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道中にて6

帰ってきたぜ!

俺たちは舗装はされていないが、踏みならされた道を歩く。

未だ森の中だが、若干木の本数が減っている気がする。

それにたまに香るものがある。


「次の街は海に近いのか?」


潮の香りがたまに風に乗って鼻をくすぐる。

そう聞くとクラルテは待ってましたとばかりに元気な声で答える。


「はい!そうなんです!次の街は港町でウンアという名前なんです。港町なので海が近いとかじゃなくて海の真横ですね!」

「そうか」


なるほど、そうなのか。

港町ということは船に乗るのか?

早速聞いてみる。


「クラルテ」

「はい!なんでしょう?」

「次は船に乗るのか?」

「ええ、そうなんです!ここは実は孤島になっていて、ピスカ山と同じでピスカ島って呼ばれているんですよ!」

「そうなのか。大きいのか?」

「そうですねえ...大きいは大きいんですけどピスカ山がほとんどの面積をとっていますね。」

「あの山がか」


俺が最初にいた場所、ピスカ山。

そういえばと、俺はあそこの寂れた教会のようなもののことが急に気になった。

それに女神像に触った時のたちくらみのような感覚も...

クラルテなら知っているかもしれないと少しの期待をして俺は聞く。


「クラルテ、ピスカ山の頂上にある教会のようなものを知っているか?」

「ピスカ山の頂上にですか?」


クラルテはしばらく悩んだ後に答えた。


「そうですね...ピスカ山は霊山なんです。なので何か教会があってもおかしくはないですね。でもたちくらみですか...霊山だから神様のイタズラとかじゃないですか!私のお母さんは宗教に入っていてよくいろんな教会に旅をしに行っていたらしいので、お母さんなら知っているかもしれないんですけどね...」

「そうか、クラルテのお母さんに会ってみたいな」


俺がそういうとクラルテは慌てて言い返した。


「い、いや!うちのお母さんは気まぐれだしちょっとおかしいので会わないほうがいいですよ!」


クラルテはあまり俺とお母さんを合わせたくないようだ。


「クラルテのお母さんに見つかったら俺っちも食べられちゃうかもしれないから、会いたくないのだ!」


キメラは食えるのか?

そう思っていると、クラルテがカプに言う。


「私、カプちゃんに私のお母さんのこと言ってましたか?」

「いや!聞いてないのだ!」


激しく拒絶している。


「お母さん昔よくキメラの精進料理作ってくれたんですよね〜」


クラルテが独り言をつぶやいている。

まあいいか。

カプも嫌がっている様子だし、会わないほうが吉か。

俺はそう思いクラルテに向けていた顔を前に向ける、すると街はいつの間にか目の前にあった。

軽く話したつもりが結構長く話していたようだ。

潮の香りもかなり強い。

話に集中して気がつかなかった。


とりあえず俺たちは港町ウンアについたようだ。

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