2025.5.29 かまぼこ
なんだか急に「板わさ」が食べたくなる時があるのですよ。
ちなみに「板わさ」というのは、かまぼこを刺身のようにワサビと醤油で食べるやり方の事です。
一般的には酒のつまみだと思われていますが、自分にとってはご飯のおかず。
できれば、ぷりっぷりに弾力があるものを厚めに切って、そいつで固めに炊いたご飯を「かっかっかっ」とほおばるのは、実に幸せな時間なのです。
ところで「板わさ」という呼び方の由来って、なんなのでしょうか?
かまぼこにはたいてい木の板――いわゆる「かまぼこ板」が敷いてあるから、その「板」と、わさびの「わさ」、それを合わせて「板わさ」でぃ! ……なんて単純な話ではないでしょうしねぇ。
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ええ!? それでいいの? 本当に?
どうやら、それでよかったみたいです。
最初に「板わさ!」って言いだした人も、まさかこんなに市民権を得られるとは思っていなかったのではないでしょうか。多分もうお亡くなりになられているかと思いますが、草葉の陰でどんな気持ちでいるんでしょうね……
――それはさておき、
板わさでどんぶり飯を食べ終わって、食器を洗って、ふと思います。
(この「かまぼこ板」、どうすべえ……)
なんだか、捨ててしまうのはもったいない気がする。
むむむ……
まっさきに浮かぶ使い道は「表札」でしょう。
こいつに、黒マジックで「吉田」と書き込めば、貧しいながらも楽しい我が家を演出できます。
けど、表札だったら2枚以上は要らねえんだよなあ。
あとは、そうだなあ……
普段仕事で使っている飛騨十字を、こいつにしてみるか!
――実は私、副業で飛騨忍群所属の下忍をやっておりまして、ええ。
下人には飛騨十字が配給されないので、自分で調達する必要があるんです。
普段使いの素材となる鉄は、価格の揺れ幅が大きくて困っていたんですよ。
一番安い鉛を使うと環境団体からクレームが来るし……お頭はホント世間体ばっかり気にするから……
ああ、すみません。職場の愚痴はこれくらいにして――
もし今後、かまぼこ板を投げつけてくる忍者に命を狙われるような機会がございましたら、そいつにそっと「『チラシの裏の裏には書けない』読みました」って伝えてやってください。さすがに読者のかたを闇討ちするのは気が引けますので、はい。
それじゃ、さっそく夜のお仕事に行ってきます。 ノシ 三◇




