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アニメ

エロマンガ先生とライトノベル

作者: とびうお君

 ライトノベルの終焉を感じさせる作品。何故ライトノベルは衰退期に入ってしまったか?で、私はこの作品を上げたい。この作品が優れてるからになる。私はそういう点人と見方が違う。これだけ優れた作品がたいした刺激じゃないんだ。それは何故か?と言うと、ある種の方向性が頂点に向かって極めていく時、最高に面白い地点はちょっと前になる。


 実際の最高点と受け手が感じる最高点はズレル。それは何故か?と言うと作品の面白さの大半は新鮮さや希少価値になる。慣れたものは面白くない。じゃテンプレは駄目なのか?ならここでマイナスになったり0になったりするのが早すぎる人が居て、なろうはそういう意味の無い人が言及するのが良く無いんだ。多くの人がそっぽ向き終焉を合わせてつまらなくならないとまともな言及は出来ない。


 そんな都合の良い話。いやそれは個人で見るからそうなるんだ。全体の集団で見るとそれはきちんと規則的になる。早く0やマイナスになる人の言及は一切無視して良い。集団の動向こそが価値のすべてになる。


 ただそれでもそういったものの要素の因果を知りたい人は要るだろう。それを語ろうとは思う。まず第一に何が終焉を感じるか?で男主人公とヒロインの関係ってのがもうアニメの中で下火になってる。今この関係で上手く言ったのはリゼロ、SAOになる。単純に異世界じゃない、世界観や設定ストーリーの面白さになる。


 それには男女の関係は乗りやすい。


 恋愛は終焉なのか?オタの間ではだが、オタ以外には案外受けてる。私が以前話したベターで妥協するライト層には受けてる。結局、オタクコンテンツも最終的にはありきたりなライト層コンテンツになってしまうという事だ。言ってみれば、朝ドラのようなものだ。BDの販売と言う軸からまだまだ未発達で将来性も怪しいが、配信によって漫画のような薄利多売の方向性に向かっているためアニメの質が変わってきている。


 恋愛と言うのものをオタ受けで扱う時代の終焉とも言えるだろう。それは単純に女性向けじゃない。まさにその最終段階の作品になる。この作品も現代らしい特徴として、リゼロやSAOの様にラブコメ以外の部分=ライトノベル作家と絵師の関係で進んでいく。じゃその流れじゃない?


 これが違うんだ。ゼロ年代のラノベラブコメの流れの方の比重が圧倒的に高い。まるでコメディの中のストーリーの流れでコメディの軸は笑いにあって、ストーリーはそれをなんとなく楽しませる程度のものでしかない。そのなんとなく楽しませるのがまず絶妙に上手い。すごく面白いわけじゃないが、あった方が良いと思わせるストーリー、メインはあくまで異性キャラクターの可愛さを愛でるものになる。


 こう書くと何故ライトノベルは終焉に向かうのか?分かると思う。男主人公があんまり必要ないんだ。ぎりぎりのせんで上手く使ってる。もちろん男女間のやり取りゆえ生じる可愛さになってるが、正直その辺り微妙な部分もある。一番の問題はラブコメのやりつくし感にある。ストーリーよりまずキャラの反応などの食傷感。


 本当に飽きたと極めたのぎりぎりの線でこの作品は魅せてくれる。この作品を俺妹と較べて売れないのを強調する人が居るが、全く話しにならない。配信とかじゃない。売れなくなったのが先で配信が後なんだ。ようは、後発が似たようなレベルでは売れないんだ。当然これはいずれ限界に来る。それが良く分かる。


 1つ1つの要素がすごいわけじゃない。ほとんど役に立ってないメインストーリーの部分を辛うじて面白いと思わせて、飽きた極めたギリギリのキャラの描写メインですすめてるのに、破綻無くバランスよく流れを見させてくれる。これは神業、もっと言えば結果論もあるだろうと思ってる。


 SAOやリゼロは、単純に魅力的な設定世界観と絡んだストーリーによってヒロインの魅力を挙げてるだけだ。ヒロインがストーリーとは外れてキャラクターの魅力を発揮するような描写は皆無。当然ラノベの流れであるわけだから、SAOやリゼロもそういった描写はある。だが、軸となるのはあくまでストーリーの中で輝くヒロインと言う古典的な当たり前の王道を展開してるだけなんだ。


 別にSAOやリゼロが異色なのではない、むしろこっちが古典の王道なんだ。ラノベで培った独自発展したエロゲも巻き込んだゼロ年代の流れの集大成としてエロマンガ先生はある。


 ああここまで来てしまったらこれはもう終りだなと私は見るんだ。これが大して受けないからだ。完成度と面白さは必ずしも一致し無い。もっと大事なのはそれに慣れてない新鮮な受け手の心になる。これが強い刺激を生む。逆に完成度が高くなったのにその結果がそれほどじゃないと、次どれだけのレベルを作れば良いんだ?と作り手なら不安になって当たり前なんだ。


 そう、出来ないんだ。だから終焉を迎える。じゃ別の方向性があれば?ライトノベルにあるの?あるのはネット小説の流れでしょ?それももう飽きられるし?何よりそれ無料で見れるよ?いつまでも紙にするだけのビジネスモデルが通用すると思ってるの?こんなの破綻して当たり前だよ。


 この作品が出るまで、私の中でラブコメはすでにオタクコンテンツとしては終っていたんだ。逆にここまで奇跡のバランスならまだ受けるんだって予想外の結果に驚かされたぐらい。それにはアニメスタッフの力もあるだろう。この奇跡のバランスは原作だけじゃ無理だ。バランス以外に特に褒めるべき所が弱いからだ。


 キャラは確かに良いが、それより、今の流れである、ラブコメ以外のストーリー部分とのやや脱線気味のキャラクター描写とのバランスの良さが際立ってる。


 まあ他人事みたいだが、私も面白かった。だからこそ、奇跡のバランスに気がつけたわけだが。


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