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魔王の予言  作者: 藍那珂コウ
4/9

ep.4 表と裏

前回のあらすじ:渚くんピンチ


一瞬にして渚の体は後ろに持っていかれた。

「な、なん」

なんなんだよ、そう言い終わる前に男らしき手が渚の口を押さえつけた。

「静かにしろよ小僧」

その一言だけで男の手の中でモゴモゴなにかを言おうとしていたな渚を黙らすには充分であった。

「さぁて小僧。あそこでなにしていた?答えろ小僧」

「んー!ん!んーー!」

「あぁん?ちゃんと喋りやが……あぁすまんすまん。俺の手が邪魔だったか」

はっはっは、と豪快に笑う謎の男・・・じゃなくていかにもアメリカンないかつい顔の警官であろう男に対して渚は、

「だぁ!痛いじゃないかこのクソ警官!!ぶさけんじゃねぇ!」

「あぁん!?なんだどこのくそガキ!そんなことよりなんであそこにいたか言えやゴルァ!!」

「だぁぁ、普通にあそこにいた超絶美人お姉さんを見てたんですぅぅ!」

もはや発狂じみた発言とともにコンテナの向こうを指差すと、

「あぁん?あんなとこに人なんか居なかったぞ。ましてや貴様の言う超絶美人お姉さんなんてな」

寝不足か小僧、と聞いてくる警官をよそに渚は、

「そんな、馬鹿な」

コンテナまで駆け寄って向こうを確認すると、そこには人間の影すら無かった。

(だったらさっきの女の人は……てか、あの人はやっぱりどこかで会ってる気がする。なのに思い出せない。くそっ!)

うがぁ!と頭をガシガシしている男子高校生を見て、アメリカン警官はドン引きした顔でこう宣告する。

「小僧………学校はいいのか?今日は平日だろ?」

「!?」

その宣告は、変人だが仮にも男子高校生をしている渚を現実に引き戻すくらいの破壊力を秘めていた。

「そ、そうだ………学校のこと忘れてたぁぁぁぁ!!!」

埠頭にて、目の前に警官がいることも忘れて恥もなく叫んだのは今日のハイライトかもしれない。ちなみに、その絶叫は近くにいた警察関係者をビックリさせたのは言うまでもない。


ここはとある学校。渚たちが通っている学校である。そこの校門に猛ダッシュで走る影がひとつ。そして校門前に仁王立ちしている竹刀を持った体育会系の教師が1人。

「ゴルァ!渚ぁ!何やってんだぁ!」

「うわっ、今日は竹中(ゴリラ)が門番かよ!?」

この学校は、体育教師が校門の前で門番をするという一風かわったシステムを持つ学校なのだ。

「で、なんで遅刻した?おぉ?」

なんで今日は朝に色んな意味で濃い人間2人に絡まられるんだろ、不幸だなーと思いつつ適当に理由を考えていると

「まぁ、今回だけだぞ。さっさと入れ」

竹刀でお尻を叩かれながら学校の敷地へと入った渚であった。


時を同じくして、ここはとある学校のトイレ。そこに佐藤先生と何故か田中君がある内容について話し合っていた

「んで、成果はどうですか?赤城さん」

そう、赤城は渚の古き友人田中として朝に渚たちと会っていたのだ。

「まぁまぁじゃないですか?渚サン。いや、学校(ここ)では佐藤サンでしたね」

「そうです。私はココでは佐藤なんですから。それと、成果は出たなら良しとしましょう。」

「分かりました。では俺は次の仕事があるので」

「えぇ。頑張ってください。それより、変装した意味はあまりありませんね?」

「おかげで渚くんには近付けたのです。では」

赤城はそう言うとトイレの窓から飛び降りた。

「さて、と。そろそろ次の行動を開始しますかね」

そう言うと、佐藤先生はにやりと口を歪めて笑った。




いやぁ、見事にすっぽかしてしまいました。誠に申し訳ありませんでした。すっかり忘れてましたよ(苦笑)


さぁて、それは置いといて。今回は前回でぶっこみすぎたのでスローペースで話を進めてみました。いかがでしょうか?

変人男子高校生が出たりいろいろな意味で濃い2人が出てきたり超絶美人お姉さんがでてきたり変装野郎が出てきたり久々のオカルト教師が出てきたりとわんさか出てきました。しかし、謎の美人さんはまだ出てきませんねぇ………。きっと次には出てくる筈です(笑)


今回も、最後まで見てくれた皆様に星の数ほどの感謝を

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