2025.6.11 さらに、音
以前、日の出町の某所でハイキングをしていた時のこと――
山の中を歩いていると、バァン……バァン……と断続的に破裂音がするのです。
それはまさしく轟音、空気が揺れているのがわかります。
山道に入る前の看板に「猟銃による有害鳥獣駆除」のお知らせが出ていたので、すぐに音の見当はつきました。そして、同時にデジャヴを感じたのです。
(あ、この音って……やはりあれは銃声なのだろうか……?)
【BGM:Another One Bites The Dust】
かつて住んでいた団地の自室。
夜中になると、ときどき遠くから破裂音が聞こえてくることがありました。
それは、いま耳にしている猟銃の音と、とてもよく似ていたのです。
団地の近くには、治安がよろしくない場所もいくつかあります。
そこで、チンピラがトカレフだのマカロフをぶっ放した……
そんな妄想が頭をよぎります。なんたるバイオレンスか!
――しかし、です。
ここは日本、街中で銃を撃ったりしたら、まずニュースになりますよね。
それをまったく耳にしなかったということは、もちろん銃声ではありません。
さて、当時はよくわかりませんでしたが、今はインターネットという便利なものがあります。さっそく「夜中 破裂音」のキーワードで検索してみますと――
①アフターファイアーが原因である説
車やバイクのエンジンが不完全燃焼を起した際、排気管などでガスが燃えること。
→その際に乾いた大きな音がなる場合がある。
→銃声にかなり似ており、NYなどでパニック騒ぎになったこともあるとのこと。
②風船型のクッション材が破裂する音が原因である説
何らかの理由で道に落ちてしまったものを、車が踏みつけることで発生する音。
→これも銃声に似ているらしい。
→また、ふたを閉めた空のペットボトルを車が踏みつけた音という説もあった。
③動物よけの爆竹が原因である説
近くに畑が多かったので、これも可能性がゼロではない。
そこそこ自然豊かだったので、アライグマだのタヌキが野生していため。
→しかし民家も多いので、夜中にあえて大きな音を出すかは疑問。
――多分、原因は①と②両方といったところかなと思います。
団地のすぐ近くには幹線道路が走っていたので、夜中でも交通量はけっこう多かった。そしてなにより、いつも音がする方角にその道路がありましたからね。
ちなみに、引っ越した先(現住所)では、そんな破裂音はまったく聞こえなくなりました。理由はやはり「近くに大きな道路が無いから」ではないでしょうか。
――お、今回はそれなりに理屈がついたようでなにより。
どんどはれ。




