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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.4.8 失われた絵の記憶を求めて(前編)

 先日「月光のミステリー」で、記憶にまつわる話をいたしました。

 あれは音楽――つまりは聴覚に関わる記憶でしたが、今回は視覚的記憶に関わるお話なのです。

 ちょっとした()()()()を解くような気持ちで、ご覧くださいませ。

(※相当に理不尽かつマニアックな話です。適当な気持ちでお付き合いください)


 さて――

 私の古い古い記憶の中に、2枚のイラストが刻み込まれています。

 目にしたのは、平成の初め頃だったでしょうか。

 とても印象に残っているのですが、タイトルが思い出せません。


 どちらもカラーのイラストです。


 1枚目は、バタ臭いリアル調の絵です。

 大きなドラゴンが、一面に描かれています。

 そのドラゴンは前のめりになって、自分と同じくらい巨大な盃に満たされた赤い液体を啜っています。

 とても恐ろしい印象を受けます。

 おそらくは、邪悪なドラゴンなのでしょう。

 他にもいろいろと書き込んであったように思いますが、はっきりしません。

 ――なぜでしょうか?

 思い返してみれば(その絵がとても小さかったから)そんな気がします。


 2枚目は、コミック調の絵です。やはりどこかバタ臭いように感じました。

 こちらの絵は、どこかで見たことがあるようなタッチなのですが……


 若い女性が、膝立ちでこちらを向いています。

 その表情は、驚いたような顔をしています。

 赤系の服を着ていたように思います。


 女性の後ろには、若い男性が立っています。

 やはりこちらを向いて、驚いたような表情をしています。

 彼は、青を基調とした服をまとっていて、手には櫛のようなものを持っています。


 やはりこの絵も、細部がはっきりと思い出せません。

 1枚目の絵と、同じ大きさだったような気がします。


 この2枚の絵は、私の頭の中でセットになっています。

 同じ人が書いたものでしょうか?

 いやいや、それにしてはあまりに画風が違いすぎる。


 ――そこで、記憶の蝋燭がひとつともりました。


(1枚目の絵と2枚目の絵は、縦に並んでいた……)

(あ、ゲームの攻略本の巻末に載っていた広告だ!)

(どちらの絵も、何らかの本の表紙に違いない!)


 さらに記憶を掘り返してみます。

 すると、もう一つ思い出せたことがありました。


(広告が載っていたのは、確か「リンクの冒険(注1)」の攻略本だったはず)

 

 いやあ、これにはびっくりです。

 若い頃の記憶というのは、やけに鮮明だったりしますよね。

 最近なんて、昨日なにを食べたのかすら思い出せないというのに。

 

 とまあ、それは置いておいて……


 ここで、新たな疑問が湧いてきました。

 ゲームの攻略本でわざわざ広告しているのだから、おそらくはゲームに関連する内容を取り扱った書籍なのでしょう。

 しかし、当時からゲーオタだった自分が、そのタイトルをまったく思い出せないというのが解せません。


 少なくとも、当時の自分になじみ深い「ファミコン」や「PCエンジン」のタイトルではなかったはずです。

 だとすると、パソコンゲームでしょうか?

 うーん、それでも、当時で攻略本が出るくらいのメジャーなパソゲーなら、タイトルくらい聞き憶えがあるはずなんだけど……


 さてさて、皆様――


 「リンクの冒険の攻略本」の巻末で広告されていた2冊の本、こいつらがいったい何者であるか、おわかりになりますでしょうか?

 結論から申し上げますと「ゲーム関連の本」であることに間違いはなかったのですが――


 万が一、「あ、それ知ってるぜェ!○○だろ!」という強者がおられましたら、

どうぞその旨コメント欄にでもご記載ください。


 正解されていた場合、ななななんと10万YP(注2)を贈呈いたします。


 あ、繰り返しますが、相当に理不尽かつマニアックな話なので、

 あんまり真面目には考えないでくださいね。


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(注1)リンクの冒険

言わずと知れた任天堂の名作「ゼルダの伝説」の続編に当たる作品。

ただし、初出がディスクシステムであったこと、それに加えて前作とはゲームシステムが大きく変わっていたため、知名度はそんなに高くないかもしれない。

ジャンプ下突きが死ぬほど気持ちいい。


(注2)YP

 ヨシダポイントの略。1億ポイント程度あつめるとなにかいいことがあるらしい。

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