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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.4.14 とある日曜日(午前)

 

 本作「チラシの裏の裏には書けない」の紹介文には次のように書いてある。


「要するに生存報告を兼ねたお気楽日記帳です」


 だったら、本当に日記でもいいんじゃないだろうか?

 2025.4.13 日曜日 (雨)

 9:00 起床

 休みの日だし、もっとゆっくり寝ていたいが、持病に片頭痛(※)があるため、この時間には起きる。

 ずいぶんと腹が減っている。

 寝ていただけなのに腹が減るのにはどうにも納得いかないが、朝飯にしよう。


【朝食】

 マーガリン入りレーズンバターロール 2ケ

 バナナ 1本

 イチゴ(1パック298円の特売品)5粒

 ノンカロリ-のコーラ


 げ……朝からコーラかよ、と思ったあなた。

 朝コーラは良いものだ。

 含まれたカフェインが目覚めを助けてくれるとともに、偏頭痛の予防にもなる。

 繰り返す、朝コーラは良いものなのだ。



 9:30

 今日は一日雨降りらしい。

 いやっほう。

 これで、家でゴロゴロしていても罪悪感に悩まされることはない。

 積まれたゲームを久しぶりに消化することにする。


 最近、この「裏裏」を毎日書いているせいで、

 それ以外の趣味にまったく手を出せていなかったからなあ……。


 さて、プレイするのは「龍が如く2」(※)

 先日、近所のブックオフで、「龍が如く」の1~3がそれぞれ100円で投げ売りされていたので購入したもの。

 1はすでにクリアーし、2も途中まで進めてある。


 今なお現役のPS2を起動。

 神室町よ、私は帰ってきた!



 11:30

 「龍が如く」シリーズは、「やるべきこと」に比べて「できること」が多い。

 別にスピードクリアを目指している訳ではないので、適当に町をぶらついたり、地下闘技場で賞金を稼いでいたりしたら、あっと言う間に2時間が経っていた。


 ジャンジャンバリバリの神室町にどっぷり漬かっていたせいで、気分はすっかり伝説の極道。トイレに向かう途中、妙なテンションにまかせて部屋干ししていた靴下にヒートアクションをかましたら、ぶっ飛んで棚の隙間に落ちてしまった。

 

 すごく悲しい気持ちになった。



 12:00

 ゲームしかやっていないのに腹が減るのはどういうわけだ?

 納得いかないが、昼飯にしよう。


 【昼食】

 素麺 270g


 げ……素麺だけかよ、と思ったあなた。

 それは早計である。

 素麺を食べ終わったあとの()()()に、残った薬味の生姜とカツオブシを加え、

豆腐の澄まし汁とする。

 雨が降って肌寒いこんな日には、たまらぬ一品となるのだ。


 ……あ、だったら初めから「にゅうめん」にすればよかった。


(午後へ続く)


(※)片頭痛

吉田の場合は「気が緩むと出る」タイプの片頭痛である。

そのため、休日に寝すぎたりするとけっこうな確実で発生する。


(※)龍が如く

セガが開発したゲームソフト。

どこからどうみても新宿歌舞伎町をモデルにした「神室町」を舞台に、伝説の極道「桐生一馬」となりきって、将棋を指したり麻雀を打ったり牛丼を食べたり女装した殺し屋に命を狙われたりする。

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