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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.8.9 転ばぬ先の杖につまずく(後編)

 昨日のいいわけをさせていただきたいのです。


【いいわけから始まるエッセイって、なんか嫌ですね】


 いや、それでも、自己弁護せずにはいられぬのですよ……


 さて自分、こう見えて立派な大人ですので、消耗品の補充についてはしっかり心がけているのでございます。


 例えば、一人暮らしをしていて、用を足した後にトイレットペーパーが切れているのに気がついたら、心穏やかではいられませんよね。


 そりゃあ家には、代用品はいくらでもあるでしょう。


 ティッシュペーパー

 キッチンペーパー

 最悪チラシでもいいんです。


 でもね、万が一それが全部切れていたら……

 あとはもう「みっちゃんみちみち」の世界なんですよ!


  よってワタクシ、「おや、最後の1ロールになってしまった。買ってこなきゃ」なんて、生易しいことは申しません! 仮にトイレットペーパーであれば、常にストックが1セットある状態をキープしておく!

 ――それが、この吉田晶の哲学なのであります!



【じゃあ、先日はどうしてお味噌を切らしてしまったのですか?】


 ごもっとも!

 その疑問はごもっともなのです!

 すべての原因は「冷蔵庫が小さい」ということに尽きるのです。


 (一人暮らしの冷蔵庫なんて、小さくてもいいじゃない)

 

 ……そう思っていた時期が、私にもありました。

 でもね、憶えておいた方がいい。

 冷蔵庫のスペースの余裕ってのは、そのまま心の余裕なのです。


 よろしいですか?

 たとえば、カレーを多めに作ったとか、昆布だしを取っているとかで、冷蔵庫にお鍋を入れるようなこと、あるじゃないですか。

 そのとき冷蔵庫に余分なものが入っていると、スペースが確保できないのです。

 冬場とかならまだしも、夏は致命的なんですよコレ。

 だから、食料品はできるだけそのつど買うようにしているんです。


【それで、味噌も使う直前まで買わないようにしよう、と】


 そうなんです!

 ウチの冷蔵庫には、味噌を二つしまっておくゆとりはないのです。

 開封前の味噌なら常温保存で構わないって説もあるけれど、日本の夏はもう常温じゃないんですよ!




 お恥ずかしい話、一人暮らしを始めたばっかりの頃は、食材を消耗品と同じように考えていたのです。

 頻繁に食べるようなものは、ちゃんとストックしておかなきゃって。


 例えば納豆。朝ごはんの定番ですよね。

 でもアイツ、すでに発酵しているくせに、案外日持ちしないじゃないですか。


 それなので、ついつい、

「毎朝納豆は飽きたなあ、たまにはパンにしよう」

 とか思っちゃうと、いつの間にか賞味期限が切れていて、泣く泣く大量の納豆をかっ込むはめになったりするんですよ。


 あとは卵ですね。コイツも賞味期限が微妙じゃないですか。

 年末なんぞに予期せぬ飲み会が続いたりしたら、もう危ない。

「朝は目玉焼きで、昼の弁当はゆで卵で、夜はスクランブルエッグ」

 そんなメニューになってしまうのです。 

 他にも牛乳とか、野菜とか、挙げていったらキリがありません……。


 さて、そんなことを繰り返すうちに、ワタクシ、悟ったのであります!

 食材は、あんまり先を見越して買うべきじゃないと。


 ――転ばぬ先の杖につまずくなんて、滑稽じゃないですか。


【なるほど、タイトル回収しましたね】


 おわかりいただけましたか!(ドヤァ)









 ……まあ、味噌を買いそびれたのは、単なるうっかりなのですけどね。


 どんどはれ。



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