2025.7.20 キング牧師だって言っている
人には誰しも、夢があるかと存じます。
その夢を叶えた方もいるでしょう。
叶わぬまま、今も追い求めている人もいるでしょう。
この私にだって、夢がありました。
子供の頃に抱いた見果てぬ夢……。
【みつまめを寒天と黒蜜だけでどんぶり一杯食べたい】
みつまめって、いろんな具が入っていますよね。
赤豆・フルーツ・求肥――
いちばんシンプルなスタイルの「豆かん」だって、赤豆だけは入っている。
そうではなく、寒天を黒蜜だけで、お腹いっぱい味わってみたいのです。
あ、別に何か嫌いなものがあるってわけじゃありませんよ。
単に、寒天が一番好きなだけです。
さて……。
今なら業務スーパーにでも行けば、すぐに食べられる状態の寒天が単品で売っています。値段だってそこまで高くないので、夢は叶えるのはたやすい。
でも、想像がついちゃうんですよね。
どんぶり半分くらい食べたところで、飽きるだろうなぁって……。
【みつまめに入っている求肥をどんぶりいっぱい食べたい】
「またみつまめの話かよっ!?」
そんなツッコミの声が聞こえそうですが、そのとおりです。
申し開きなどございません。
「求肥ってなんじゃらほい?」
ほら、みつまめに入っているじゃないですか。ピンクだったり緑色をした、「お餅っぽいけどお餅じゃない」アイツのことですよ。
みつまめをパックで買うと、1個か2個しか入っていないアイツ。そのため、家族で食べるときなどは、その希少価値ゆえ自分の口に入らないこともしばしば。
あのレア感に、憧れていたのです。
で、調べてみたところ、amazonなんかでは普通に単品で取り扱ってますね。みつまめに入っているまんまのやつが、1㎏あたり3000円くらいで買えちゃいます。
でも、想像がついちゃうんですよね。
どんぶり半分くらい食べたところで【以下略】
あ、ここまで書いておいてなんですけど、別にみつまめが好物ってわけじゃないんだよなあ……。なんだかすいませんね、へへへ。
【生クリームの苺ショートケーキを1ホール食べたい】
ガキンチョの頃、ショートケーキと言えば99%バタークリームでした。
ああ……今の若い子は、もしかしたら知らないかもしれませんね。
当時、生クリームは高級品でした。また、ドライアイスといった保冷剤が普及していなかったことから、代わりに安くて日持ちのするバタークリームが主流だったのですね。
このバタークリーム、まさか有塩バターを使っていたということはなかったでしょうが、なんだかしょっぱかった(泣)。
おまけに苺は高級果実で、食べられる時期も今よりずっと短かったのです。
なので、ミルクの香りがするふわふわの苺ショートケーキは、自分の中で長い間「お菓子のホームラン王」だったわけです。
そして、時は流れて現在……。
バタークリームのショートケーキを探す方が、かえって大変な時代になりました。
胃も弱くなって、ケーキを1ホール食べるというのも、もはや苦行です。
夢は、いつしか夢ではなくなっていました。
ふふ、なんだか切ないね。
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★お知らせ
この後に予定されていたプログラム
「リポビタンDをジョッキ一杯飲みたい」
「ヤクルトをジョッキ一杯飲みたい」
は、都合により打ち切らせていただきます。
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あのさあ……
子供の頃の夢がどれもこれも「甘いものが食べたい飲みたい」って……
悲しすぎませんかーッ!?
それに、それにね……
今なら難なく実現可能なのに、この老体には毒にしかならないってオチが涙を禁じ得ない。夢の果てに待っていたものが糖尿病なんてストーリー、虚淵玄だって思いつきゃしないでしょうよ。
ホント、この世は地獄だぜ!




