2025.5.13 walking! ②
★ここまでのあらすじ
いろいろあって、山手線を歩いて一周することにしたよ。
§ § §
さて今回、けっこうな距離を歩くことになるのですが、時間制限を設けているわけではないので、体力の心配はいりません。
まあ、「終電」というものはありますが、そこまではかからないでしょう。
では、何に気を使うべきかと言えば、「足にできる肉刺」です。
コイツがウォーキングの途中でできてしまうと、どうにも痛くて楽しさ半減。
ですので、事前に対策しておきましょう。
自分の場合、肉刺のできる場所はほぼ決まっていまして、
親指、人差し指、それと親指の付け根一帯です。
まずは、そこに絆創膏をベタベタと貼ってしまいます。
それから、靴下を二重に履く。
これだけで、肉刺ができるのを防止できてしまうのです【←伏線】。
あと、長距離を歩く場合、爪が伸びているといつのまにか隣の指を傷つけていたりするので、ちゃんと切っておくのが吉。
……そうそう、荷物はできるだけ少なくしておいたほうがよいですね。
飲み物と、夕方に雨が降る可能性があったので折り畳み傘。この程度でOK。
万が一足りないものがあっても、現地のスーパーだの100円ショップでいくらでもリカバリできますから。
よし――
前準備はこれくらいにして、各駅ごとに雑見でも書いていきましょうか。
●新宿駅
相変わらずすっごい迷宮だなあ、この駅……
どうにかこうにか東側に出て、歌舞伎町を突っ切る。
気分はすっかり桐生ちゃん。
奇声を上げながらフラフラしている若人たちはオール組だろう。
うらやましいですなあ、今では徹夜なんてとてもとても……
まあ、彼らもじきに思い知ることでしょう。
花の季節は長くは続かないということを。
おーっほっほっほっ。おーっほっほっほっ。(高笑い)
早起きしたせいで睡眠時間が足りず、テンションがおかしい。
そして、ふとしたはずみに正気に戻って……すごくむなしい。
そういえば、前に歌舞伎町を早朝に通ったとき、バカでかいネズミがうようよしていたけど、今回は見かけなかったなあ。
●新大久保駅
あっというまに到着。新宿駅に近すぎやしないか?
地図で見たら300mくらいしか離れていない。
かの名作「A列車で行こうDS」をさんざんやりこんだ私からしてみれば、
「おやおや、維持費だって馬鹿にならないだろうに、JRさんの経営戦略は大丈夫なのかい?」
といったところ。
……ところが調べてみたら、新大久保駅の1日平均乗車人員は46,726人。
その数、いつも私が利用している■■駅のおよそ4倍であった。
シャアザクとふつうのザク以上の差があるじゃねぇか!?
もっと頑張れよ! 熱くなれよ!!
お前ならできるよ■■駅!!!
●高田馬場駅
時代小説のせいで、「高田馬場」と聞くと「決闘」しか思い浮かばない。
あ、元祖の堀部安兵衛じゃなくて、『剣客商売』の方です。
好きなんですよ、あれ。
ここらへんから、周囲の景色が「大都会」から「街」って感じになってくる。
駅前を通った後は学習院大学の敷地沿いに北上。
●目白駅
駅に到着するちょっと手前、マンションの植え込みの中に、変なオブジェがそっと設置してあってビックリした。
「地面に落としちゃったキティちゃん饅頭」みたいな顔をしているコイツ、
【夏目漱石「笑う猫」モチーフ像】というモノらしい。
ふ~ん、前衛的じゃ~ん(芸術家きどり)。
線路沿いに北上する道が途絶えたので、内回りから外回りにルート変更。
この選択が、のちにスコット南極探検隊なみの悲劇を招くことになる。
【続く】




