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チラシの裏の裏には書けない  作者: 吉田 晶


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2025.7.24 バカと目薬の今昔物語 ①

 最近、このエッセイに毎日取り組んでいるおかげで、PCに向き合っている時間が格段に増えました。


 きっと、それが原因なのでしょう。

 右目の()()()が慢性化して、目薬が欠かせない体になってしまいました。


 さて、ここからが本題。

 そうして目薬をしている日々のなかで、気が付いたことがあるのです。


(目薬って、無駄多くねえか?)


 これ、これですよ旦那。


 目薬を点す→溢れる→ティッシュでぬぐう。

 この間、10秒も経っていません。

 果たしてこんな短時間で、薬効が現れるものでしょうか?


 そこで、知能指数が推定一万くらいある吉田さんはいいことを思いつきました!


【注意:絶対にマネをしないでください!!】


 まず、目薬を点しますよね。

 そうしたら、上を向いたままの状態で、涙袋の部分をクッと持ち上げます。

 これで、眼球の下の部分に目薬が流れ込みます。


 ストップ!

 まだ終わりじゃありません!

 まだまだ、顔は上げたままですよ!!


 今度は、まぶたの上の方をつまんで、スッ……と持ち上げます。

 この時、涙袋のようにクッと持ち上げてはいけません。

 空気が変な所に入って、地獄の苦しみを味わうことになります。

 あくまで、スッ……です。

 こうすることによって、眼球の上の部分にも目薬が馴染みます。


 あとは、しばらく待つのです……。

 すると、目薬で潤んだ瞳がだんだん落ち着いてきます。

 もうティッシュが要らないくらいです。

 これこそ、目薬がドチャクソ有意義に眼球にしみ込んだ証左と言えましょう!



               § § §



 そうして2、3日が過ぎたころ、奇妙なことに気が付きました。

 目薬を点した後、やたらと鼻水が出るのです。


 まさか、これは……。


 賢明な読者のみなさまはすでにご存知かと思いますが、目と鼻はつながっている――正確には、涙が流れる「涙道」という経路が、目と鼻を結んでいるのですね。


 つまり、しっかりしみ込んだと思っていた目薬は、結局、鼻の方に流れてきていただけ……。


 すべてはそういうことだったのです。


(なにが「いいこと思いついた」だよ……)


 ネットで検索すれば「目薬の正しい点し方」がすぐに出てくる()()ご時世に、私は一体何をしていたのでしょう。虚しさのブリザードが心をさいなみます。


 ――そのときふと、誰かの声が聞こえた気がしました。


「常識がいつも正しいとは、限らないじゃないですか!」


(続く)

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