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 さすがに再度部屋に乗り込む勇気もなく、ノアは夜になってからルイズの様子を窺いに行こうと思っていたところ、別の使用人から言付けを聞いた。曰く、しばらくアメリアの世話につくように、と。ルイズがアメリアに厳しい態度をとってしまったことは、とうに使用人達の知るところとなっていた。




 対外的にはルイズがアメリアを気遣い、謝意からも自身が最も信頼をおくノアに役目を言い付けたととられるだろう。しかし実際は自分を遠ざけるためでもあるのだろう、とノアは思う。アメリアの世話を任されたとはいえ、男ということになっている自分が令嬢の身支度に関わることは望まれない。いつもよりゆっくりと朝食を食べることが出来るが、却って落ち着かない。柔らかなパンを少し小さめの一口分にちぎっては、口へと運ぶ。


 時間の余裕に単純作業めいた食事。この度の失敗はルイズを不安にさせたこと、異変に気づかず後手に回ってしまったことだろう、などと一人反省会も始まってしまう。シナリオではヒロインに劣等感を感じ立場を奪われることを厭うた悪役令嬢。はやく仲良くなって貰うためにとった行動は、ルイズよりアメリアを構っているようにとられた。ノアだけでなく、公爵もアメリアを好意的に迎えているようだった、と。シナリオを知っていたのに、回避するための行動をとったつもりであったのに、何の役にも立てなかったのだとため息をつく。ルイズは構われたがりの寂しがり屋とは思っていたが思っていた以上だったのか。だったら私を遠ざけてくれるなよ、と愚痴をいっそ漏らしてしまいたかった。


 とはいえそんな泣き言も、ありがたいことに仕事をこなしている間は身を潜める。アメリアは朝も食堂で食事をとるため、ノアも給仕を務めた。側に控えながらアメリアの食事の所作をみると、それなりの体裁を整うに至っており努力がうかがえる。アメリアが食後一息ついてから、ノアはその場で本日の予定を伝えた。


「……あの、ルイズ様は?」

「いつも通りお過ごしになっていますが、昨日のことを気にかけていらっしゃるご様子です」

「そうですか」


 ノアはルイズとは昨日以来顔を合わせておらず、本来主家族に嘘をつくことは控えるべきだが嘘も方便。ノアが考えるに、ルイズはあくまで疲れからおかしな行動をとってしまいそのことを申し訳なく思っている、と見せかけることを望んでいるはずだ。これは主側のルイズの嘘であり、そしてルイズはノアが当然その嘘の片棒を担ぐと思っている。突き放すようで当たり前のように己が駒として扱うのは習慣からだろう。


 さて、アメリアの側に付けとは言われたものの普段から付いている使用人達もいるため、ルイズの元にいるときほどにはやることがない。他の使用人から聞くに、ルイズは少し元気がないようだが変わりなく過ごしているらしい。食器類の手入れをしている間などは普段通りにしろ、アメリアの側にいる間は不躾にならない程度に眺めたりして現実逃避をしながら侍っていた。ヒロインたるアメリアは令嬢らしく日毎に装いを変えられる。ゲームとは違って髪型も服も豊富に用意されている現実、と言ってしまっていいのだろうか。


 午後になるとアメリアが望んだこともあり、アメリアの自室にて茶の給仕を任される運びとなった。好みを教えてもらえればそのように淹れるようにする、とノアが伝えたところアメリアは普段ルイズにしているようにと願った。


「お待たせいたしました」

「いただきます」


 アメリアは空間に広がる香りを楽しんでから、ほんの少し飲むと息をつく。


「美味しいです」

「ありがとうございます」

「ノアさんはお茶を淹れるのがお上手だって聞いて、飲めるのを楽しみにしていたんです……」


 ルイズとお茶を共にするときがその機会だと思っていたのに、このような事態になってしまったことを申し訳なく思っているのだろう。アメリアの言葉がやや沈むが、ノアはあえて触れないでおく。


「アメリア様のお好みに添えていれば良いのですが」

「本当に美味しいですよ。ルイズ様も普段そのままお飲みになるんですか?」

「大抵は。ただ、お茶にはあまりこだわりがないご様子です」

「そうなんですか。こちらに来てから色々なものを出して貰ったのでてっきり」

「それはルイズ様がアメリア様のお好みのものを見つけられるようにとご用意なさったものですね。ルイズ様は時期に合わせる程度でしたから」

「お気遣い、いただいていたんですね」


 アメリアはそう言って明るい笑顔を見せたが、声の端が震える。自身で気付いて口元に手を添えるが、それで抑えられるわけもない。俯いたアメリアの顔を覗けるように、ノアが膝をつくとその目には涙が滲んでいる。数人侍っていた使用人も様子の変化にざわめくが、まとめ役を任されている者に制止されていた。


「あは、は。すみません、だいじょぶです。嬉しくて……」


 涙がはたりと落ち、アメリアはハンカチを取り出すが震える手に取り落としそうになる。ノアは落ちかけたハンカチをすくい取ると、軽く畳んでアメリアの涙を布に移しとるように拭う。顔をしかめ喜びからの泣き笑いという表情でもないが、使用人に心配をかけたくないアメリアの思いを汲んで敢えて指摘はしない。ノアは静かにまとめ役の女性使用人以外の退室を促す。


「他の者は下がりましたから、お気になさらず」


 すでに泣いているといって過言ではない状態でも、何とか平静を取り繕おうとするのが痛々しい。


「何でもないので。少しだけ……だいじょぶ、なので」

「はい、大丈夫ですよ。お声は外に漏れませんし、ここはアメリア様のお部屋ですから」


 大丈夫だから気にしないで、としゃくり上げながら繰り返すアメリアの言葉を返すようにゆっくり話しかける。大丈夫だから気にしないで、泣いても良いのだと。徐々に泣き声に音がのるようになり、無意識か涙を拭うノアの袖を掴む。


「頑張ってもっ、うまく出来なくて……怒らせちゃったけど何で、何がいけなかったのかも分からなくて、謝りたいのに……」


 平気な素振りでも、やはり環境の変化に不安もあったのだろう。おそらく辛い気持ちを押し込めて日々を送っていたに違いない。今まで寄り添ってくれた母も亡くして頼る相手もなく。ルイズに仕えてきたノアにはアメリアに対するルイズの一連の気遣いは、単に義妹との関係を円滑にするための演出でルイズが親切心から心を配っていたわけではないことが分かる。しかしアメリアにしてみれば温かく感じられるもので、直接的にあるいは気付かぬうちに向けられていた優しさを昨日の一件で裏切ってしまったように思えても不思議はなかった。


「何にも、出来なくてっ、わたし……お母さんにも頑張るって……」


 母、と口に出した途端、堪えきれなくなったのか小さな子供が親にそうするようにアメリアはノアに縋りつく。


「うぅ、どうしよう……お母さん……わたし……ちゃんとっ、頑張りたいのに」


 呼吸を乱し泣き続けるアメリアを抱いてあげられたら、と思うがノアの立場上かなわない。残ったはずの使用人に目をやると、何ともらい泣きして必死にハンカチをあてて声を抑えていた。とはいえ泣いているアメリアの邪魔をしたくないという気遣いだろう。無理には呼び寄せない。アメリアはきっと少しのきっかけでまた泣くのを堪えてしまうだろうから。無理をして泣き止むよりも、ただ心のままに振る舞って欲しい。使用人として、数週間共に過ごした者としてそう思った。


 その後、泣き止んだアメリアはまだ落ち込んだ様子を見せていた。しかしもらい泣きに耐えていた使用人がそれは見事に号泣し始めたのを見て呆気にとられ、一度泣いてすっきりしたこともあってか気恥ずかしそうにしながらも笑顔を取り戻した。ノアも就寝の支度の前までアメリアの側で控え、まだ多少空元気の向きがあるものの気は晴れたように見えた。夜になり辞するときには改めて縋り泣いたことへの謝罪を頂戴したので、どうか気を遣うことのないようにと伝えた。




 ノアもアメリアが別邸に来てからの数週間、ときどき様子をうかがってはいたが、改めて近くで過ごしてみると己を省みずにはいられない。アメリアは不運に見舞われても、知らない場所に放り込まれても、泣き言を言わないように精一杯の努力を続けていた。ゲームでは暗い話題はあまり重たくならないように描写されていたが、自分に縋りつく少女の温もりは確かに感じられるものだった。ここがゲームの世界であるという記憶を得たノアも、もしこれが夢であっても痛いことや悲しい目になど遭いたくないし、それを回避できるならシナリオなど気にするつもりもないと言い切れるくらいには、ここで生きている。


 そうだとするなら、ゲームでは登場人物でしかなかった者達も、やはりここで生きているのだ。自分たちにとってこの世界は虚構ではなく、ただ現実だった。先を知って良い方向へ導くならまだしも、愚鈍さゆえにこの状況を招いてしまったことに引け目を感じずにはいられない。せめて負に振れた関係性を中位に戻すくらいの責は果たさねばならない。


 ノアは就寝前の見回りをしに、明かりの落とされた邸内を巡る。要所や地下の使用人室には仕事を続けている者もいるが、地上階の廊下は人気がない。手持ちの明かりが歩みに合わせて揺れる。

 思えば流されるように生きてきた。特に拾われてからというもの、ルイズには手を引かれてばかりいた。その幸運に甘んじていた。執事にすると突然言われて、知識も教養もないところから無理だと思われることを半ば強制的にやらされて、何とか今の立場にいる。


ルイズにとっては気まぐれだったとしても、あのまま町に転がっていたままだったら経験しなかったかもしれない、手放したくないと強く思う日常の中に、自分が今いられるのはルイズのおかげだ。だからこそルイズが辿るかもしれない悲しい結末を回避しなければ、と動いたのに失敗した。それだけではない。今までもそれなりに恩に報いたいと努めてはいたが、おそらくそれでは足りなかった。


 ルイズは表に出さないものの悪役になってしまう、破滅に至る感情を秘めている。自分はそのことに自力では気がついてやれなかったのだと、無力さを知る。それでも以前はもう少し、ルイズのことが分かっていた気もするのだ。それこそ出会ってしばらくは社会的地位の違いが身に染みでいたわけもなく、雑談やら喧嘩やらをしながら心情を理解できるようになったと思っていたのに。執事としての振る舞いを身に着けた頃には、気の置けない接し方をすることもだいぶ減っていた。近くにいても役に立てないのだから不甲斐ない。


 せめてアメリアがルイズを必ずしも脅かすような存在ではないこと、きっとルイズを理解して寄り添ってくれるような者がいるだろうことを分かってもらいたい。たとえ辞めさせられることになっても、それさえ出来ればルイズの心を守る一助にはなるはずだ。ノアは明日は呼ばれずとも、避けられたとしても、話をしに行こうと決めた。




 ルイズは寝支度として使用人に結ばせた髪紐をひとつひとつ解いていく。動作がゆっくりなのはやりたくないことを先延ばしにしているからだと自覚している。ノアには明日謝る、と言ってしまったがその謝るべき日はあと数時間で終わる。就寝前に間に合わせるなら今すぐにでもアメリアの部屋を訪れなければならない。ルイズとしてはノアに言った手前、実行しなければ矜持が保てないのだ。


 解き終わった髪を指ですいてならす。元々は癖のない髪に布紐で巻き癖を付けているだけ。昨日はノアを追い出した後部屋に誰も入れず自分でも巻かなかったし、今夜も解いてしまったから癖が殆どとれてしまっている。幼い頃に公爵のようなふわふわした髪が良いと言って使用人にやって貰ってから、止める時機をのがして続けてきた。数週間前に初めて会った公爵の実子は見事にその髪質を受け継いでいたことに、少し打ちのめされた気になったのは自分でも意外だった。


 今は本当の親子でないことも分かっているし、これまで親子らしいこともなく、幼い頃のように親を求める気持ちもないと思っていたのに。一度昼食を三人で食べていたときの、あんな笑みも。自分だって偽っていることがあるというのに求めるだけというのもお門違いか。自嘲しながら髪を左右の三つ編みにして、肩掛けを羽織った。


 夜の廊下は階段近くに護衛がいる他、時おり見回りに来る者がいる。手に持つ明かりを一度ごく暗くして廊下の様子を窺う。使用人と行き会うくらいは問題ないが、ノアと鉢合わせては流石にたまらない。左右を見回すとアメリアの部屋のある方から明かりを持った人影が近づいてくる。アメリア付の使用人なら様子を訊こうかと距離が縮まるまで待っていると、どうやらそれはアメリア本人のようだった。ルイズも明かりをつけて、アメリアを驚かせないよう人がいることを知らせるようにゆっくりと廊下に出る。二人の距離が近付くと、ルイズはあくまで今気がついたという体で話しかける。


「アメリア様、どうかなさいましたか」

「ルイズ様、あの、ルイズ様に会いに行こうと思っていたのですが」

「わたくしも、アメリア様のところへ伺おうと思っていたところです」

「ルイズ様のご用事は?」


 ルイズの部屋は近いが兄妹であったとしても年頃の男女が共も付けずに夜の部屋に二人きりというのは良くない。ルイズはそれとなく廊下の窓辺に身を寄せて、ここで話をしようという雰囲気に持って行く。アメリアも自室からやや離れていることもあってか、大人しくルイズの隣に並ぶ。


「わたくし、昨日のことを謝りたいと思って」

「そんな」

「いえ、本当に申し訳ないことと思っているのです。アメリア様の方が心労もおありでしょうに、あんなことを……心よりお詫び申し上げます」


 ルイズは真摯に謝っていると見えるように、表情や声音に気を遣う。どうせ怒れもしないのだから、とっとと許すとでも言ってくれれば良いのに。


「わたしもルイズ様に謝らなきゃって。いきなり来ておいて自分のことばっかりになってしまって。ノアさんとお話してルイズ様にお気遣い頂いていたことを知ったのですが、お返しすることも出来ませんし」


 気を遣ったのは自分がよく見えるようにするためにでアメリアの為ではないのに申し訳なさそうにしながらも、良い物を貰ったときのように嬉しそうに言う。気遣いも謝罪も偽りなのに、ただ純粋に受け取られて感謝されて、ルイズも別の相手になら開き直れたものを。


「それについては当然のことをしたまでです。アメリア様の重荷になってはいけないと内緒にしていましたのに、ノアったら」

「あっ、ノアさんはわたしが訊いたことに答えてくれただけなんです。あと、それに、ノアさんがルイズ様と一緒にいらっしゃらないのは珍しいって聞いて、わたしのせいで引き離してしまったのなら……」

「公爵家の使用人ですからアメリア様のお世話も仕事の内です。それよりあれが粗相していないかと」


 ルイズはアメリアの口からノアの名前が出ることにさえ神経が逆撫でされるように感じるが、おくびにも出さず冗談めかして言う。何時までも謝罪の応酬をしていたくはない。


「ふふ、そんなことは。わたし今日、ノアさんにお茶を淹れて貰ったんです。いつもルイズ様が飲んでいらっしゃるようにって」


 アメリアは粗相をしたのは自分の方だと思いながら、照れ笑いをした。泣きついてしまったことはルイズには報告がいっていないようだと思い安心する。


「そうなのですか。お口に合ったでしょうか」

「はい。美味しかったです……」

「ああ、お詫びだけといったのにお引き留めしてしまってすみません。お部屋までお送りしましょうか」


 ルイズはアメリアが話を続けようとしたのに気づかないよう振りをして、会話を断ち切る。


「あっ、いえ、こちらこそ。部屋には一人で戻れますから」

「そうですか。では失礼いたします。お休みなさい」

「お休みなさい」


 ルイズはにこりと笑って見せて部屋への道を辿る。背後でアメリアの明かりが動く気配がないのは見送っているからだろうか。振り返る気も起きない。そのまま早歩きで自室へと戻った。




 寝室にある椅子の一脚に羽織っていた肩掛けを放る。謝罪も済ませたし明日からは何もなかったかのように振る舞えばいい。相手によっては申し訳ない振りをするべきだろうが、アメリアは大して気にしないだろう。能天気、一種の無神経。それでいてルイズに構うところ。ノアに少し似た匂いがある。アメリアのは純粋な優しい性根からくるもので、ノアは厳しくするだけの優しさがないたわけ者だが。供される雰囲気が似るので絆されそうになる。絆されてやっても良かった。関係のない他人なら。


 しかし、駄目だ。逆恨みと分かっていても腹が立つ。寝台に乱暴に腰を落とすが柔らかく受け止められる。生活には不自由しなかった。容姿にも才にも恵まれた。なのにどうしてか歪んだ性根の、原因はやはり自分自身なのだ。


 平民に生まれ悲しい出来事を経験し、苦労の最中にあってなお前向きに振る舞い微笑む可憐さと己の醜さを比べずにはいられない。ルイズが触れられないものに届く手を持っている。慕われて、その想いに応えられる。あれが構うのもそういうところに惹かれたのだろうか。他人に無関心でないにしろ、ルイズが不機嫌にしてみせたなら他の人間など放っておくような質であった筈なのに。ルイズのため、とは言うけれど何を考えてのことだろうか。


 幼い頃は家族と縁が薄いこともあって兄弟のようにも思っていたのに、何も分からない。つま先で弄んでも尻尾を振る愚鈍な忠犬のごとき奉仕に自惚れて、何か見落としたのだろうか。自分が拾って自分で躾けた。公爵家の血筋とも、ルイズが偽りで見せる優しさとも関係なく傍にいるはずなのに。心のどこかで、あれだけは自分の手の内にあるものだと安心していたのに。


 ああ、でも、良いのだ。

 布団に潜り込み、だんだん鈍くなっていく頭でつらつらと考える。幼い頃からの友情でも、主人と僕の関係でも、繋がりは何でもいい。先日、ノアを押し倒したあの時。自分が知らないノアの家族のことをアメリアが口にして、怒りにも悲しみにも似た胸の痛みに振り切れてしまったあの日。もうひとつ、別の鎖を繋げる方法が思い浮かんだ。


 今までは児戯の延長で、あれも無意識にそうと気付いてか拒否されることもなかったけれど。心無い、と侮蔑されようが構わない。どうせ心なんて見えもしないのだから。思い描く昏い希望に口元が弧を描く。あれは愚図だから、きっと直前まで気付かない。邪魔さえ入らなければどうとでもなる。急がず準備を整えれば良い。


 そう決めてしまえば、しばらくの間は自由にさせてやっても良いという気持ちになる。アメリアの優しさに触れさせるのも手向けになるだろう。ルイズの仕打ちにノアが傷ついていっそ心を歪めてしまえば、アメリアの前に立ったときの綺麗なものに抉られる心の醜さすら共有できるかもしれない。

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