表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/58

王都の観光

2作目の作品になります。前作[異世界の事情]に比べて、シリアスな内容となっております。

拙い作品ですが、楽しんで頂けると幸いです。

前作[異世界の事情]共々、宜しくお願い致します。

女王、アーシャとの謁見が終わったユーリ達は、一度、王都にあるグスタフの屋敷に向かった。

ユーリは、森の家のイメージを持っていたが、着いた屋敷は、ザシード家の屋敷と変わらないぐらい、大きかった。

中に入ると、保存の魔法をかけていたらしく、長期間、空けていたのにも関わらず、中は綺麗だった。

ただ、荷物らしいものは、ベット程度しか、残っておらず、引っ越す際には、大変そうだった。


屋敷には、風呂もあり、魔石を使って入れるとの事なので、今日は、ゆっくり風呂に浸かって、休めそうだとユーリは、思った。


明けて、翌日。

折角、王都に来たのだから、観光をしようと、グスタフに言われ、ちょっと、ドキドキしながら、グスタフと観光に出かけるユーリ。

流石、王都と言う事もあって、床は、石畳で舗装されていた。

まずは、再来年通う、学園を案内してくれると言うグスタフに着いて行くと、これまた、大きな建物があった。

再来年、自分が通うんだなぁと、改めて、グスタフに助けてもらって良かったと思うユーリ。

ザシード家にいたら、こんな幸運に巡り合う事は、なかっただろう。


その後は、中央市場に行き、串焼き屋などの出店で、腹を満たしたユーリ達。

中には、前世のクレープと同じ物が、売られていて、久々に、甘味を味わう事が出来たユーリは、ご満悦だった。


その他、魔道具屋に入り、見たこともない魔道具に、心惹かれるユーリ。

王都に引っ越した際には、いくつか買おうと、グスタフは、言った。


そして、今日のメインとなるのは、洋服屋。

ユーリは、着の身きままで、グスタフの家に転がり込んでしまっていたので、替えの服がなかったのだ。

一年も経てば、服は傷むし、成長期な為、サイズも合わなくなっていた。

だから、替えの服は、必需品だった。

いくつかの服と下着、靴を買ってもらい、アイテムボックスに収納するユーリ。

森の中を探索するのに、むいている機能性重視の格好だ。


その後、武器屋でも見に行くかと、グスタフに言われたが、それは、断った。

武器を見ると、どうしても、ザシード家の事を思い出してしまうからだ。

別に、武器が使えない訳ではない。むしろ、常人よりも、使いこなせる自信はあった。

そう言う訓練を受けてきたからだ。

対人戦闘にしても、そうだ。

武器なしでも、戦える格闘術を仕込まれた。

でもそれらは、全て、人を殺す技術だった。

かと言って、ユーリにセンスがなかった訳ではない。むしろ、センスの塊だった。

それは、前世で、中国拳法を習っていたからだ。

父親のグラン・ザシードは、そんなユーリを褒めた。

でも、そんな過去を思い出したくないので、普通なら、年頃の男の子が、興味を示しそうな武器には、惹かれなかった。


決して、武器=〈暗殺〉ではない。

武器は、護身用だったり、魔物を討伐するのに、必要な物だ。

頭では分かってはいるが、幼少の頃から、仕込まれた〈暗殺〉の二文字が、頭から離れないのだ。


そんなユーリを際したグスタフは、無理強いしなかった。

この子は、根が優しい過ぎると、グスタフは思った。


その後、食堂で美味しい夕食を取った二人は、屋敷に戻った。

明日は、王都を離れる。

再来年の入学までに、覚えなくてはいけない事も多い。

また、その期間で、ユーリの心の傷が少しでも、回復出来れば良いと思うグスタフだった。


王都から、森の家に戻ったユーリを待っていたのは、勉強だった。

文字の読み書きは出来るし、計算も出来る。

あと、足りないのは、世界史と歴史だった。

 

この世界は、6つの大国で成り立っている。

ユーリが住んでいた、トランザ帝国。

今、住んでいる、エイトピア共和国。

神を信じる国、レムニス神聖皇国。

あとは、バラン王国、アヴァロン王国、ゲドニア大国。


エイトピア共和国は、人種差別のない平和な国。

当然、奴隷制度もない。


ユーリの住んでいた、トランザ帝国は、実力主義国家で、

人種差別も奴隷制度もあった。


レムニス神聖皇国は、信徒と信徒でないとでは、扱うが違う人種差別のある国。


バラン王国は、エイトピアと同じで、人種差別も奴隷制度もない。


アヴァロン王国は、トランザ帝国と同じで、人種差別と奴隷制度がある国。


ゲドニア大国は、奴隷制度がある国。


エイトピア共和国には、4つの騎士団がいて、親衛隊の白薔薇騎士団。翼竜ワイバーンを駆る、黒龍騎士団。国の守り手、赤堅騎士団。外敵駆使の、青鷲騎士団。


などなど、覚えなくてはいけない事が沢山あった。

こうして、魔法の勉強の他に、学園に入学する為の勉強をして、あっという間に、2年が経った。


誤字等あると思いますが、楽しんで頂けたけたら幸いです。なるべく間隔を開けずに投稿しますので、続編も宜しくお願いします。

ブックマーク、いいね、☆評価も頂けると、励みになります。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ