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陰キャ男子高校生と天真爛漫なアイドル  作者: 結城ナツメ
桐ヶ谷誠を好きになる女子なんていない
49/112

予想以上に重症

区切りをよくする為、あと作者の実力不足の為、めちゃくちゃ短いですが手抜きではございません。

 学校を休んだ翌日。目を覚ました俺は、酷い倦怠感に襲われていた。

 昨日の内に貧血も吐き気も治まったのに、一体なんなんだ?二日連続で体調崩す程、俺は弱い身体してないぞ…。


 ベッドから出ようとするも、身体が昨日よりも重たく感じ、まともに立つことも出来ずに床に倒れてしまう。

 これはまずい。昨日よりも重症なのがわかる…。まさかここまでだなんて……どんだけ昨日の夢を引き摺ってんだよ、俺…。


「とりあえず、お姉呼ばなきゃ…」


 歩いて行くのも困難な程に辛い為、スマホでお姉の携帯に電話をかける。

 コールが鳴ってからしばらくして、ドタドタと慌ただしい足音が廊下から聞こえて来る。それは俺の部屋の前で止まると同時に、バンッと勢い良く扉が開かれた。


 扉の方に目をやると、エプロンを身に付けたお姉が目を見開いて、息を切らしていた。

 どうやら俺からの電話にすぐに異常を察して、急いで駆け付けてくれたらしい。


「誠!?大丈夫!」


 床に倒れている俺を見て、驚きの声を上げながら駆け寄って来る。

 普段から無機物が如く動かない表情が少しだけ崩れていて、かなり心配してくれているのがわかる。まぁ、こんな状況を見れば、心配して当然か。


「一応…。でも、なまらこわい(・・・・・・)…」


 かなり弱っていたせいか、矯正したはずの方言で『凄く怠い』と言っていた。


「誠…。待ってて。父さんたち呼んでくるから」


 男一人持ち上げてベッドに戻すのはキツイ為か、倒れてる俺に布団だけかぶせて、お姉は父さんたちを呼びに行った。

 ……お姉。ありがたいんだけど、このかぶせ方は死体にやる奴では…?


 慌て過ぎたせいで、雑にかぶせてしまう姉は嫌いじゃない。

 などと気を紛らわせようとそんなことを考えてみるが、怠さが消える訳ではない。

 しかも思わず身を縮こませる程の寒気まで襲って来て、とても意識を保っていられるような状態ではなくなってきた。


 ……まぁ。お姉が父さんたち呼びに行ったし、大丈夫だろう。


 そう思い、目を閉じて意識を手放した。同時に身体が揺らされ、声をかけられた気がしたが、意識が無くなった俺に返事をすることなど出来なかった。

次回。『甘えて良いんだよ』


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― 新着の感想 ―
[一言] 二日連続で休みとなると、襲来を免れる事は不可能ですな。桐ケ谷君、二条院さん、御愁傷様です。 (-人-)
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