Invitation
クリスマスということで増盛友貴くんが能力に目覚める前の中学3年生の話を書いてみました!
今日は12月25日、今年は珍しく雪がなかなかに積もっている。私が小さな子どもの時だったら、きっと大きな雪だるまができただろうに。
と数学の教科書を片手に持ちながら、窓の外の雪景色を眺めていた。今年は受験生。私はゆうちゃんが目指している、紅葉高校を受験しようと思っている。
理由はやはりゆうちゃんが目指しているからだ。同じマンションだから小さい頃からの幼馴染で私はゆうちゃんが好きみたいだ。ゆうちゃんはとても鈍感。アピールしててもちっとも気づいてくれない。だから今日はクリスマスイブということだし、ゆうちゃんをデー・・・遊びに誘おうかなと思ってる。
「ゆうちゃん予定あるかな、断られたらどうしよう・・・」
考えててるだけじゃだめだよね。
「遊びに行くわけじゃない。勉強を教えてあげるついでに遊びに行くんだから良し!」
と行く理由をつけて家のドアを開けた。
エレベーターで8階に上がり、ゆうちゃんの家の803号室の前に来る。
・・・いざとなると押す勇気が出ない。
「押す・・・押すよ」
決心したように自分に言い聞かせながらもさらに5秒葛藤。意を決し、インターホンを押す。
ピンポーン!
思っていたよりも大きな驚くにビクッと驚く。
・・・・・・・・・
10秒ほど待つ。私の中では3倍にも感じる。
ガチャっ
「おーう。モモか、どした?」
「い、いや、あの、ででデー、違う違う。えっとね、今から遊びに行かない?」
頭で整えていたセリフもきれいに吹き飛び、顔も真っ赤になる。幸いゆうちゃんは私の誘いに乗ってくれた。
「ああ、いいよ。さっきまで寝てたしな。代わりに勉強手伝えよ」
「いいいいよ、いいよ、全然全然いいよ」
当初の目的にいい感じに修正でき約束をできたので、心の中でガッツポーズをする。
「じゃあこっち来て。俺の部屋でいいよな?」
「へっ?」
「ん?俺の部屋でいいよな?わかんない問題あんだよ」
「う、うん」
と顔を真っ赤にさせながら頷いた。
バレてないよね?
ゆうちゃんの分からない問題を無事教えきれ、外へ行こうということになった。今は雪は降ってないし、天気予報も大丈夫だったから傘はいいかな。
「いくぞ〜」
「うん!」
モモは友貴の横に並んで歩きはじめた。
季節やイベントなどでたまに更新していきたいなと思っています。
さて次の話は明日更新!どんな話になるでしょう。
え?自分のクリスマスの予定ですか?
それは聞いてはいけない地雷ですよ・・・(泣)