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陰キャ男子高校生と天真爛漫なアイドル  作者: 結城ナツメ
陰キャ男子高校生と天真爛漫な―――
110/112

ジェスチャーゲームのSSR

遅めの五月病から復活。どうも結城ナツメです。

初めて五月病にかかりましたが、あれは確かに病気ですわ…。

起きる気力すら湧いてこないあの感覚はヤバいですね。

「さぁ!逆転につぐ逆転が繰り返されてきた、クイズ!家族王決定戦……この問題で、いよいよ勝者が決定致します!」


 長く続いたクイズ番組も、いよいよ最後のお題。

 休憩が終わってからの天野さんは煽られたせいか、調子が格段に上がり二度ほど逆転を許してしまった。

 いやー。あの人って煽られたら本領発揮するタイプだったんだな…。


 スミルノフ夫妻もかなり検討しているが、一位の俺らとは100ポイントも差が開いている為、問題次第では逆転は難しい。

 ちなみに天野家とは30ポイント差。結構ギリギリの勝負。


「それでは、最後のお題を発表します―――」


 最後のお題は、二条院さんが発表する。そのお題とは―――


「やはり家族同士の戦いというのは、こうでなくてはいけません。『家族対抗!シリウスとジェスチャーゲーム!』です」


 発表と同時に拍手がスタジオ全体に響き渡る。

 シリウスとジェスチャー?シリウスのジェスチャーを見て答える感じか?

 知恵比べではなくなったな…。


「こちらの問題では、各チームの代表者一名がシリウスの一人と共にジェスチャーをしていただきます。制限時間制で、三分間与えられます。三分間のうちにどんどん問題が出され、一つ正解するごとに20ポイント加算されます。なので表現力の高い方がジェスチャーすると良いですね。家族との絆も試されます」


 ああ。シリウスとジェスチャーゲームってそういうことね。

 うちで表現力が高い奴ってなると……


「理乃。ここは誠が行くべきではないかしら?」

「そうね。私と母さんでは細かすぎて伝わらない可能性があるわ。私たちよりかは大雑把な誠の方が適任な気がする」

「ということで誠。いってらっしゃい」


「俺に拒否権はねぇのかよ…」

「家庭では女の方が立場が上ってご存知ない?」

「ちょ、お姉の家庭に対するイメージが怖いんだけど…」


 確かにお姉と母さんには逆らえない気がするけど、ここまで拒否権のないことなんて今まであったか…。

 あれですか?俺が出た方が番組が盛り上がるとか、そういう狙いですか?そうなんですねそういうことにしときます!


「まぁ別に構わないけどさ…」

「お!桐ヶ谷家チームは誠君が出る感じですか?」

「あ~、そうみたいです。よろしくお願いします」

「わかりました!それではちょっと撮影時間が押してしまってるみたいなんで、先に桐ヶ谷家チームから行きましょう!」


 ということで、最初にジェスチャーすることになった俺たち桐ヶ谷家チーム。

 宮海さんの指示で、お姉と母さんは司会席の前に用意された座席に移動。司会席上のモニターに問題が出されるらしく、そのお題に次々正解していかなければならない。

 5問は正解しておきたいな。天野家チームは三人だから、この一人という人数差はかなり大きいだろう。


 特に天野大翔さん。あの人の調子はどんどん上がっている。

 ジェスチャーという知恵比べとはかけ離れたお題だが、あの人の調子次第では逆転負けは大いにありそうだ。

 てかあの人に限らず、あそこはプロの役者家族だぞ?ジェスチャーが下手な訳がない。きっと天野家にはかなり有利なお題だろう。


「せめて、10問は正解しておきたいな」

「10問!?なんと10問正解したいそうですぅ!これはかなり自信があるようですね~」


 最後は思わず口に出してしまい、それを宮海さんに聞かれてしまっていた。


 ん?あれ。もしかして意気込みを聞かれてた?

 ……やっべ。ハードルめっちゃ上がったじゃん…。パートナー誰よ?


「それでは誠君。こちらのくじをお引きください。赤い棒が出ればオリオンちゃん。青い棒が出ればアルファちゃん。黄色い棒が出ればイシスちゃんでございますぅ!」


 くじかよ。そっちで選出するんじゃねぇのかよ…。

 うわぁ。ここで運試しとか辛いんですけど…。俺は最近、とあるゲームで三十連でヴァンパイア少女を三枚抜きしたり、またあるゲームで王様系冒険者引いたり、超人気のオープンワールドゲームでSSRのスパイキャラとSRの忍者キャラも引いたりしてんだけど……ほぼ無課金で。

 ガチャ運で運を使った後なのに、ここでまたガチャ運が試されるのかよ。は~辛っ。

 絶対鹿野さんを引いちまうよ(失礼)


 いや、鹿野さんがはずれとか失礼にも程があるな。むしろあの人もプロの役者ではあるんだから、当たりの部類だろう。

 一番未知数なのは藤堂さんだな。あの人は天然だからな~……偏見だろうけど、天然な人って頓珍漢なジェスチャーしそう。

 二条院さんは冷静沈着で、三人の中では一番頭脳が高い。きっと適切なジェスチャーが出来るし、一番安定しそう。


 うわぁ。怖いなぁ、このくじ…。

 だがここで尻込みしても仕方ない。腹をくくって、この手前のくじを引くぜ!

 うおー!唸れ俺のガチャ運ッ!


 目をつむり、気合を入れて棒を手に取り、引き抜く。そしてゆっくりと目を開けていくと―――


「……………あ、青い棒?」


 てことは……


「青い棒!アルファちゃんでございますぅ!」

「よっしゃーーー!SSR来ちゃー!?」

「おーっと!誠君思わず魂の叫びを上げはりましたぁ」


「ちょっと桐ヶ谷君!アルファちゃんがSSRなら私は何なんなのさ!?」

「さーて、10問正解するぞー(棒)」

「こらー!逃げるなー!?アルファちゃんよりも正解して、後で後悔させてやるからねーっ!」


 ごめん鹿野さん。こればっかり安定を取りたかったんだ。

 あとでいくらでも愚痴を聞くからさ。許してくれ…。

なんのゲームのガチャかわかる人にはわかる。

ちなみに全部作者のガチャ結果です。


この話が面白いと思ったらブクマ登録と高評価、いいねと感想をよろしくお願いいたします。


次は『俺が銀髪美少女に幸せにされるまで』を投稿します。

https://ncode.syosetu.com/n5786hn/

あと、毎日投稿は厳しいですが、なるべく三日以内には次を投稿したいと思います。

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