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話し合い(1)

峯浩司も入室したことに驚いて一瞬声が出なかった峯浩一郎だった。


「浩司……なんで、お前がここに……。」

「お父さん……知りたくて来たんだ。」

「何を……? 何を……言うんだ。」

「何も知らないまま、先に進めないんだ。」

「浩司………。

 佐々木ぃ~~~っ! お前だな。

 お前が浩司を呼んだのか!」

「はい、そうですよ。

 子は親がしたことを知るべきだと思ったんです。

 だから、本妻さんにも、本妻さんの息子さんにも来て頂きました。」

「佐々木っ! それ以上、言うなっ! 黙れっ!」

「俺が本妻さんだと思っていた浩司さんのお母さんは」

「黙れと言うのに!」


峯浩一郎は佐々木を杖で叩こうとした。

それを制したのは、浩司だった。


「お父さん、止めてよ。

 佐々木もお父さんの子どもだろう?

 違うの?」

「……浩司……。」

「そうよ。佐々木さんは峯浩一郎の次男なのよ。

 浩司さん、貴方は同い年で少し後に生まれた三男。

 そして、長男は私が産んだ浩平。

 峯浩一郎と私はまだ離婚していません。

 さぁ、伺いましょう。

 加納海斗さんとの様々な出来事を……。

 早くお話になったら如何です? あなた。」

「お前……。」

「妻の名前さえお忘れになりましたの?」

「佳寿子だ……忘れてない。」

「じゃあ、加納海斗さんを巡る様々な出来事も真実をお話になれますね。」

「あぁ………。」


峯浩一郎は「お父さん、座ろう。」と最愛の息子浩二に勧められて、驚くほど大人しくソファーに腰を下ろした。

思わぬ展開で、妻も夫も何を聞くか忘れてしまった。

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