2025.4.29 足手反様
「足手反様」という言葉を使ったこと、ありますでしょうか。
私はございません。
見たことすらありませんでした。
そもそも、正確に読むことができますでしょうか。
すみません、私は読めませんでした。
「あして かいさま」と読むそうです。
コトバンク(精選版 日本国語大辞典)によれば、
(足と手をさかさまにするように)あわただしくかけずり回るさま。
また、あわてて落ち着かないさま
とのことです。
へえ、今度お話を書くときに、知ったかぶりをして使ってみましょうかね。
それにしても、どうにもすっきりしない言葉です。
まず、「手足」ではなく「足手」とするのに馴染みがない。
そうやって使うのって「足手まとい」くらいですかね。
「さかさま」だから、あえて手より足を先に持って来ているのかもしれません。
「反様」を「かいさま」と読むのも特殊です。
古語だと「かへさま」――つまり「かえさま」と読ませるのが一般的みたいですから。
ちょっと検索してみるとですね、この「かいさま」読みは、どうも方言らしい。
四国の一部では、「裏返し」や「逆さま」なことを「かいさま」と呼ぶのだとか。
――くだらぬ蘊蓄を長々と失礼しました。
なぜ、このような言葉を取り上げたかと申しますと、「足手反様」って響きが、なんだか都市伝説に出てくる妖怪っぽいなあと思いまして。
「アシテカイサマ」
もちろん、手と足が逆さまになっていて、祟りをもたらすタイプですね!
あれ、そういえば、そんな話をどこかで聞いたような……
【ぴしゃあん、ぴしゃあん、ぴしゃあん、ぴしゃあん……】
というわけで、ホラーのネタが一つ思い浮かびましたよ。
さっそく書いてみるとしますか。
【ぴしゃあん、ぴしゃあん、ぴしゃあん、ぴしゃあん……】
短いですが、今日はここまで。
ではでは、ごきげんよう。
【ぴしゃあん、ぴしゃあん、ぴしゃあん、ぴしゃあん……】




