表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/58

国立魔導士学園

2作目の作品になります。前作[異世界の事情]に比べて、シリアスな内容となっております。

拙い作品ですが、楽しんで頂けると幸いです。

前作[異世界の事情]共々、宜しくお願い致します。

王都にある学園〈国立魔導士学園〉に入学する為、ユーリ達は、辺境の森から、王都へと引っ越しをした。

引っ越しの際には、親衛隊隊長のギニアスが、馬車を用意してくれて、移動に問題はなかった。


王都の屋敷に着くと、アイテムボックスに収納していた荷物を、グスタフの指示で、次々と、整理していくユーリ。

2日後には、学園の入学試験が、迫っていた。


そして、試験当日。

学園へと向かうユーリは、緊張していた。

試験にではなく、同じ試験を受ける同世代の子供達にだ。

ザシード家にいた時も、お披露目会などで、子供達と交流があったが、暗殺一家として、隙を見せないようにと、教育をされていたので、普通の子として、どう接すれば良いのか、分からなかったからだ。


試験は、座学と実技。

2年間の勉強のおかげで、座学は、それなりに出来たと思う。

そして、昼食を挟んで、実技の試験になった。

試験内容は、20メルド先の、5つの的に、魔法を当てる事だった。

ユーリの他の受験生が、魔法を放つが、的に当たったり、外れたりしていた。

どの程度が、合格ラインか、分からないユーリは、とりあえず、全ての的に当てれば、間違いないだろうと、魔法を発動した。


「アイスランス(×5)っ!!」


そう、5つの的に当てる事を考えすぎて、魔法を同時に放ってしまったのだ。

しかし、アイスランスは、全ての的を射抜いた。と言うよりも、破壊した。

静まり返る試験会場。

ユーリは、やり過ぎたのだ。

アイスランス自体が、中級魔法で、1年生が使える魔法ではない。

それを5つのも同時に放ったのだ。

試験を担当していた試験官も、度肝をぬく、魔法だった。


「あっ!」


と、やり過ぎた事に、気づいたユーリ。

そそくさと、試験会場を出て行くのだった。 


そして、翌日。

試験結果が、発表となった。

試験結果は、学園の正門広場に張り出されていた。

結果は、

1位 ユーリ・マグドール

2位 ローズ・ガーネット

3位 トーイ・ネチル

4位 エミナ・ハービル

      ・

      ・

      ・

      ・

だった。

なんと、ユーリは、首席合格だった。

その後、合格者には、白地に緑色のラインが入った制服と、教科書を配られた。

合格が分かったユーリは、すぐに屋敷に帰り、グスタフに合格したと報告した。

グスタフは、


「当たり前じゃ、誰の子だと思うておる。」


と、笑顔で祝福してくれた。

その日の夕食は、豪華な夕食になった。


翌日、真新しい制服に着替えて、学園へと向かったユーリ。

ユーリのクラスは、1-A。

成績優秀者がいるクラスだ。

緊張しながらも、教室のドアを開けて、自分の席に座るユーリ。

ユーリの席は、窓際の一番後ろだった。

すると、ユーリの横の席に座っている少女から、声をかけられた。

腰まで伸びた赤色の髪と、赤い瞳を持った、可愛らしい少女だった。

しかし、その少女は、


「あんたがユーリね。私は、ガーネット公爵家の長女、ローズ・ガーネットよっ!試験で良い成績だったからって、調子に乗るんじゃないわよっ!!負けないんだからっ!!」


と、何故か、宣誓布告されてしまうユーリ。

友達を作る前に、いきなりライバルが出来てしまった。

でも、そんなユーリに、救いの手が差し伸べられる。

ユーリの前に座っていた茶髪に黒目の男子が、


「俺はマルク・ハーミット。宜しくなっ!」


と、気さくに声をかけてきてくれたのだ。

ユーリは、


「僕は、ユーリ・マグドール。宜しくっ!!」


と、挨拶を返した。

いきなりのライバル登場だったが、友達も出来そうだと、安心するユーリ。

すると、先程、ライバル宣言したローズに、金髪ショートボム、金色の瞳の少女が、声をかけた。


「ローズ。いきなりライバル宣言は、やり過ぎだよ〜。あっ、私は、エミナ・ハービル。宜しくね、ユーリ君っ!」


「よ、宜しく。」


と、エミナと挨拶を交わすユーリ。

すると、予鈴が鳴り、教室に担任の先生が、入って来た。


「皆んな〜、席に着いて〜。私が、皆んなの担任のフランダ・エルゴよっ!これから、1年間、宜しくね〜。」


と、どうやら、明るい先生のようだ。

その後、出席確認を行うと、早速、授業が始まる。


「まずは、実技の授業からだよ〜。皆んな〜、訓練場へ、集合してね〜。」


と、言う事なので、訓練場に向かうユーリ達。


「今日の実技は、試験の時と同じ、的に魔法を当てるやつだよ〜。それじゃあ、出席番号順に、始めようかっ!」


と、試験時と同じ内容らしい。

順調に進んで行き、ユーリの番になった。

ユーリは、試験時にやらかしたと思っていたので、今回は、控えめにしようと、低級魔法を選択した。


「アイスアロー(×5)っ!!」


ユーリの放ったアイスアローは、見事に的に的中した。

しかし、クラスメイトは、


「「「「なっ!?」」」」


と、驚いていた。

実は、低級だろうと、同時展開する事自体が、凄い事だったのだ。

それに気付かず、魔法を放ってしまったユーリ。

彼は、自分がどれだけ、規格外か、分かっていなかった。


誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ