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君を見つけに

マサトは飯に行こうと言った。

君ここらへんにいい飯屋ないの?と言ってきたので僕は

おじさんが1人で行けるような飯屋なんてほとんど無いよ。どこ行ったって仕事仲間で飲んでたり、学生だったり、家族持ちとかだよ。世の中1人に冷たいんだと答えた。

探してもみないでそんな事言うのか?

僕と一緒に探そうじゃないかと言ってきた君はニコニコと優しい笑顔をみせた。僕たちはオレンジ色の空の下ぶらぶらと近所を歩いた。近所でも知らない道はあるものだ。犬小屋のある家、子どもと親がバドミントンをしている家、なんだよ気が休まらないじゃないか。じゃあ細い道を選んで歩いてみるのはどうだい?マサトは言った。僕は笑いながら、それ面白そうと言い、あっちが細い、こっちがいいだろうと話しながら散歩した。細い道を下っていくと少し広い住宅街に出た。目の前に食堂が明かりをともしている。疲れたし、ここにするかとマサトが言った。


中に入るとカウンターと座敷があった。この時間だと夕ご飯に少し早かったからか人が居ない。僕らは安堵してカウンターの端に座った。マサトは椅子に座ったまま、背後にある本棚に手を伸ばして漫画を取り出した。僕はすかさず、その本知ってるよ。火星から来たアンドロイドを倒していく話でしょと言うと、マサトはまだ読んでないのにネタバレするなよと笑った。


僕はメニューを開いた。メニューの一番上に書いてあったカツカレーにした。君は?と言うとマサトは家に昨日作った残りがあるから、アイスでも貰うよ。

と言って漫画を読んでいた。

すみませんと言うと厨房からバンダナを付けたおじさんがハイヨっと出てきた。カツカレーはたっぷりと入っていて、アイスはバニラにイチゴがのっていた。すまんね。家にご飯あるのに付き合ってもらってと言うと、マサトは君のおごりねと言って笑った。いいってことよと僕も乗り気で答えた。

僕らはお腹を満たして次は広い道を通って帰ろうかと言った。


僕らは車のライトを眺めながら帰った。街灯がともり、信号が並んで辺りはぼんやりと照らされる。僕らは横に並んで語り合った。

道は照らされていて僕たちは迷うことさえ許されない。どの人も目的地をしっていて広い道を選んで通るのだ。僕らは自転車が通るとそれを避ける。


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