青空,2
絶対
わすれない
君と仲良くなって早いもので数ヶ月がたった。
季節は秋。
君は読書の秋だからとかで一日一冊は本を読むようにしていたね。
君と仲良くなってから俺は毎日病院に通った。
君からはいろんな話を聞いた。
病気のこと。
小さい頃から病院にいること。
空が、好きなこと―――−‐。
病気は治らない可能性が高いことも聞いた。
でも君は、『頑張る』とニッコリ笑っていったよね。
別に、毎日に退屈してたわけじゃない。
でも、なんだか君といると俺の世界に色がついたように思えた。
毎日がすごく楽しかった。
そんなときだった
君の
リミットを
知ったのは
「あと………三ヵ月だってさ」
紅く染まった空を見ながら君は震える声で僕に言った。
三ヵ月
それが彼女の生きられる 【時間】
空が綺麗な日だった。
暖かな光に染まっていて寒々しい病室もなんだか暖かく感じられた。
2人で窓から空をみたね。
緋色の光が君を照らして、ふと隣りを見ると君が静かに涙を流していて。
なんだか、今すぐにでもお別れのようなきがしてつなぎ止めるよう君にそっとキスをした。