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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.5.23 walking! ⑩

 ●新宿駅

 17:21 ついに新宿駅に到着――


 朝、新宿駅を出発したのが7:54。

「小諸そば」でお昼ごはんを食べていた時間が20分くらい。

「まいばすけっと」に寄って足を止めたのが10分くらいと考えると、歩いていた時間はだいたい9時間。


 ちなみに、歩数計の数値は約52,000歩だったので、歩いた距離はおよそ36km。


 新宿→東京 約19km 所要時間およそ4:30 時速4.2km

 東京→新宿 約17km 所要時間およそ4:30 時速3.8km


 後半にスピードが落ちているのは、渋谷~原宿で歩道の渋滞に巻き込まれたせいですね。

 そういえば、歩数計が計測した「その日の平均歩行速度」は4.6kmだったので、微妙に計算が合いません。

 まあ、あくまで「だいたい」です。参考程度ということで……。


 ――とにもかくにも、「山手線を歩いて一周」という目標は達成であります!


 いやあ、長い長い旅でした。

 思い出が、走馬灯のように脳内を駆け巡ります。


 新宿駅の迷宮で、車椅子の男から「悪魔召喚プログラム」を受け取ったこと。

 小諸そばによって、念願の「鳥から丼セット」を堪能したこと。

 そうそう、大崎では正体不明の神話生物に襲われましたね。

 ティンダロスの猟犬との連戦だったので、厳しかった……


 おや、ゴールした早々、(脳内に)マスコミが押し寄せてきましたよ。

(脳内にて)記者会見が始まります。


 ぽわんぽわんぽわ~ん


「おめでとうございます!」

「ありがとうございます」

「今回の旅で、企画として評価できる点と反省点を教えてください!」

「そうですね――」


 ★評価点。

 まず第一に、徹頭徹尾「退屈しなかった」こと。

 変なオブジェや変な人にちょくちょく遭遇しますからね。

 おかげで、長時間ではありましたがダレずに最後まで歩き切ることができました。


 その他、安心感があったことも大きいですね。

 交通網が完成しているので、もし具合が悪くなっても、すぐに家まで帰れるという安心感。足りないものがあっても近くのディスカウントストアで補給できるという安心感。いわゆるサバイバルの理念とは真逆になってしまいますが、これはこれでアリかと。


 ★反省点

 ①時期

 とにかく暑さが大敵だったので、もっと早め(3月~4月くらい)に実施すべきでした。最高気温が20℃くらいの日がベストだと思います。


 ②ルート

 新宿出発の時計回りルートにすると、一日中太陽に向かって歩くことになってしまい、顔面の日焼けがすごいことに……(特に鼻の頭がヤバい)。

 もし次回があれば、起点&終点を東京駅にすると良いかもしれないですね。

 あとは、サングラスより帽子の方がよかったと地味に反省。


 ③自分を過信するなッ!

 もし、踵にまでちゃんとテーピングをしていれば、今回の旅はもっと楽しかったでしょう。

 ……いやあ、家に帰ったあと、大変でした。

 歩き胼胝ダコ(って言い方でいいのかな?)の下に肉刺マメができていたせいで、水抜きがなかなかできない。

 普段であれば肉刺の端っこをちょっと切るだけでいいんですが、分厚い角質に阻まれて爪切りの刃がとどかないでやんの。

 よくよく考えたら、これが今日一番のピンチだったかもしれません。


 ④その他

 あとでメモを見返してみたら、あの日は神田祭とか下谷神社大祭とかが開催されていて、しょっちゅう御神輿おみこし行列とすれ違っていたんですよね。わっしょい! わっしょい!

 ……そのことを全然記事に乗せていませんでした。何のためのメモだよッ!


 ★まとめ

 個人的には、やってよかったなあと思っています。

 見聞が広がりますし、歩きなので無理なく運動もできます。

 そしてなにより、電車代と昼飯代含めて2000円ちょいで一日遊べてしまいます。

 リーズナブルの極みというやつですよ、ゲヘヘ(←性根がいやしいね)。


 ――よし、オチもついたところで今日はこれまで。

 長きにわたった「walking!」もこれにて閉幕でございます。

 お付き合いいただき、まことにありがとうございました。

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