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港町ウンア3

「行ってきますね!」

「行ってくるのだ!」

「ああ」


今日は宿を借りていて、船を待っているため、時間に余裕がある。

そして今日の朝話し合った結果、三人ばらばらで散策でもどうですか?とはクラルテの意見だ。

別に断る理由もないのでその意見が可決された。

そういうわけである。


俺の予想だとクラルテは買い物、カプは情報を集めているのではないかと思っている。

カプがどこで情報を集めているのかは知らないが、キメラとはそういう生き物だと認識しておく。


さて俺も出かけようか。

俺は宿の扉を開き外へ出る。

この宿は一見周りの家と同じ外見なのでこの場所をよく覚えてから俺は歩き出す。

クラルテやカプは散策というよりは目的があって行動している。

だが俺の場合は本当の意味の散策。

なんの理由もなくただただブラブラと歩くだけ。


とりあえずと、俺は斜面を下り海沿いを歩き始める。

魚の生臭い臭いが強く臭う。


「へい、こっちの剣先魚は一尾500円からだよ!!」


元気のいい市場の声が辺りに響く。

市場というよりはその前に行う競りといった感じだ。

港には小型の船しかなく、この時間になるとみんな漁業から帰ってきた直後の時間みたいだ。

港町ならではの新鮮な魚の競り。

これもそういう文化なのだろう。


今度は斜面を上がりメインストリートと思わしき道を行く。

こっちはこっちで賑わっており、大陸産のものなどが売っている。

クラルテが帰ってきたら宿にありそうなので俺は買わない。

ちなみにお金はクラルテからもらっている。


「魔王様、これは借金です!あとで高い利子がつきますよ!」


と、笑いながら言われた。

あの優しいクラルテのことだ。

多分返さなくても笑って許してくれるだろう。

俺は斜面を上がっては下り上がっては下るを繰り返しもうあたりが橙色に照らされる時刻になった。

この風景も風情があって俺は好きだ。

心の中でそう思う。


あたりからは酒によった男たちの喧騒が聞こえてくる。

楽しそうだ。

あんなにはしゃいであんなに笑う。

俺もあの中に入って見たいな。

そう考えていたら足がもうすでにそちらの方へ向かっていた、


「おう、にいちゃんも飲むかい?今日は機嫌がいいんだ。だから奢ってやるよ!」


何故か俺は混ぜてもらったようだ。


「ほら、にいちゃん酒だ!ぐびっと全部一気に飲むのが通のやり方だぜ?ガハハ!」


俺の前に木のジョッキが置かれ、周りのよった男たちにそう言われる。

俺はジョッキを手に持ち一気に全てを飲み干す。

少し苦いだが周りからは。


「兄ちゃんいい飲みっぷりだねえ!今日はタダだ。どんどん飲んで行けよ!」


周りからは良いことをしたかのごとく褒められる。

まだ祭りは始まったばかりという雰囲気でどんどんと酒やつまみが持って来られる。

クラルテたちもゆっくりしてきていいといっていた。

俺もこの喧騒にしばらくの間身を置こう。

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