルは違えど、井戸端会議とやっていることはそう変わらないんじゃないっすかね。


 自分は洗濯機なんで、井戸端会議ってたとえで話を進めたっすけど、「人間関係」の本質って、「相手のことを知りたい、自分のことを知ってほしい」ってところにあると思うんすよ。

 テクノロジーが影響を及ぼせるのは、せいぜい「情報のやり取りの効率化」ってところまでで、相手の気持ちをちゃんと汲み取ったり、自分の思いを丁寧に伝えたりするためには、どんなに文明が進もうと、それなりの気持ちと時間が必要になると考えているっす。

 

 つまり――

「人間関係のスタイルはテクノロジーに影響されるけれど、本質的なところは変わらない」

 お題に対する自分の結論は、そんなところっす。


 洗濯板が洗濯機に進化しようと、洗濯することに変わりはないっすからね。

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