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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.3.25 続々 シベリア超特急3

 わーお、まさかの「シベ超3」で連続3回……

 私、「シベ超」シリーズのファンでも何でもないんですよ。

 今回こそは終わらせたいから、巻いていきます!


【出演者豪華すぎない?出演料とか大丈夫なの?】

 どうなんでしょう?

 日刊ゲンダイDIGITALの記事(2018/06/22)によれば、


「“シベ超”の続編はトータルで12億円がつぎ込まれ、

 映画4作品と舞台2作品が05年までに製作された」とのこと。


 どの作品にどれだけ投入されたかまではわかりませんでした。

 そのため、単純に総額を本数で割って、1作品あたり2億円と仮定します。

 2時間ドラマの制作費は1本につき4千万円が相場とのことですので、それを鑑みれば、出演料という点では大丈夫だったのではないでしょうか。

 

 出演者の方々も「“シベ超”ならしょうがねえな」という気持ちでいたと思うので、吹っ掛けたりはしなかったでしょうし……

 

 もし、詳しい人がいらっしゃいましたら、コメントにて御指導いただければ幸いであります。


【意外とまともな出来映えだったんだけど? 期待していたもの違うんだけど?】

 このことについて、有識者の方々によるレビューをまとめますと――


「前作、前々作に比べると完成度が段違い。

 その分、カルト色が薄れたので“シベ超”シリーズとしては駄作」


「三田佳子が出演しているせいで作品のレベルが上がってしまっている。

 これでは、単なる凡作である」

 

 やっぱり、世間的にもそういう評価なんですね。

 それにしても、完成度が高いと言ってガッカリされる作品ってのはおもしろい。

 不完全に美を見出す「織部好み」に通じるものがありましょう!


「さすがにそれはないでござるよゲヒヒヒヒ」

「誰だ今の」


【水野晴郎御大の演技に対して奇妙な感動を覚えたこと】

 客観的に見て、上手ではないと思います。

 ただ、水野御大が「山下奉文」という人になりきっていることだけは確かです。

 物語の後半くらいになると、画面の前の我々にもそれが伝わってきますので、


「あれ? 自分は今、晴郎の演技のまずさを笑っているけれど、

 それってカッコ悪いことなんじゃないだろうか」


「もしかしたら、本物の山下中将もあんな喋り方をしていたんじゃないだろうか」


 そんな気持ちになってくるんですよ。


「さすがにそれはないでござるよゲヒヒヒヒ」

「誰だ今の」


【お女郎さんの役を演じていたのは誰?】

 岩井志麻子さんという方だそうです。

 ……って、ホラー小説『ぼっけえ、きょうてえ』の作者ではありませんか!?

 豹の恰好をして、下ネタが大好きなあのお姉さまですよね!?

 

 ああ……そうだ、記憶を思い返してみれば確かに岩井先生だ……


 聞けば彼女、もともと「シベ超1」の大ファンだったらしく、

「私の人生は『シベ超前』と『シベ超後』に分けられる」

 とまで言ったとか言わないとか。


 いやあ、偉大な作品なんですね、「シベ超1」……

 なんだか、むしょうに興味が湧いてきました。


「さすがにそれはないでござるよゲヒヒヒヒ」

「いいかげんやかましいわッ!ゲヒ殿(※)は木の上で茶でも点ててろッ!」


 とまあ、キリのいいところで「シベ超3」の話はお開き。

 次回はどうしようかなあ。

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 ※ゲヒ殿……脳内に巣食う人格の一人。

       漫画『へうげもの』の主役とは無関係である。

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