港町ウンア
パリピー!
港町ウンアに入る。
相変わらず強い潮の香り。
街並みは海に近づくほど段々と家の立地が低くなっている。
潮風のせいか家屋は全てちょっとだけだが湿っぽい。
白色の家屋が多く、通路は全て斜面になっている。
俺たちは斜面を下り海の目の前まで行く。
海の近くでは市場などがあり、新鮮な魚や魔物が買えるようだ。
ザパンザパンと港を打つ波の音が聞こえ、港町なんだと改めて思う。
ここは港町ウンア。
ピスカ島にある唯一の港町。
クラルテが言うには、教会はここから海に出て大陸に行かないとないらしい。
「クラルテまずはどうする?」
「まずはですね!船の予約をします!次に行くのはアースガル大陸のユウサという港町です!なので、ユウサ行きの船の予約ですね!」
「わかった」
「早く行くのだ!」
なるほど、ユウサ行きの船か。
次の大陸はアースガル、港町の名前がユウサか、よし、覚えた。
そして今からするのは船の予約、と。
「まずは受付に行きましょう!」
「船の受け付けはどこにあるんだ?」
「私も初めてでちょっとそこまでは...」
「それなら俺っちが知ってるのだ!今はもう港の海沿いまで来ているから、ここから見えるあの、周りの家より目立つ建物なのだ!」
そちらを見る。
確かに少し目立つような気がするがカプが言うほど目立ってはいない。
そんな建物がある、カプの目は特殊なのだと思っておく。
とりあえずすることは船の予約しかないのだから、その受け付けに俺たちは向かう。
受け付けに行き、中を伺うが誰もいない。
呼び鈴があったので鳴らそうとしたら、カプのしっぽが伸びて来て鳴らした。
チリーンチリーン
なぜ二回鳴らしたのかは不明だが、中からは人が出てこない。
今度はクラルテが元気な大声で呼びかける。
「すみませーん!船の予約に来たんですけどー!」
やっと声が届いたのか中から40代前後の男が出てきた。
「ああ、ちゃんと聞こえてるよ。船の予約だったか?」
「はい、そうです!」
クラルテが話してくれるようだ。
「ここからはユウサ行きの船しかないから、あと3日後になるな。」
「そうなんですね。わかりました!その船でお願いします」
「はいはい、人数は2人でいいのかい?」
「はい!それで大丈夫です!」
「あい、それじゃあ大銀貨1枚だね」
「わかりました!」
そう言ってクラルテはカバンの中から一枚の硬貨を出し、受け付けの男性に手渡す。
「しっかり受け取ったよ。じゃあこれが船に乗るための札だ。」
そう言って木の札を2枚渡され、そのまま受け付けの奥に入っていった。
少し感じの悪い印象だ。
「これで予約が終わりましたね!では次は宿です!」
「それも俺っちにお任せなのだ。えーとウンアだと...」
クラルテもカプもあまり気にしていないようだ。
なら俺も気にしない。
さあ宿探しだ。




