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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.5.27 あ、熊!の辞典(【は】~【ほ】)

――単独で記事にできるほどの内容ではない。

――しかし、頭の中に放置したままでは腐りそうだ。


そんな話題を、50音順に並べてみるという企画なのであります。


追伸

タイトルはもちろんアンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』のパクリです。

そのため、文中に熊は出てきません。御了承ください。

【HARAKIRI (はらきり)】

ゲームアーツ制作の国盗りシミュレーションゲーム。

機種はなつかしのPC88。発売年は1990年。


●あらすじ

日本で第二の実力者ASONOは、YEDOのKINKAKUJIに向かう途中、

BLACK-BELT-NINJAに襲われ、MIKADOから預かっていたCHA-NO-YUの道具を壊されてしまった。

SAMURAIの統領であるSHOGUNは、

「CHA-NO-YUの道具一つ預かることのできない田舎マイナーDAIMYOめっ!」

とASONOを罵倒。

ASONOは、あまりのHAJIに堪えきれず、その場でHARAKIRIをして果てた。

ASONOに仕えた四十七人の家来は、復讐を決意。

一年後のHANAMIの時期に、SOBAYAに変装してSHOGUNを襲撃し、

見事にARUJIの仇を討ったのであった。

ところが、後継ぎを残さずにSHOGUNが死んだため、

ポストSHOGUNを狙ったDAIMYO達が次々と決起、

果てしない大乱の時代が幕を開けたのである――


なんだかもう、あらすじだけでおなかいっぱいなこの作品。

残念ながら、ゲームとしては割とよくできている。

システムはだいたい「信長の野望」といっしょなのだが、ショー小杉配下の天草四郎が率いる南蛮兵が琵琶法師率いるスモトリ部隊に蹴散らされたりする。


ユニークな点としては、各武将に「恥」というパラメーターがあり、これが一定数以上になると、「BANZAI」と一言残してHARAKIRI(ゲームから退場)する。

ちなみにこの「恥」システム、のちに「無常」と名を変えて、光栄の「源平合戦」に逆輸入された模様。



【ピーコツ】

「コピー」のこと。かつての係長Mが使っていた業界用語。

用例:「吉田チャン! その会議の資料、追加で10枚ピーコツしておいてッ!」

声に出して読みたい日本語第3位であるこの言葉は、驚異的な伝染力を持ち、

気が付くと自分もその毒におかされてしまっていた。

なお、この「ピーコツ」、決して職場全体で使われていたわけではない。

というか、M以外の者が使っていた記憶がない。

そのため、ついうっかり部外で「ピーコツ」と言ってしまうと周囲にぽか~んとされてしまう。

実にデンジャラスなマジカル・ワードなのである。



【ファンタジア】

メッツガラナ、タブクリア、メッコール――世の中には様々な炭酸飲料がある。

だいたいの炭酸飲料は、シロップを炭酸水で割ったものであるから、

炭酸飲料の個性は、シロップによって決まると言っても過言ではあるまい。


――で、ここからが本題。

「コカ・コーラのシロップには“ファンタジア”という名前がついている」

という話をどこかで聞いた気がするのだが、資料をどんなに調べても出てこない。

あれ? 同じ炭酸飲料の「ファンタ」と混同しちゃっていたのかな?


もし、このことについて御存知の方がいたら、是非ともコメント欄にて御教示いただきたい。



【ヘクソカズラ】

アカネ科ヘクソカズラ属の蔓性多年草。

漢字で書けば「屁糞葛」。葉や茎などを傷つけると、悪臭を放つからこの名がある。

ひどい名前だなあと思うが、実際臭い。自分で試してみたから間違いない。


ちなみにウィキペディアによれば、このヘクソカズラの花言葉は、

「人嫌い」「意外性のある」とのこと。

そもそも、この花をプレゼントされたり、この花に例えられたりした時点で、

相手にはそこそこの悪意があると思うから、正直花言葉とかどうでもいい。

歯ぁ食いしばれコノヤロウ。



【ホアカバリキルマの壺 (ほあかばりきるまのつぼ)】

手塚治虫の漫画「三つ目がとおる」に登場するアイテムのひとつ。

ChatGPTに「ホアカバリキルマの壺ってな~んだ?」と冗談半分で聞いてみたら、

「ペルーのホアカバリ遺跡から出土した壺です」って答えが返ってきた。


ねえ……「キルマ」は?

「キルマ」はどこにいったのさ!?

仲間外れにされた「キルマ」が泣いている。

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